羽州ぼろ鳶組「夢胡蝶」!願いは叶えてやるさ…吉原の空を彦弥が飛ぶ!

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、羽州ぼろ鳶組「夢胡蝶」!願いは叶えてやるさ…吉原の空を彦弥が飛ぶ!です。
「夢中図書館 読書館」は、小説や雑誌などの感想や読みどころを綴る読書ブログです。あなたもお気に入りの一冊を見つけてみませんか?

■あらすじ

江戸の華、吉原遊郭に火の手が上がる…

大見世「醒ヶ井」の最高位の花魁・花菊は、死をもって吉原を離れようと炎の中に身を置きます。
いよいよ紅蓮の炎が襲わんとしたそのとき飛び込んできたのは、ぼろ鳶組の纏番組頭、彦弥でした…。

(写真はイメージです/写真ACより)

吉原に相次ぐ放火事件。いずれも手口は異なり、容疑者も定まりません。
吉原火消の願いを受けて、難事件の解決に挑む新庄藩火消頭・松永源吾。そして彦弥。

再び出会う彦弥と花菊。次第に明らかになっていく事件の全容。
そして迎える雪の中の最終決戦。はたして真犯人は?彦弥の恋の行方は?源吾は吉原を守ることができるのか…

■「願いは叶えてやるさ」

江戸の火消たちを主人公にした時代小説「羽州ぼろ鳶組」シリーズ
その1作目「火喰鳥」を読んでから、すっかりこのシリーズの虜になっています。

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シリーズ6作目「夢胡蝶」の主役は、ぼろ鳶組最高の色男、彦弥です。
前作までは、その尻の軽さが目立っていた彦弥ですが、今回は一味違います。

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冒頭、花菊を妓楼から救うシーンは色男の面目躍如です。
業火のなか、死を願う花菊から、生きていたら叶えたい夢を訊きます。
そして花菊を抱きかかえ宙に飛び立つとぽつりと一言。「願いは叶えてやるさ」
こりゃ、惚れてしまいますね。

その花菊の願いの一つが、「皆と同じような恋をしたかった」
この花菊と彦弥の恋の行方も、本作の見どころの一つです。
悲しい生い立ちを背負った花菊と、そして同じく秘めた過去を持つ彦弥。
彦弥がいつになく真剣なのは、その過去のせいかもって思いました。

(写真はイメージです/写真ACより)

もう一つ、大きな見どころとなるのが、谺(やまびこ)の異名をとる彦弥の空中戦
クライマックスとなる吉原の街の屋根を飛びながらの攻防は、手に汗握ります。
「勝ったぞ」。果たして叫んだのは彦弥か、それとも…?

もちろん、源吾は相変わらずの男意気を魅せつけます。
謎解きあり、火消しあり、お笑いあり。ストーリー展開もこれまた相変わらずのテンポの良さで息をつかせません。

やっぱり面白い!ぼろ鳶組シリーズ。源吾、彦弥らぼろ鳶組がさらに好きになりました。さあ、シリーズ7作目ではどんな物語が展開されるのでしょうか…。
もちろん、当ブログ「夢中図書館 読書館」で7作目の読書レポートもお届けします。お楽しみに!

ありがとう、ぼろ鳶組! ありがとう、彦弥!

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