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館長のふゆきです。
今日の夢中は、「ダイヤのA actⅡ」市大三高戦!天才・天久と繰り広げる投手戦!沢村の熱投を支えるものとは…です。
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■あらすじ
ついに始まった夏の甲子園をかけた西東京大会。
青道高校2年生の沢村栄純は、練習試合で地道に結果を出し続けたことが認められ、念願のエースナンバーを手にします。
昨夏は悔しい思いをしたこの大会で雪辱を誓う青道高校は、初戦(3回戦)の由良総合戦、4回戦の八弥王子戦、ベスト16の法兼学園戦と、いずれもコールドで下し勝ち上がります。
そして準々決勝(ベスト8)の創聖高校戦では、先発の降谷が8回1失点と好投、最後は守護神・川上が無失点で締めてゲームセット。
そして準決勝(ベスト4)、春の大会で敗れた好投手・天久光聖擁する市大三高戦を迎えます。
市大三高のマウンドに立つのは、もちろん天久光聖。そして、青道高校のマウンドには、エースナンバーを背負った沢村栄純が立ちました。
果たして勝利をつかむのは、どちらのチームか…。沢村は天久に投げ勝つことができるのか。
そして、甲子園まであと2つ。青道高校は、悲願の夏の甲子園出場を果たすことができるのか…。
■天才・天久光聖
夏の甲子園をかけた西東京大会が開幕します。出場128校の中から、甲子園に出場できるのはただ1校…。
熱い戦いが繰り広げられる対戦の中から、屈指の激闘となった青道高校対市大三高戦の名シーンを取り上げましょう。
この試合で、青道野球部の前に大きく立ちはだかったのが、市大三高の絶対的なエース、天久光聖でした。
春の大会では天久の前に敗れている青道…。その圧倒的なピッチングを見せた春の大会のときから、天久は新球を習得してさらにレベルアップしていました。

試合序盤から、天久は自身が「スライ」と呼ぶ新球、ツーシームジャイロを惜しみなく投じて、三振・凡打の山を築いていきます。
さらにMAX150 km超のストレートと鋭く曲がる縦のスライダー。周囲から「天才」と評される天久が、その才能を如何なく発揮、青道打線に付け入るスキを与えません。
そんな天久に負けない、熱いピッチングを見せたのが沢村栄純でした。
沢村も、この試合に向けて新球を習得していました。それが高速で沈む変化球、通称「スプリット改」。
沢村自身が、自らの武器である投球の幅を広げるために悩み考え、動画なども見ながら(←今どき)、手に入れた新しい変化球で、強打の市大三高打線を封じていきます。
■熱投・沢村栄純
天久のような天賦の才もない、立派な体躯もない、150kmを超える剛球など投げられない…。
それでもこの日の沢村には、それらを埋めて余りある闘志がありました。新球とともに新たな気迫まで手に入れたようなピッチング…。
その熱投を支えたのは、青道野球部への思い…。これまで自身とチームを支えてきた3年生への特別な思いでした。
象徴的な場面があります。1点ビハインドで回が進み、もう1点もやれない場面で、沢村は新たな闘志モードに入ります。
「どれだけいい投球をしても負けたら終わる。このチームが、先輩たちの夏が終わる」。沢村の思いがほとばしります。「終わらせてたまるか!」。

さらに、そんな沢村の気迫は、試合終盤になって一段とギアが上がります。
なりふり構わず1点を取りに行く青道打線、故障で投げらないはずの川上が見せるシャドーピッチング…。それらを見て、一気に激アツモードに。
チームの代表者としてここに立ってんだ
ここにきて勢いを増す投球。
軽かねえぞ、青道(おれたち)の魂
帽子のつばに書かれた"青道魂"の文字。
一人分じゃないんだ!
青道は絶対にあきらめない…。
そして迎えた8回裏。上位打線に打順が回るこの回に得点を奪えなければ、青道の甲子園は遠のきます。
バッターボックスに立つのは、3番白州、4番御幸、5番前園。負ければこれが最後の夏となる3年生でした。次は俺たちが応える番だ…。
果たして、青道は絶好調の天久から得点を奪うことができるのか。つながる思いの先に迎える決着は?甲子園の切符は誰の手に…。
今日の夢中は、「ダイヤのA actⅡ」市大三高戦!天才・天久と繰り広げる投手戦!沢村の熱投を支えるものとは…でした。
ありがとう、「ダイヤのA actⅡ」! ありがとう、青道高校&市大三高! めざせ、甲子園!