知能指数高い文学女子たちの心理戦。4年前の女流作家の死は自殺か、それとも他殺か?直木賞作家、恩田陸さんのミステリー小説「木曜組曲」を読む。

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

本日の「夢中」は、ミステリー小説「木曜組曲」です。

■直木賞受賞作家・恩田陸さん

作者は、先日、直木賞を受賞した恩田陸さん。今まさに旬な作家ですね。
恩田陸さんが直木賞を受賞した作品は「蜜蜂と遠雷」という、ピアノコンクールを舞台にした青春小説。

なんで、それを読まなかったのかと言われると、まずその頁数に尻込みしたことと、「ピアノ」と「青春」というキラキラしたワードに気後れしたことが理由です。
では、なんで「木曜組曲」なのかと言うと、その逆なんですが、ミステリーが好きだし、読みやすそうだったから。
結果的には、この選択は当たりだったと思います。

■木曜組曲

「木曜組曲」のあらすじは、ざっと次のようなもの。もちろんネタバレない範囲で。
女流作家の巨匠、重松時子が亡くなってから4年。
時子に縁の深い5人の女性が今年も「うぐいす館」に集まる。

そこに時子の小説の主人公を名乗る者から花束が届く。謎のメッセージとともに。
「皆様の罪を忘れないために、今日この場所に死者のための花を捧げます。」

そこから次第に、女性たちは互いに告白と告発を重ねていく。
はたして重松時子は自殺か、それとも他殺だったのか?

この小説、昔ながらのミステリーファンにはたまらない素材がたっぷり。
綺麗な女性、美味しい食事、旧びた洋館。そして毒…。

読んでいてなんか、ミステリーの女王アガサ・クリスティーを思い起こしました。
面白いのは登場人物がみな物書きであるところ。
容疑者は皆、知的な文学女子なんですよね。

花束をきっかけに、それぞれが、それぞれを疑う心理戦が始まりますが、文学女子だから、知能戦です。
「みんなに動機があったんじゃない?」
なんて言葉ももしかしたら策戦。
そして次第に明かされていく、文学女子たちのそれぞれの過去と心のキズ…。

名探偵も大活劇も出てきませんが、一つ一つの会話が、重松時子の死の謎を明らかにしていく、そのプロセスにいつの間にか引き込まれていきます。そして、たどり着いた時子の死の真相とは。。。

ぜひ、皆さんも、手にとって結末を楽しんでください。
直木賞作家、恩田陸さんの1999年の作品です。
日本のクリスティーの道もあった(?)かもしれませんが、その才能は、この後、さらに幅広い分野に弾け広がっていったのはご存知の通り。

■夜のピクニック

2004年刊行の「夜のピクニック」なんかは、私は小説より映画が先だったけど、あれもある意味、心理戦だったよね。

多部未華子ちゃん、可愛かったし。いい作品でした。

ということで、本日の「夢中」は、直木賞作家、恩田陸さんのミステリー小説「木曜組曲」を紹介させていただきました。

知能指数も心理度数も高い殺人事件の謎解きを楽しめる作品です。
「蜜蜂と遠雷」を未読の自分が言うのも説得力に欠けるのですが(苦笑)、恩田陸さんのエントリー作品として最適なのではないでしょうか。

直木賞受賞おめでとうございます、恩田陸さん!

■追加です。

この「木曜組曲」ですが、映画化されているようです。
読者の方から教えていただきました(ありがとう!)。

出演は、鈴木京香、原田美枝子、富田靖子、西田尚美、加藤登紀子ら。
豪華女優陣ですね。これは観てみたい!
2001年の上映作品です。

次はアカデミー賞作家?また楽しい作品をお願いします、恩田陸さん!

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