小山ゆう陸上漫画「スプリンター」 夢の9秒台へ走れ、光!

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こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、ロンドン世界陸上におけるボルトのラストランを称え、漫画「スプリンター」を紹介します。


スプリンター(1)

■世界陸上

ロンドンで行なわれている陸上の世界選手権。その注目の100メートル決勝。
世界記録保持者で今回が現役最後の大会になる、ジャマイカのウサイン・ボルトは、スタートで出遅れて3位。銅メダルでした。
金メダルと獲得したのは、アメリカのジャスティン・ガトリンでした。

最後の花道を飾ってほしかったけどね。
そんな思いからか、会場はガトリンへの大ブーイングでしたが、さすがはボルト。
「彼は勝利にふさわしい」と勝者を称えました。カッコいいですね!


(wikipediaより)

一方で、「盛大にやらかしましたね。」と反省するのは、日本代表のサニブラウン。
準決勝でスタートに失敗。ケンブリッジ、多田ともに、本来の力を発揮できずに決勝に進めませんでした。

ただ、ここ数年で日本の短距離界は大きく成長しました。
世界の舞台でファイナリストが出る日も遠くないでしょう。日本人初の9秒台も夢ではありません

■陸上を舞台とした漫画

今回、紹介するのは、そんな今の時代を予言するかのような漫画「スプリンター」です。


スプリンター(5)

陸上を舞台にする漫画ってあまり無いですよね。
やっぱり野球やサッカーと違って、陸上競技自体が人気ないからなのかしら?

でも時代は変わりました。
世界陸上の盛り上がりを見てわかるように、サニブラウン、ケンブリッジ、多田に、桐生、山縣と、いまの日本短距離界はスターがいっぱい。
今こそ、そんな現在のブームを先取りしたかのような、短距離ランナーを題材とした「スプリンター」に要注目です!

■スプリンター

「スプリンター」は、名匠・小山ゆう氏による陸上、特に短距離100メートル走を舞台にしたスポーツ漫画です。
作者の小山ゆう氏は、「がんばれ元気」や「おーい、竜馬」、「あずみ」などで有名な巨匠ですね。

かく言う館長ふゆきも、「がんばれ元気」を毎週楽しみにしていた世代。少年サンデーで連載されてました。
元気が因縁の王者・関と戦うクライマックスは、結末が読めないドキドキ感がありました。


がんばれ元気(28)

そんな余韻も冷めやらぬ中、小山氏が送り出したのが、この「スプリンター」です。
少年サンデーに、1984年から1987年に連載されました。

天性のスプリンター能力を持つ主人公・結城光
彼が同じくスプリンターの水沢裕子と出会い、彼女に惹かれることから、陸上界に踏み込んでいくことになります。

飛び入りで参加した100メートル走でとんでもない記録を出した光は、次第に自らもスプリンターの世界に引き込まれるようになって…。

正直、冷静に考えると展開に無理なところもありますが、陸上という希少なジャンルに切り込んだ画期的な作品
しかも、漫画の中で描かれる未知の9秒台の世界が、日本人でも目前に来ている今、多くの人に読んでもらいたい作品です。

■がんばれ、ニッポン!

山縣さんも桐生さんも読んでますか?
あなたたちの活躍を予言してるかのような、光の活躍です。


スプリンター 第14巻

今更ですが、リレーを舞台にしても面白かったかも
特に、陸上の世界で日本人が勝てるなら、リレーみたいなチーム力が求められるところになるでしょうからね。

今回の世界陸上100mは残念でしたが、前向きに考えるなら、世界の壁が見えて良かった。
狙うは東京オリンピックのメダル!今度こそ、「やらかす」ことのないようにしてほしいですね。

ありがとう、スプリンター!東京オリンピックでのメダルを期待します!

■追記

8月9日(日本時間10日未明)に行なわれた男子200m準決勝で、サニブラウン・ハキームが20秒43で2組2着に入り、決勝進出を決めました!

日本勢の男子200mでの決勝進出は、2003年の末続慎吾以来、14年ぶり史上2人目の快挙!
18歳5ヶ月での決勝進出は、ウサイン・ボルトの持つ18歳11ヶ月を更新する史上最年少記録となりました。

すばらしい走りでした! 200mはやらかしませんでしたね!
決勝もがんばれ、サニブラウン!

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