歴史、文化、温泉、修験…「旅の手帖」で魅惑の日本遺産を体感!

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、「旅の手帖」2019年11月号、特集「体感!日本遺産」です。

■旅の手帖

旅の楽しさ、日本の美しさを伝える旅行雑誌、「旅の手帖」
2019年11月号の特集は、「世界遺産よりも面白い、体感!日本遺産」です。


旅の手帖2019年11月号

世界遺産は知ってるけど、「日本遺産」って聞いたことない…。
そんなひと、多いんじゃないでしょうか。

日本遺産は、文化庁が認定する、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーです。
世界遺産が保護を目的とするのに対し、日本遺産は地域活性化を図ることが目的。
「ストーリー」という言葉が示す通り、見たり触れたり味わったり、地域の文化を実感しながら楽しめるのが特徴です。

現在、全83のストーリーが日本遺産として認定されています。
「旅の手帖」で取り上げているのは、その中から、鎌倉、河内長野、会津など8ストーリー。
今日はその中から、個人的に「体感したい!」と思った場所を紹介しましょう。

■鎌倉

まずはやっぱり「鎌倉」(神奈川県鎌倉市)。
人気の観光地ですが、歴史と文化が育んだストーリーを体感しながら歩くと、違う鎌倉が見えてきます。


(鳥居の前を通過する江ノ電 夢中図書館「鎌倉七福神巡り」より)

いわく「歴史と文化が描くモザイク画のまち」
源頼朝が幕府を開いた800年前の武家の政庁、鶴岡八幡宮や数多くの禅宗寺院、さらには鎌倉文士が残した芸術文化。

何度も訪れている鎌倉だけど、点在する観光スポットを巡るだけ。ストーリーとしては見てなかったな…。
本誌が紹介している通り、はじまりは鶴岡八幡宮。源頼朝が源氏再興を掲げて、由比ヶ浜から当地に八幡宮を遷座したんですね。
鶴岡八幡宮の境内には、ゆかりの由比若宮遥拝所があります。知らなかった…。


(鶴岡八幡宮)

源氏3代の後、執権として権力を握った北条氏。彼らは北鎌倉に多くの禅宗寺院を建立しました。
さらに中国にならい、鎌倉五山を制定。建長寺、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄妙寺…。
鎌倉で人気の寺社巡りですが、その起源は鎌倉時代・北条氏にあったんですね…。


(建長寺)

時は下って明治時代。横須賀線が開通すると、鎌倉は避寒・避暑の地として注目を集めます。
高浜虚子や川端康成らが鎌倉に住まい、「鎌倉文士」と呼ばれる文化の香りを街に残しました。


(鎌倉文学館)

さまざまな歴史と文化が連なる「モザイク画のまち」、鎌倉。
歴史と文化に思いを馳せて、中世と現代をホッピングするのも楽しいかもしれません。

■三徳山・三朝温泉

続いて、「三徳山・三朝温泉」(鳥取県三朝町)。
圧巻なのは、本誌に掲載されている写真、断崖絶壁に建てられた修験場…。


(写真ACより)

「日本一危険な国宝」と呼ばれる三徳山。五感と心を清める修験道の聖地です。
その参拝登山の道は、まさに「体感」の道。記者いわく「登るというより、這い上がるといったほうがしっくりくる」。
断崖絶壁に立つ投入堂は、どのように建てられたのか、いまだに謎なのだそう。強力なパワースポットですね。

そんな参拝登山の疲れを癒してくれるのが、三朝温泉です。
高濃度のラドンを含むラジウム泉は、健康効果が抜群。登山なしでもゆっくり浸かりたい…。


(写真ACより)

山陰の食も魅力の一つ。鳥取県産の松葉ガニなど、旬な食材を楽しめるのも旅の醍醐味ですね。
まさに「体感」盛りだくさんのストーリー。ゆっくり物語を楽しみたいですね。

本誌には、日本遺産全83件の一覧も掲載されています。
日本には豊富な観光資源が其処彼処にあります。未体感のストーリーを旅してみたいですね。

ありがとう、日本遺産! ありがとう、旅の手帖!

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