こんにちは。夢中図書館へようこそ!。
館長のふゆきです。
今日の夢中は、「日経トレンディ」2020年1月号の特集「大予測2020-2021」です。
■日経トレンディ1月号
「日経トレンディ」の2020年1月号の特集はこちら。
「大予測2020-2021」。
もう2021年のことを予測しちゃうの?
そうなんです。世のトレンドは、オリンピックイヤーのその先を見据えて動き始めています。
「近未来の日本でこれから起きること」と銘打った特集。
私たちの生活や日本の経済に深く関わるテクノロジーやサービス、交通などがどうなっていくのか。
日経トレンディが厳選した41のキーワードから大予測しています。
予測ものに恒例の初めて見る言葉や技術「ナニソレ」もありますが、今日はその中から、個人的に興味を持ったキーワードをとり上げます。
日経トレンディが予測する近未来の日本。ちょっと見てみましょう。
■MRスマートグラス
まずは、「ポストスマホの最右翼」といううたい文句のこちら。
「MRスマートグラス」です。
何気ない日常の風景が、この「眼鏡」をかけたらテーマパークに早変わり…。
なんていう時代が、実はもうすぐやってくるかもしれません。
すでに、MRスマートグラスを用いた専用施設は登場しています。
それがティフォニウムお台場・渋谷。VRの世界を歩いて巡る次世代ホラーアトラクション「コリドール」。これは怖い…。
「MR(複合現実)」は、コンピューターが生成した3次元映像を、現実世界の風景と一緒に楽しめる技術。
プレステ4などで使われるVR(仮想現実)ゴーグルだと、かけると周りが一切見えません。
この問題を解決して、日常的に使えるようにするのが、メガネ型のMRスマートグラスです。
すでに、Googleやアップルが開発を進め、一部商品化もされていますが、日本の通信大手も動き出してるようです。
そういえば、スマホも突然登場して、一気に世のなかに普及したもんな…。
MRスマートグラスも、5G通信が一般化されたら、一気にスマホにとって替わるかもしれません。
■サステナブル素材
続いての注目はこちら。「サステナブル素材」です。
このキーワードに添えられたメッセージは「非エコの服は売れない時代が到来する」。
サステナブル素材とは、環境負荷の少ない素材の総称。
脱・石油を掲げた天然素材やリサイクル繊維などを指します。
スウェーデンの若き活動家グレタさんも訴える環境問題。
すでに世界では、流行に合わせて買い替える消費スタイルが若者から支持されなくなっているみたい。
ZARAやH&Mはすでにサステナブル資材を使用した新ブランドを立ち上げ。国内でもユニクロが新素材の採用を発表しています。
注目は、日本のベンチャー企業「スパイバー」が開発する、石油を原料としない全く新しい人工繊維。
微生物による発酵プロセスでつくられた構造たんぱく質を素材にした高機能ウエアが登場しています。
MOON PARKA (スパイバーHPより)
これは未来に向けたすばらしい動きですね。
こうした、いわゆるSDGsといった領域で、日本の企業やテクノロジーが活躍できるといいですね。
■売らない商業施設
そして、なかなか衝撃的なキーワードのこちら。
「売らない商業施設」。
アマゾンの快進撃により、存亡の危機に立たされているリアル店舗。
起死回生の一手として打ち出しているのが、ネットへの送客を目的とした「売らない売り場」です。
すでに新宿丸井などには、EC発のカスタムオーダーブランドスーツのショップが出店。
この店では、壁にディスプレイされた生地を見て、客がタブレット端末で自らEC上で注文します。
もはや店舗は、モノを売る場所ではなく、ショールームになっていますね…。
FABRIC TOKYO 新宿マルイ (「FABRIC TOKYO」HPより)
ECとの共存を図る次世代型店舗。その進化版とも言える店舗が渋谷に誕生、新生パルコです。
多くのショップが出店する「CUBE」エリアでは、デジタルサイネージのQRコードを読み込んで、自分のスマホから買い物ができます。
さらに店舗では、来場者の行動データや製品に対する声を収集。メーカーにフィードバックすることで商品開発に生かします。
デジタル技術を活用した「未来のリアル店舗」。そのキーワードは「売らない」。
環境変化が加速する現代、既存のビジネスモデルを否定する勇気もときに必要なんでしょうね。
他にも、分身ロボットやスポーツテック、スマートシティなど、興味深いキーワードが並びます。
もっと深く近未来の日本を知りたい方はぜひ、日経トレンディ本誌をご覧ください。
ありがとう、日経トレンディ! ありがとう、大予測2020-2021!