こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、日経MJトレンドから、"孤独に寄り添う「夜」の歌"です。
■日経MJトレンド
いつも私の知らない流行を紹介してくれる日経MJトレンド。
今日とり上げるトレンドは、"孤独に寄り添う「夜」の歌 「夜好性」の若者増殖中"です。
夜の歌…。夜好性…。
むむっ、いつも以上に今回のトレンドは、聴いたことのないワードですね。
どうも今、じわじわっと、「夜」を名前に冠した音楽グループがキテるようなんです。
「ヨルシカ」「YOASOBI」「ずっと真夜中でいいのに。」。
これらが今、10代、20代の間で人気急上昇中の音楽バンド。
ヨル、YO、夜…。確かにいずれも、「夜」が名前に入っていますね。
なので、その愛好者を「夜好性」と呼ぶのだとか。
すみません。どのバンドも全く知りません…。
ということで、今日は日経MJに「夜好性」のトレンドを教えてもらいましょう。
■ヨルシカ、YOASOBI、ずっと真夜中でいいのに。
この3バンド、どんなバンドなのでしょうか。
まずは、「ヨルシカ」。
こちらは、ボーカロイド(音声合成ソフト)プロデューサーのn-buna(ナブナ)さんと、女性ボーカルのsuis(スイ)さんが結成した音楽グループ。
結成は2017年です。
続いて、「YOASOBI」。
こちらは、コンポーザー(作曲家)のAyase(あやせ)さんと、ボーカルのikura(幾田りら)さんが作った音楽ユニット。
結成は2019年。
そして、「ずっと真夜中でいいのに。」。
なんとも不穏な名前のこちらは、作詞作曲ボーカルを担うACAね(あかね)さんを中心とした音楽ユニット。
2018年に活動を開始しています。
いずれもデビューして間もない音楽グループ。ただ、グループを組んではいますが、ギターとドラムのようなロック・バンドとは異なります。
聴いてみると分かるのですが、むしろ既存のロックの世界とは一線を画しています。
その歌を聴くと、不思議な世界観に引き込まれます。
なんだか、映画や文学を音楽で聴いているような、そんな不思議な感覚があるんです。
記事の中で、ファンの女性が「美しいメロディーと作り手の思いがこもった歌詞が、身体に染みていく心地よさがある」と言っています。
そうそう。そんな感覚が、どのバンドからも受け取ることができます。これが、「夜の歌」の魅力なのか…。
■SNSと小説から広がる世界
さらに、このバンドの人気を高めているのが、ミュージックビデオ(MV)です。
3グループともアニメのMVを作成しているのですが、これが音楽と一体となって、独特な世界観を現示しているのです。
「3者ともCDで聴く時代から音楽配信やSNSで聴く時代に変わった波をうまく捉えている」。音楽関係者はそのように評価しています。
3グループの代表曲は、ユーチューブやTikTokで多数再生されています。SNSから音楽へという流れも今どきですよね…。
映像だけでない魅力が、これらグループにはあります。それが、繊細な歌詞と物語です。
フェスで盛り上がる音楽から「じっくり聴ける音楽へと流行がシフトしている」と記事は指摘しています。コロナが影響しているのかしら…。
ヨルシカの最新アルバム「盗作」は、ナブナさんの小説の世界観を音楽や映像で表現。その初回限定盤には、同名の小説がセットになっています。
YOASOBIも、小説投稿サイト「monogatary.com」で人気の小説を原作に曲をつくっています。
映像と物語、それに音楽が加わった、新しいミクスチャーと言えますね。
■音楽と映像のコラボレーション
それでは、さっそくそれぞれのグループの代表曲を、映像で観てみましょう。
まずは、ヨルシカ「花に亡霊」。
ある夏の思い出。その夏は彼女にとって忘れられない夏になった…。
「忘れないように 色褪せないように 形に残るものが全てじゃないように」
アニメーション映画「泣きたい私は猫をかぶる」の主題歌です。
次に、YOASOBI「夜に駆ける」。
謎めいたストーリー、電子ビートと幾重に重なる楽器とボーカル。
「開けない夜に落ちてゆく前に 僕の手を掴んでほら」
孤独に寄り添う「夜」の歌に、いつの間にか引き込まれてしまいます。
そして、ずっと真夜中でいいのに。「秒針を噛む」。
こちらはもっと謎めいたストーリー、摩訶不思議な映像の世界…。
「肺に潜り 秒針を噛み 白昼夢の中で ガンガン砕いた」。歌詞もミステリアスです。
これは深入り注意。だけど、のめり込んでしまう気持ち、分かるなぁ。
美しい音楽と映像のコラボレーション。ショートムービーのような物語。
どんどん引き込まれてしまいます。孤独に寄り添う「夜」の歌、夜が明けるまで聴いていたいな…。
これはもしかして、私も「夜好性」になってしまったのかしら?
ありがとう、ヨルシカ、YOASOBI、ずっと真夜中でいいのに。!ありがとう、「夜」の歌!