徳川家康(6)燃える土の巻!浅井長政、覚悟の小谷城決戦…お市と茶々の運命は?

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館長のふゆきです。

今日の夢中は、徳川家康(6)燃える土の巻!浅井長政、覚悟の小谷城決戦…お市と茶々の運命は?です。
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■あらすじ

戦国の巨獣、武田信玄死す…。
三方ヶ原で九死に一生を得た徳川家康は、反転攻勢に打って出ます。

天正元年(1573年)8月20日、奥三河の国衆・奥平氏を再属させると、信玄に奪われた長篠城を奪還
信玄の跡を継いだ武田勝頼は、勝気と焦燥から、家康への敵愾心を燃やすのでした…。

同じ日、越前では織田信長が討ち滅ぼした朝倉義景の首実験をしていました。
次なる標的は、義景と結んで頑強に信長に抵抗していた浅井長政。しかし、そのもとには妹・お市の方が嫁いでいました…。

さらに燃え盛る戦乱の業火…。信長と長政、家康と勝頼、そして内なる反目も…。
徳川家中ではよもやの造反が発覚します。家康に迫る外と内の敵…。果たして家康の決断は?


徳川家康(6)

■燃える土の巻

時代小説史に残る名著、山岡荘八「徳川家康」全26巻
その第6巻「燃える土の巻」で描かれる時代(年表)は次の通りです。

天正元年(1573年) 徳川家康、武田方から長篠城を奪還
同年 織田信長、一乗谷城の戦いで朝倉氏を滅ぼす
同年 織田信長、小谷城の戦いで浅井氏を滅ぼす
天正2年(1574年) 徳川家康に次男・於義丸(秀康)が誕生

家康を完膚なきまでに叩きのめした信玄が陣没…。
これにより息を吹き返した家康は、徳川から武田に転じていた奥平氏を再属させると、長篠城の奪還に成功します。

この長篠城は、後に起きる長篠の戦いの舞台として歴史に刻まれることになるのですが、それは次巻のハイライト…。
一方、この第6巻のハイライトと言えるのは、信長と浅井氏の決戦「小谷城の戦い」です。

信長に頑強に抵抗する浅井長政のもとには、信長の妹・お市の方が嫁いでいました。
織田方は長政に降伏を再三再四勧めますが、父・久政の反対もあって長政は決して屈しませんでした。

しかし浅井方にとって戦況は厳しさを増すばかり…。
いよいよ妻のお市の方と愛娘らと共に自害をしようと覚悟したとき、思わぬ事態が起きます。

■長政と茶々姫

長政とお市の間には、3人の娘がいました。
長女の茶々姫、次女の高姫(初)、三女の達姫(江)…。いずれも後の歴史に重要な役割を果たす女性です。

そのうち6歳の長女・茶々が、父の長政に対して言い放ったのです。
「お父上さま、いつ討死なさるの?

その日の朝、これで会えないと別れを告げた長政が戻ってきたことに対する、あどけない問いか…。
そう思った長政は、茶々にやさしく「なぜ戻って来たと思うかな」と問い返すと…。

みんな討死させようとして戻ってきたのお母様も、茶々も、高も、達姫も…みんな討死させようとして…」
長政は、思わずギクリと長女の顔を見直した。あまりに思いがけない言葉に出会ってとっさに意味をとりかねた。

お市の方や家臣たちは長政と共に死ぬ覚悟ができていましたが、幼い茶々には受け容れられるものではありませんでした…。
そして、茶々は死にたくないと、幼い身体を震わせたのです。

このとき、長政は自らの死に加えて、もう一つの覚悟を決めたのでしょう。
妻と娘は何としても生かすのだと…。そして、その決意を秘めて最後の戦いに打って出ます。果たして、信長と長政の戦いの結末は?お市の方と茶々の運命は…。

一方、家康には、信玄の跡を継いだ武田勝頼が迫ります。果たして両者の戦いの行方は?
さらに、家康の家中で明らかになる謀反の芽…。それは、家康の妻子を巻き込んで黒々と広がっていくのです…。
まさに、どうする家康…。続きはまた、当ブログ「夢中図書館」にて綴ることとしましょう。

ありがとう、山岡荘八「徳川家康」! ありがとう、第6巻「燃える土の巻」!

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