こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、「男の隠れ家」7月号の特集「全国山城紀行」です。
■山城巡り
城というと、立派な天守があり、石垣とお堀に囲まれているという印象があります。
しかし実は、城のほとんどは、山の地形を利用してつくられた山城なんだそうです。
全国には約3万とも4万ともいわれる城跡が存在します。
それらのほとんどは戦国時代に築かれたもので、その時代背景から、山を切り盛りして築かれた防御施設です。
いわば「戦いの場」なんですね、山城は。
(写真ACより)
実際に戦国武将は普段は山麓に住んでいて、いざ合戦となると、背後にある山城に詰めたのだとか。
だから、山城巡りの醍醐味は、戦国大名になった気分で歩くことなんだそうです。
山城歩きを推奨する滋賀県立大学の中井教授は、眺めるよりも歩いたほうが百倍楽しいと言います。
土塁や虎口の仕掛けを発見したとき、「おおっ、そう考えたか」「ほぉ~、そう来ますか」と声が出てしまうのだとか。
幼い頃、戦いごっこに勤しんだボーイズたちは、この感覚って共感できると思いませんか。
■「男の隠れ家」厳選
さすが「男の隠れ家」。そんなボーイズ魂を受け継ぐ男たちに、厳選の13の山城を紹介しています。
その中から、個人的にボーイズ魂をくすぐられた山城はこちら。
まずは、岡山の「備中松山城」。
日本三大山城の一つに数えられる名城です。
(写真ACより)
その魅力はなんと言っても、標高日本一の現存天守。
さらに、天然の岩盤を生かした石垣。本誌には、花崗岩の荒々しい岩盤の上に築かれた石垣の写真が掲載されているのですが、マジで圧巻です。
これぞ戦国時代の山城といった堅牢な造り。ボーイズ魂が沸騰しました。
■女城主に天空の城
続いて、岐阜の「岩村城」。
その場所柄、戦国時代に尾張の織田、甲斐の武田が覇権を争った山城です。
こちらも日本三大山城の一つ。ちなみに、もう一つは奈良の高取城で、こちらも本誌に掲載されています。
(写真ACより)
戦国の世に女城主が君臨した歴史もあります。
険峻な山城を生かし武田方に与し織田軍と対しますが、籠城して奮戦した末に落城。彼女は処刑されました。
そんな悲運を哀れむように、霧が漂う城跡の風景はなんとも幻想的。苔むした石垣になんとも情感が高まります、
最後にやっぱりここかな。兵庫の「竹田城」。
標高353mの古城山山頂にあり、朝霧に包まれた神秘的な姿が有名ですね。
「日本のマチュピチュ」「天空の城」などと形容されます。
(写真ACより)
実は堅牢な石垣や巧みな縄張りなど、実戦を想定した戦いのための工夫がいっぱい施されています。
本誌いわく「機能性と美しさを併せ持つ名城」。ここは一度行ってみたいんだよなぁ。
他にも魅力的な山城がいっぱい。
また、山城周辺の観光スポットや、コラムとして山城を巡る合戦の物語などが掲載されています。
私と同じくボーイズ魂がわき立った方はぜひ本誌をご覧ください。
ありがとう、山城たち! ありがとう、男の隠れ家!