こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、隆慶一郎さんの小説「かくれさと苦界行」です。

■隆慶一郎

隆慶一郎
館長ふゆきの大好きな作家のひとりです。

同氏は、独創的な歴史解釈とスぺクタルな作風で、時代小説に一時代を築きました。
もともとは脚本家として、テレビや映画など多数の作品を手がけ、その手腕は高く評価されていました。

そんな彼が小説家として活動を始めたのは、還暦を過ぎてから。
61歳にして初めて小説を書いて発表したのが、デビュー作「吉原御免状」。以前、当ブログでも紹介しましたね。
※そのときの記事はこちら


吉原御免状

今日紹介するのは、その衝撃のデビュー作「吉原御免状」の続編。
「かくれさと苦界行」を紹介します。

■あらすじ

「吉原御免状」をめぐる裏柳生との戦いから6年。
26才で江戸吉原に出てきた剣士・松永誠一郎は32才になりました。

吉原の惣名主として、江戸の唯一の花街を統括する誠一郎。
そんな彼を執拗に狙うのが、宿敵・柳生義仙。裏柳生の邪剣が再び誠一郎に迫ります。

その義仙を助けるのが、柳生の守護神・荒木又右衛門
馬鹿力の持ち主にして剣の達人。彼も誠一郎と吉原の前に立ちはだかります。


かくれさと苦界行

「かくれさと」という私娼をいくつも作って吉原を潰そうと企む幕臣・酒井忠清
その背後には、吉原御免状を狙う二代将軍・秀忠の姿が…。

ついに吉原と裏柳生の全面対決のときがやって来ます。
誠一郎は、吉原を、そして御免状を守ることができるのか…。

■誠一郎が還ってきた

いやぁ、何度読んでも面白い作品です。
前作よりさらにパワーアップして、松永誠一郎が還ってきました

圧倒的な筆力と怒涛の迫力で読み手を引き込むストーリー。
目の前に殺陣のシーンが思い浮かびます。この辺りは脚本家出身の隆氏の持ち味ですね。

特に本作は、戦闘の場面が増えたせいで、その魅力がさらに増した感じ。
迫力の戦闘シーンを生み出しているのが、荒木又右衛門の存在です。

「鍵屋の辻の決闘」で有名な、江戸初期に実在した剣客ですね。
隆氏は独自の解釈で、彼をこの作品によみがえらせました。


天下騒乱 鍵屋ノ辻(上)池宮彰一郎

この荒木又右衛門が強いこと強いこと…。
詳細は省きますが、誠一郎を支える重要キャラを次々に倒していきます。

そして迎える最終決戦。物語の最大のクライマックスが訪れます。
誠一郎は、荒木又右衛門を、そして宿敵・柳生義仙を食い止めることができるのか…。

実はこの松永誠一郎の冒険譚は当初四部作を予定していたそうです。
しかし、隆氏の急逝により、本作で終了となりました。

もっと誠一郎の活躍を観たかったな…。
それでも本作までを読んだだけでも、きっと誠一郎の魅力にハマるはず。そして隆作品の魅力にも。

ありがとう、隆慶一郎さん! ありがとう、かくれさと苦界行!

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