こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、「それでも行きたい!極上温泉」山を越え谷を越え世俗を離れて極上湯へ…です。
「夢中図書館 読書館」は、小説や雑誌などの感想や読みどころを綴る読書ブログです。あなたもお気に入りの一冊を見つけてみませんか?
■旅の手帖
旅の楽しさ、日本の美しさを伝える旅行雑誌、「旅の手帖」。
2023年9月号は、温泉ファン歓喜の特集が組まれました…。
その名も、「それでも行きたい!極上温泉」。
"お気軽じゃないのがステキ"なんてポップなサブワードが付されています。
「極上温泉」とは、なんともそそられるワードです。
皆さんにとって「極上温泉」と言えば、どこが思い浮かびますか?
箱根?草津?湯布院とか道後もいいですよね…。
でも、本号ではそうしたメジャーな温泉は登場しません。
なにしろ「それでも行きたい!」と冠されている通り、とり上げられているのは気軽に行けない温泉地。
アクセスが悪かったり、季節限定だったり、山を登らないと行けなかったり、さらには電気が通っていないなど、なかなか出かけづらい…。
だからこそ、極楽感がアップする素晴らしき温泉へ…。あなたの知らない名湯秘湯がずらり掲載!
今日は「旅の手帖」の誌面から、それでも行きたい!極上温泉へバーチャルトリップに出かけましょう。
■高天原温泉
誌面には、極楽感アップ間違いなしの極上温泉が数多く掲載されています。
今日はそのなかから、個人的にここは行きたい!と特にそそられた温泉をいくつか紹介します。
まずは、「日本一遠い温泉?それは行くしかない!!」とコピーの付されているこちら。
北アルプスの水晶岳の麓に沸く、標高2100mの温泉…「高天原(たかまがはら)温泉」(富山県富山市)です。
(高天原温泉~沢隣接の野湯/写真ACより)
日本一遠い温泉と称されている通り、この温泉、なんと1日では行くことができないのだとか…。
実際に記者の方は富山駅から2泊3日の行程で、山道を登り降りしてやっと到着。ちなみに3人のうち一人は途中で脱落しています(苦笑)。
誌面に掲載される写真は、登山雑誌のよう…。ただ、その山道の先に突如、山荘(高天原山荘)が現れます。
本当にあった!これがあの高天原温泉…。記者の筆に実感がこもっています。そこには沢に隣接する絶景の野湯も…。
これは絶対に忘れらない温泉だよなぁ…。足腰を鍛えてぜひ行ってみたい!
■三斗小屋温泉
続いて、「山々で世俗と隔絶された心とろける天空の湯」。
そんな素敵な文言が付された「三斗小屋(さんどごや)温泉」(栃木県那須塩原市)です。
不思議な名の由来は、三つの古谷を渡らないと行けないからと言われる山奥の秘湯です。
こちらも本誌記者が山道を歩いてレポート。誌面には美しい那須の名峰の写真が掲載されています。
(那須茶臼岳/写真ACより)
あの稜線の向こうに天空の湯が待っている…。記者の自らを叱咤激励するような言葉は、そのままこの温泉の宣伝文句に使えそう。
そうして辿り着いた温泉は、360度見渡す天空の湯…。本号表紙で使われているのもこの温泉です。ああもう…絶景の野天風呂にゆったり浸かりたい!
■渡合温泉
そして、「電気も電波もない豊かな時間」とコピーが付された温泉。
ランプの宿、「渡合(どあい)温泉」(岐阜県中津川市)です。
誌面を飾る温泉宿の写真は、天上に並ぶランプに振り子時計、薪ストーブ…。
まるでジブリ映画のような幻想的でレトロな空間。ここだけ時が止まっているようです。
渡合温泉のある場所は、険しい山々に抱かれた裏木曽と呼ばれる場所。その奥の奥にランプの宿はあります。
ここはあまりに奥地すぎて電気が通っておらず、明かりはランプが頼り。もちろん電波も届きません。
(宿への林道沿いにある高樽の滝/写真ACより)
記者曰く、部屋に入ると谷川の瀬音と鳥のさえずりが聞こえるのみ。スマホの着信音もならず、実に清々しい気分…とのこと。
ランプに照らされる夜の風呂も幻想的です。文明の利器と煩わしい世間から逃れられる贅沢な宿へ…ぜひ行きたい!
他にも、日本一標高の高い湯や、離れ孤島の温泉、入れるのは今だけという期間限定の温泉など、魅力的な温泉がたっぷり紹介されています。
決して気軽に行ける場所じゃないからこそ、一度訪れたら忘れられない想い出となるのでしょう。
今日の夢中は、お気軽じゃないのがステキ「それでも行きたい!極上温泉」でした。
ありがとう、旅の手帖! ありがとう、「それでも行きたい!極上温泉」!