こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、祝・映画化!バスケットボールを描いた名作「スラムダンク」をとり上げます。
■スラムダンク映画化
2021年に入って間もない1月7日。
なんとも嬉しいニュースが飛び込んできました。
【スラムダンク】映画になります!
漫画家の井上雄彦さんが、代表作「スラムダンク」の映画化をツイートしたのです。
井上雄彦さんのツイートを受けて、東映アニメーションも公式に映画化を発表。
映画「SLAM DUNK スラムダンク(タイトル未定)」のティザーサイトと、作品公式ツイッターアカウントを開設しました。
このニュースにファンが歓喜の声を上げます。
「まじ?」「ずっと待ってた」「絶対みる」「ありがとう」など、「スラムダンク」は当日のトレンド急上昇ワードとなりました。
■ストーリー
「スラムダンク」は、高校のバスケットボール部を舞台にしたスポーツ漫画です。
「週刊少年ジャンプ」で1990年から1996年の間にかけて連載。単行本は全31巻。完全版全24巻、新装再編版全20巻も刊行される大ヒット作品となりました。
主人公は赤い髪の不良少年・桜木花道。
湘北高校に入学した彼は、バスケ部に勧誘してきた赤木晴子に一目ぼれ。全くの素人にもかかわらずバスケ部に入部します。
はじめは壁にぶつかる花道ですが、個性的な部員たちや監督の安西先生と出会い、次第にバスケの魅力にハマっていきます。
花道は、地道な練習や試合を通じて才能を開花、やがてインターハイで活躍する選手に成長していくのです…。
漫画の大ヒットを受けて、「スラムダンク」はTVアニメ化もされています。
1993年から1996年の間に放送され、花道たち湘北高校バスケ部がインターハイ出場のため試合会場へ向かうところで終了しました。
…ということで、ファンの間では、映画ではTVアニメ後のインターハイが描かれるのではないかという声もあがっています。
あの「伝説の試合」山王工業戦がアニメ化されるのでしょうか…。だとすれば、絶対に観てみたい…。
一方で、漫画続編となるインターハイ後が描かれるとか、あの名試合が映画化されるとか、思い思いの妄想が広まっています。
公式サイトでは、まだ詳細は発表されていません。いっそ、3部作にして、山王工業戦、インターハイ2年目、インターハイ3年目とか、やってくれないかな…。
それにしても、「スラムダンク」ってもう、連載終了から25年経ってるんですよね。
それだけの時を経てもこれだけ熱い支持があるってすごい…。名作は色褪せませんね。
今日は、そんな「スラムダンク」映画化を祝して、数ある名シーンの中から個人的に絶対に外せない感動シーンを紹介しましょう。
■感動シーン ベスト3
それでは、漫画「スラムダンク」の中から、個人的に何度読んでも胸が震える感動シーンベスト3を紹介します。
※ネタバレになる記述がありますので、ご留意ください。
第3位「あきらめたらそこで試合終了だよ」
単行本第8巻収録。「スラムダンク」という漫画の枠を超えた名セリフです。
その言葉は、回想シーンの中で登場します。中学バスケ大会の決勝戦、残り12秒で「もう勝てない」と諦めかけていた三井(中学時代)に湘北高校の安西先生が言葉をかけます。
「あきらめたらそこで試合終了だよ」
その言葉を、湘北に入学したもののケガで離脱、不良少年と化しバスケ部を潰しに来ていた三井が思い出します。
安西先生の顔を見るなり、抑えていたバスケへの情熱を解き放つのでした。「安西先生、バスケがしたいです…」。号泣です…。
第2位 木暮のスリーポイントシュート
単行本第21巻収録。インターハイ出場を賭けた運命の一戦、陵南戦での名シーンです。
1点を争う試合終盤、スタミナの尽きた三井の代わりに、「メガネ君」こと木暮が出場します。
これまで縁の下の力持ちとして、花道らのサポート役に徹してきた木暮。ただ彼のこの一戦にかける思いは特別でした。
「オレは3年だから…。もしインターハイに行けなかったら陵南戦が最後だ」
残り時間わずか…。湘北のラストパスが、花道から木暮に渡ります。
3年間の思いを込めた木暮のスリーポイントシュートは、美しい弧を描きゴールネットに吸い込まれました…。
試合後、花道が木暮に声をかけます。「メガネ君、引退がのびたな」。木暮は眼鏡を曇らせながら応えます。「泣かすなよ…問題児のくせに」。
メガネ君、3年間、諦めずにバスケに打ち込んできてよかったね(涙)!
第1位「左手はそえるだけ…」
第1位はやっばりこれ!単行本第31巻、インターハイ山王工業戦。
絶対王者・山王工業に必死に食らいつく湘北ですが、試合終盤、規格外の働きを見せていた花道が倒れます。
実は背中の痛みを隠してプレイしていた花道。薄れゆく意識のなか、チームメイトとのやり取りやバスケとの出会いがよみがえります。
はじまりは、晴子の「バスケットは好きですか?」でした。それを思い出した花道が立ち上がります。「大好きです。今度は嘘じゃないっす」。
そして、ここから漫画史に残る「1分」の激闘がはじまります。
残り時間は1分。5点差。もはや立っているのがやっとの花道の投入が奇跡を呼びます…。
湘北5人が息を吹き返したかのように、最後の力を振り絞って山王を追いかけます。
残り9秒、1点差…。絶体絶命の湘北…。果敢にシュートを狙う流川の視線の先には、ろくに動けないはずの花道が…。
「左手はそえるだけ…」
流川から花道へ、ラストパスがつながります。
そして花道が放ったシュートは、1週間で2万本もの練習を重ねた基本のジャンプシュートでした。
そして漫画史に残る見開きの名シーン、花道と流川の熱きタッチ!
これまでいがみ合ってきた2人の初めての邂逅。鳥肌が立ちます。
まだまだ名シーンは沢山ありますが、もう涙腺が限界なので、ひとまずこの辺で…。
何度読んでも胸がアツくなります。「魂揺さぶられる感」は半端ありません。
たぶんこれからも、何度も何度も読み返すであろう名作&名シーンです。
ありがとう、スラムダンク! 映画も楽しみにしてます!
※本記事は、スラムダンク映画化を記念して、2017年5月29日投稿の記事を大幅に加筆修正しました。