「2020年上期ヒット商品番付」 あつまれ、新常態の"お供"たち!

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こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、日経MJ「2020年上期ヒット商品番付」です。

■ヒット商品番付

新型コロナウィルスの影響で、これまでの日常が大きく変わった2020年上期(1~6月)
外出自粛に営業自粛…。ニッポンの消費が大きく冷え込む中でも、キラリと輝くヒット商品がありました。

日経MJがお届けする「2020年上期ヒット商品番付」
キーワードは、テレワークならぬ「テレ消費」。コロナ禍に負けない新時代のヒット商品が生まれました。

番付には、東西の横綱から三役、前頭12枚目まで、殊勲賞など各賞を含めると35のラインナップとなっています。
東西横綱と三役は次の通り。

横綱(東):オンライン生活ツール
横綱(西):任天堂「あつまれ どうぶつの森」
大関(東):応援消費
大関(西):おうちごはん
関脇(東):無観客ライブ
関脇(西):テークアウト
小結(東):手渡しなし宅配
小結(西):湖池屋「プライドポテト」

まさに「テレ消費」がずらり…
皆さん、この中のどれかは購入あるいはご利用されたのではないでしょうか。

■オンライン生活&セカンドライフ

Zoom飲みに、Zoom映え…。
在宅勤務や友人との交流で、ビデオ会議システムの利用が一気に広がりました。
その代表が米Zoom(ズーム)。1日の会議参加者が3億人を超える日もあったのだとか…。

こんな新しいコミュニケーションが浸透したことに合わせて、USB接続のパソコン用カメラや液晶ディスプレーの売上も好調。
新しい日常を支えた「オンライン生活ツール」が東の横綱に推されました。

一方で、西の横綱に推されたのは「あつまれ どうぶつの森」
通称「あつ森」。英語版は「Animal Crossing New Horizons」。


あつまれ どうぶつの森(Switch)

外出自粛で巣ごもり生活を送る全世界の老若男女に、売れに売れまくりました。
もはや、もう一つの日常、セカンドライフ。「あつ森」で結婚式を挙げたり、誕生会したり。新しい暮らしのカタチをつくり出しましたね。

■応援消費&おうちごはん

コロナに負けるな!東の大関は「応援消費」
コロナ禍で苦しむ飲食店や生産者を支えようと、消費者のエールが広がりました。

そんな応援の動きは、ネット通販やクラウドファンディングを大きく伸長させました。
老舗旅館の「未来の宿泊費をいま払おう」というプロジェクトなどに、多数の支援が寄せられましたね。

西の大関は「おうちごはん」。巣ごもり生活で、自宅で調理・食事する人が増えました。
全国のスーパーの飲食料品の売り上げは大きく伸びました。一時は、即席麺が売切れになりましたよね…。

クックパッドなどの料理アプリの閲覧も好調。自宅で料理にこだわる層も出てきました。
西の前頭3枚目「パナソニックのホームベーカリー"SD-MDX102"」は、「生」食パンを作れると話題に。3月以降の売上は、想定の2倍に増加しました。
他にも、西の前頭9枚目「愛知ドビー"バーミキュラフライパン"」など、こだわりの調理グッズもランキングされています。


ホームベーカリーSD-MDX102(パナソニック)

■3密を避けたサービス

「3密」を避けたサービスも定着しました。
西の関脇「テークアウト」、東の小結「手渡しなし宅配」

テークアウトは、街の飲食店だけでなく、一流レストランも参入。
普段は予約がとれないお店の味が楽しめると人気に。新たな顧客層を掴みました。

ネット通販など宅配の利用が大きく増えるなか、配達員の負担軽減と接触回避のニーズから、「置き配」のサービスも広がっています。
宅配ピザの「置きピザ」なんてサービスも新たに生まれていますよね。


AMH ネックガード

感染予防を促す新しいヒット商品も。
「ネックゲーター」(西の前頭6枚目)は、ランナーがマスクの替わりに着用。新たなエチケットになっています。
「手作りマスク」(西の前頭5枚目)もブームに。関連素材やミシンの売上が大きく伸びました。


湖池屋プライドポテト(感激うす塩味)

他にも、巣ごもり消費を支えたヒット商品がずらり。
湖池屋「プライドポテト」(西の小結)に、ネット配信ドラマ「愛の不時着」(西の前頭8枚目)、ボードゲーム(東の前頭12枚目)などなど、興味深いヒット商品がランクインしています。
令和版ビリーズブートキャンプ(東の前頭10枚目)なんてのも…。これはリア充ならぬ、「巣ご充」(すごじゅう)がキテル?


令和版「ビリーズブートキャンプ短期集中7日間ダイエット」(DVD)

コロナの影響で消費のカタチも様変わりしましたが、そんな中で人とつながりを求める商品・サービスが堅調なのは嬉しいですね。
Withコロナ時代の新常態を支えるのは、そんなリアルとオンラインのハイブリッドなのかもしれません。
コロナニモ負ケズ、新しい「お供」(おとも)たちと新しい暮らしを楽しんでいきたい。そんな風に思えるヒット商品番付でした。

ありがとう、日経MJ! ありがとう、ヒット商品番付!

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