こんにちは。夢中図書館へようこそ！
館長のふゆきです。
今日の夢中は、町まるごとレストラン！地産訪消！酒の新風！旅の手帖「おいしい旅ってどんな旅？」です。
「夢中図書館 読書館」は、小説や雑誌などの感想や読みどころを綴る読書ブログです。あなたもお気に入りの一冊を見つけてみませんか？
■旅の手帖
旅の楽しさ、日本の美しさを伝える旅行雑誌、「旅の手帖」。
2023年11月号の特集は、食欲の秋にふさわしい特集が組まれました。
特集名は、「おいしい旅ってどんな旅？」。
「ひと皿の上で紡がれる土地のストーリー」なんて、素敵なサブタイトルが付されています。
日本が誇る「食」。特に収穫の秋は、日本各地にふんだんに食材があふれます。
そんな時期に旬な食を求めて旅に出かけるって、最高じゃないですか？
最近は、「ガストロノミーツーリズム」や「テロワール」なんて言葉も耳にするようになりました。
味を楽しむだけでなく、食をとおして訪れた土地の風土や文化を知る旅…。
そんな「おいしい旅」にでかけましょう。「旅の手帖」がおススメの旅先を紹介します。
今日の夢中は、旅の手帖の誌面から日本が誇る食の旅へ…。特集「おいしい旅ってどんな旅？」です。
■町がまるごとレストラン
「旅の手帖」の誌面には、同誌がおススメする旅先とおいしい料理がずらり掲載されています。
見てるだけでお腹が空いちゃう…。そんな中から、特に「ここは行きたい！」と個人的に惹かれた場所を紹介します。
まずは、長野県松川町。付されたキャッチコピーは「町がまるごとレストラン」。
ここでは、果樹園や食材、生産者やシェフが一体となり町全体でお客様をもてなしてくれます。
中心となるのは、松川町の果樹園内に開かれる週末限定の野外レストラン「Orchardレストランまつかわ」。
この町に魅了されて移住してきた夫婦が手掛ける、"松川町まるごと"レストランです。
テーマは「食卓を農園へ」。料理に使われる食材は、ほぼすべてが松川町と伊那谷産、配膳プレートも木曽産というこだわりよう。
しかも会場のホスト農園がつど入れ替わります。季節によってサクランボ畑、モモ畑、リンゴ畑がレストランになります。
素敵ですよね…。食事の前に農家によるガイドで園内を散策。もちろん食材には農園で取れた果物が使われます。
まさにガストロノミーツーリズムを堪能できる旅です。ここは行ってみたい！食べてみたい！
■地産地消から地産訪消へ
続いて、山形県鶴岡市。付されたキャッチコピーは「悠久の時を生き延びてきた山形・庄内の味」です。
鶴岡市は、ユネスコが認定する「食文化創造都市」の一つなのだとか。
世界も認める山形庄内の食…。そこには、豊穣な土地と文化から生み出された在来食物や精進料理などがあります。
その魅力を伝える中心を担っているのが、鶴岡生まれの奥田シェフが手掛けるイタリアン「アル・ケッチャーノ」。
「庄内は巨大な冷蔵庫」。奥田シェフはそんな風に言って、庄内の食の魅力を発信しています。
なかでも、その土地で種苗の保存が続けられてきた在来作物は、いまも当地に約50種類あるのだとか。「だだちゃ豆」などが有名です。
奥田シェフの料理は、在来作物や地元の食材、その生産者とともに歩んできたと言えます。
今の目標は、地産地消の次のステップ「地産訪消」。鶴岡への観光客を増やすことなのだそうです。地域を元気にする「おいしい旅」、応援します！
■出島に吹く酒の新風
そして、長崎県長崎市出島。言わずと知れた、鎖国時代に唯一海外に開かれていた港町です。
そこに新たな風が吹いています。付されたキャッチコピーは「長崎・出島で起こるどぶろくの新風」。
誌面でとり上げられているのは、今年3月にオープンした九州初のどぶろく醸造所「でじま芳扇堂」です。
伝統的な日本酒として知られる「どぶろく」が出島の地で新たな進化を遂げている…。これは酒飲みにはたまらないですね。
どぶろくは、実は日本酒よりも自由度が高い酒。でじま芳扇堂でも、酒米に農作物を掛け合わせるなど、新たなチャレンジが行われています。
農作物の種類は、白桃や柑橘の不知火、黒田五寸ニンジンなど多岐にわたります。ニンジンの酒って、どんな味がするんだろう…。
「どぶろくを身近に感じてほしい」と店舗はオープンファクトリーに。カウンターバーもあります。
出島に誕生した醸造所は新たな食文化の発信拠点になっています。これは、新たなサケを飲みに出島を訪れたい！
他にも魅力的な「おいしい旅」がずらり掲載されています。さすがは旅の手帖、日本各地の新しくて奥深い食の魅力を紹介してくれています。
これを読むとあなたも食の旅に出たくなる…。お腹が空くこと間違いなし！今日の夢中は、旅の手帖「おいしい旅ってどんな旅？」でした。
ありがとう、旅の手帖！ ありがとう、おいしい旅！
