こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、旅の手帖「すごい宿」!その宿のみで得られる唯一無二の体験…びっくりを思い出にです。
「夢中図書館 読書館」は、小説や雑誌などの感想や読みどころを綴る読書ブログです。あなたのお気に入りの一冊を見つけてみませんか?
■旅の手帖
旅の楽しさ、日本の美しさを伝える旅行雑誌、「旅の手帖」。
2023年4月号は、旅行好きには興味津々の一大特集が組まれました。
それが、驚嘆、感嘆、瞠目…未知なる宿泊体験へ。
特集びっくりを思い出に「すごい宿」です。
旅の達人が選ぶ「すごい」ってどこでしょう…。
特集ページを開いたら、アートに飾られた廊下だったり、十角形の吹き抜けだったり、摩訶不思議な写真がずらり。
これはびっくり…。まさに「びっくりを思い出に」というタイトルに相応しい扉ページ。
「この先で、感動ステイが待っている」。旅の手帖の誌面から、絶対に忘れられない「すごい宿」へ、バーチャル旅に出かけましょう。
■里山のおかあさんがおもてなし
アートに飾られた廊下は、仏教の聖地ネパールの密林をイメージした曼荼羅壁画でした。
こちらのすごい宿は「宿坊光澤寺」(鳥取県八頭町)。夜だけ現れるバーで住職と語らうこともできます。
十角形の吹き抜けは、SDGsをリアルに体験できる宿「ゼロ・ウェイストアクションホテル"HOTEL WHY"」(徳島県上勝町)。
ここは、リユース・アップサイクルが盛り沢山。一泊で価値観が変わるインパクトがある「すごい宿」。きれいな夜空もエコのたまものですよね…。
そんな個性的な宿がずらりと並ぶなかでも、個人的に特にここに泊まりたいと思った「すごい宿」。
まずはこちら「石畳の宿」(愛媛県内子町)。築100年の古民家を使った宿。でも、古民家宿って全国にあって珍しくはない…。
何がほかと違うかというと、到着すると「いらっしゃい!」と出迎えてくれる"おかあさん"の存在。
地元のおかあさんたちが当番制でおもてなし。特に人気なのは、おかあさんが腕によりをかけて用意する手づくり料理。
山菜や野菜など地元で採れた食材がふんだんに使われています。ここは、もう一つの故郷…。
「おいしい山菜を見つけて待ちよるけんな」「なぁんもないところやけど、ゆっくりしていってね」。そんなおかあさんに会いに行きたい…。
■子供時代に戻れる温泉学校
続いて、「やまびこ荘」(静岡県西伊豆町)。
周りをぐるりと山に囲まれた自然あふれる別天地。そこでは、大人がたちまち子供に戻ることができるのだとか…。
それもそのはず、ここ「やまびこ荘」は、50年前に廃校になった小学校を利用した宿泊施設。
生徒(宿泊客)を出迎えるのは、笑顔の校長先生(支配人)。日常を離れて思いっきり遊んだら、何才か若返るかもしれません。
かつての教室に畳を敷いて客室に。かつての職員室は檜が香る内湯になっています。
さらに、かつてのプールが源泉かけ流しの温泉になっています。最高ですよね…。
ちなみに校長先生のイチ押しは、「自然と遊ぶこと」だそう。
大人も子供も西伊豆の自然を感じてほしいと言います。そんな宿題ならいくらでもやっちゃいます!
■須坂の150年を独り占め
さらに、「一棟貸宿 白藤」(長野県須坂市)。
こちらは、築150年の国の登録有形文化財に泊まれる、しかも貸し切りできるという贅沢宿。
さらにすごいのは、趣異なる2つの館を独り占め。一つは、武家屋敷の趣を残す重厚感ある日本家屋。
もう一つは、物語の世界から飛び出してきたような瀟洒な西洋館。歴史ある和洋館に泊まれるのです。
内装も趣あります。アンティーク家具に繊細な意匠…。特別なひとときを送れること間違いなし。
さらに特別さを際立たせるのが、地元須坂や信州の食材で仕立てたコース料理。
誌面に掲載されているのは、信州牛のステーキや庭で獲れたフキノトウの天ぷら。
メイド・イン・須坂はオーナーのこだわり、地元への恩返しなのだとか。宿だけでなく信州須坂という土地も堪能したいですね。
いずれの宿も、驚嘆、感嘆、瞠目…。経験したことのない「すごい宿」です。
豪華で近代的な宿もいいけど、豊かな自然や人のあたたかさに包まれた特別な宿で、ゆっくりとした時を過ごしたいですね。
ありがとう、旅の手帖! ありがとう、すごい宿!