こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、旅の手帖「東北の夏祭り」!勇壮にして優雅ときに奇妙…東北6大祭りへ…です。
「夢中図書館 読書館」は、小説や雑誌などの感想や読みどころを綴る読書ブログです。あなたもお気に入りの一冊を見つけてみませんか?
■旅の手帖
旅の楽しさ、日本の美しさを伝える旅行雑誌、「旅の手帖」。
2022年8月号の特集は2つ。一つは、今年の夏はロイヤル気分で「皇室ゆかりの地へ」。
御用邸のある町、那須や葉山。かつての御用邸を訪ねる、日光田母沢や沼津などをめぐる旅が紹介されています。
冒頭を飾る「優美なロイヤルスポット」の写真が美しい…。心が洗われます。
ただ、今回取り上げるのは、美しさよりも勇壮さや優雅さが圧巻のこちらの第2特集。
周年記念の新幹線で行こう「東北の夏祭り」です。
2022年は、東北新幹線の大宮~盛岡間が開業40周年、盛岡~八戸間が開業20周年。
さらに山形新幹線の福島~山形間が開業30周年という、新幹線の記念イヤー。
そんな記念イヤーに、新幹線に乗って東北の各地へ。めざすは、東北の短い夏を盛り上げる、熱気あふれる夏祭り…。
これは、乗り物好きにも、お祭り好きにもたまりませんね。今日は、「旅の手帖」で東北の夏祭りをバーチャル体験してみましょう。
■ねぶた、竿燈、仙台七夕
「旅の手帖」誌面を飾るのは、東北6県の6大夏祭り。
いずれも、勇壮にして優雅です。一つ一つ、見ていきましょう。
(イラストACより)
まずは、青森県青森市で行われる「青森ねぶた祭」です。
東北三大祭りの一つで、期間中280万人の人出を数える国内屈指の祭りです。
誌面を飾るのは、極彩色の巨大な武者灯籠。そしてハネトと呼ばれる浴衣姿の踊り手たち。
今年は、これまで自由に参加できたハネトを事前登録制にするなど感染症対策を講じて開催されます。
3年ぶりに、「ラッセラー、ラッセラー」のかけ声が帰って来る…。
開催期間は8月2~7日。義経、弁慶などの人形ねぶたも見てみたいな…。これは行きたい!
(イラストACより)
続いて、こちらも東北三大祭りの一つ、「秋田竿燈まつり」(秋田県秋田市)です。
開催期間は8月3~6日。夜本番には、約280本の竿燈が大通りをねり歩きます。
もともと竿燈まつりは、真夏の病魔や邪気払いに行った「ねぶり流し」が起源とされています。
まさに今こそ、皆その思いを胸に竿燈を囃したい。竿燈を自在に操る妙技も堪能したいですね。
(写真ACより)
そして、豪華絢爛な笹飾りが街を彩る「仙台七夕まつり」(宮城県仙台市)。
起源は、仙台藩祖・伊達政宗がはじめた、婦女子の文化向上を目的とした七夕行事と言われます。
8月6~8日の期間中は、仙台の街を大小合わせて約3000本の笹飾りが彩ります。
折角なので、伊達政宗ゆかりの青葉城(仙台城)や瑞鳳殿なども訪れたいですね。
(写真ACより)
■さんさ踊り、花笠踊り、大わらじ
これら東北三大祭りに負けず劣らず、東北他県でもこの時期、華麗な夏祭りが繰り広げられます。
岩手県盛岡市で開催されるのは、「盛岡さんさ踊り」です。
こちらは江戸時代から続く招福の祭り。開催期間は8月1~4日です。
その特徴は、「サッコラ、チョイワヤッセ」という独特のかけ声と、踊り手が鳴らすリズミカルな太鼓の音。
祭りの最終日は、各団体の太鼓だけが参加する「世界一の太鼓大パレード」がねり歩きます。これは見てみたい…。
(イラストACより)
続いて、こちらも踊りが魅力の「山形花笠まつり」(山形県山形市)。
特徴は、その祭りの名前のとおり、山形の県花である紅花をあしらった笠。
艶やかな衣装に身を包んだ踊り手が、その花笠を持って一糸乱れぬ踊りを披露します。
こちらのかけ声は「ヤッショ、マカショ」。開催期間は8月5~7日です。
(イラストACより)
そして、福島県福島市で行われるのが「福島わらじまつり」です。
開催期間は8月5~7日。長さ12mの巨大わらじを担いで街を練り歩くという奇祭です。
その起源は、信夫山にある羽黒神社に安置された仁王様のためにわらじを奉納する暁まいりにあるとされます。
仁王様はどれほどデカいのでしょうか…。12mの大わらじを100人近い大人たちが担ぐ姿は、壮観であり奇妙でもあります…。
こういう奇祭こそ、一時の災禍に負けることなく、後世に受け継いでいきたいですね。
(イラストACより)
いやぁ、どれもこれも個性的で魅力あふれるお祭りです。
ぜんぶ行きたい、その熱気を現地で感じてみたい…。「旅の手帖」を読んで、東北の夏祭りの世界にすっかり引き込まれました。
ありがとう、旅の手帖! ありがとう、東北の夏祭り!