ある意味「神ってる」珍記録。大谷、山田の活躍の陰でうち立てられた2016年の金字塔!「週刊ベースボール・プロ野球記録集計特大号」を読む。

B!

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今回の「夢中」は、「週刊ベースボール 2016年12月19日号 プロ野球記録集計特大号」です。
週刊ベースボールの、2016年のプロ野球を数字で振り返る特別編。

■大谷や山田のかげで達成された大記録

「二刀流」大谷翔平、「トリプルスリー」山田哲人、「神ってる」広島カープなど、2016年のプロ野球界の主役たちの活躍を数字で検証。
また、海の向こう、日米通算4257安打を記録したイチローのすごさを、ピート・ローズ氏の打撃成績と比較したりしています。
でも、個人的に興味を引かれたのは、「珍」の類いの記録の数々。

例えば、史上初!シーズン2度の「1球勝利」。
これを達成したのは、楽天・金刃。

※写真:Wikipediaより

6/11の広島戦で史上39人目の1球勝利を達成すると、その2週間後の6/25、ソフトバンク戦でふたたび1球投げて勝利投手になっています。
しかも、0対2で登板して、直後に味方が逆転するって、これは「神ってる」よね。

例えば、「超変革」のスローガンを掲げた阪神タイガース。しかし変革したのは先発オーダーだった?
苦戦が続いた金本阪神。打順を組み替えること、なんと126通り。

143試合で126通りだから、ほぼ日替わりオーダーのような感じですね。
そういえば、キャプテン鳥谷も先発落ちしてたっけ…。


※写真:Wikipediaより

でも、その数の多さは、金本監督が若手に多くチャンスを与えた証とも言えます。「超変革」の成果は、近々に出るかもしれませんね。

■残念な記録も

例えば、初アーチから13発すべてがソロ、なんていう珍記録もあります。
この記録を更新中なのは、DeNA・白崎。


※写真:Wikipediaより

彼は、2014年にプロ初本塁打を放って以来、今年9/23の巨人戦(投手・田口)で打ったホームランまで、通算13本のホームランがすべてがソロアーチ。
これはこれですごいけど、DeNAファンからしてみたら、「ランナーがいるところで打ってよ!」というのが本音でしょうね。

あとは、中日・荒木の47打数連続無安打(セ・ワーストタイ)とか、ロッテ・岡田の2443打数連続本塁打なし(日本記録まであと85打席)とか、珍記録が積み重ねられた1年でした。
※ちなみに、連続打席本塁打なしの日本記録は、阪神・赤星の2528打数。

2016年のプロ野球は、「神ってる」広島の活躍で大いに盛り上がりましたが、
その陰で、それとは別の意味で「神ってる」珍記録が生まれていたんですね。
打たないこと、投げないことも、立派な(?)記録になるんですね。狙ってない分、ある意味すごいよね。

やっぱり野球って奥が深いな〜。
こんなトリビアな数字を教えてくれてありがとう、週刊ベースボール!

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