「地名の歴史をたどる」 日本の地名のルーツは?戦国武将が名付けた地名も?

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、「歴史人」2022年1月号、特集「地名の歴史をたどる」です。

■歴史人

いつも歴史ファンにたまらない情報を届けてくれる「歴史人」
2022年1月号の特集は、「地名の歴史をたどる」です。

地名に秘められた日本人の歴史とルーツとは?
地名発祥の古代・中世の荘園・江戸三百藩、そして廃藩置県から47都道府県に至るまで。
なんとも壮大な地名の歴史をたどる保存版特集です。


歴史人2022年1月号

「地名の歴史」なんて考えたことなかったな…。
歴史人によると、日本の地名は、縄文時代には生み出されていたといいます。

今から約1万6千年前、川上、川下、山下、岡、池端、浜辺、磯といった自然の形状や位置をあらわす言葉が地名のはじまりと推測されます。
現在残る自然地名のいくつかは、縄文時代から受け継がれてきたんですね。ロマンあるなぁ…。

さらに大和時代に進むと、有力豪族たちが領地に自らにちなむ地名をつけます。物部や蘇我などですね。
王族の宮にちなむ地名もあります。日下宮、長谷宮からつけられた、日下、長谷などの地名です。これらは王族の領地だったんですね。

■日本に多い地名とは

飛鳥時代に入ると、本格的な国家運営の体制が取られるようになり、行政区画として地名が割り当てられるようになります。
このとき広い地域は、2分割か3分割にされました。吉備は備前、備中、備後に、毛野が上野、下野にといった具合で。

この律令制度で、漢字2字の地名が広まりました。好字令という法令があったのだそうです。
確かに2文字の地名は多いですよね…。この古代の律令の影響から、平安時代以降に付けられた新しい地名は2字の地名が多くなり、それは明治維新後まで影響は残りました。


(写真はイメージです/写真ACより)

ちなみに、様々な地名があるなかで、やはり多いのは地形由来のもの
本誌によると、郡市町村名で一番使われているのは「川」(6.3%)、続いて「田」(5.9%)。

生活圏内に川や田があるところに人々が居住したからでしょうね。
さらに、「山」(4.3%)や「野」(3.8%)、「島」(3.1%)なども多数用いられています。

さらに本誌には、日本に多い地名ランキングが掲載されています。
それによると、1位「中村」、2位「原」、3位「新田」、4位「山田」、5位「中野」。

中村は、村の中心を表す地名。やはり居住する人が多かったのでしょうね。他は、やはり多いと言われる自然地形由来の地名です。
確かに、地名を見ていくと、その土地にまつわる歴史や文化、生活など様々な事柄が見えてきますね。

■戦国武将が名付けた地名

ただ、そうした古代からある地名を支配者が名付け変えることも多々ありました。
有名なのは、織田信長が名付けた「岐阜」

地名変更の発端は、信長が斎藤道三の息子龍興の居城であった稲葉山城を攻め落としたことに始まります。
この勝利により稲葉山城に拠点を移した信長は、新たに城を築くと同時に、城の名前も変えようとしました。

このとき案に上がったのが、「岐阜」のほか「岐山」「岐陽」
「岐山」は、周が殷王朝を滅ぼして新王朝を打ち立てたことにちなむ縁起の良い地名でした。

その中から、峰が2つに分かれるところを意味する「岐」と、大きい、あるいは丘を意味する「阜」を合わせた「岐阜」が選ばれました。
城に登れば左右を一望できる…。このとき天下を望んでいたかどうかは分かりませんが、「岐山」の故事を考えても、信長にぴったりの名前となったといえます。


(岐阜城/写真ACより)

他にも、滋賀の「長浜」は、羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)が名付けた地名です。
元々この地は「今浜」と呼ばれていましたが、秀吉がここに城を築いた際に、「長」の字を入れて「長浜」としました。

これは、「今」だけでなく、「長く」繁栄が続くようにとの願いが込められたものと言われています。
信長に忖度して信長の「長」を取って付けたという説もあります。どちらも秀吉らしいですね…。


(長浜城/写真ACより)

他にも「らしい」と言えば、猛将として知られる加藤清正が名付けた「熊本」
こちらは元々「隈本」(くまもと)でしたが、清正が「隈」を「熊」に改めました。

それは、「隈」の字に「畏まる」(かしこまる)の文字が含まれていて、武士に相応しくないと清正が判断したためと言われています。
それで、正反対のような「熊」をあてたのか!さすがは猛将清正、その御姿も熊のように恐ろしかったのでしょうか…。


(熊本城/写真ACより)

他にも誌面には、銀座・新宿・麻布など「江戸の地名30の由来」や、知れば知るほど語りたくなる「地名雑学」など、興味深い特集記事が盛り沢山。
きっとあなたも地名の歴史にハマるでしょう。館長ふゆきもこれから街歩きするときは、電柱などに書かれた地名に目を奪われてしまいそう…。

ありがとう、歴史人! ありがとう、特集「地名の歴史をたどる」!

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