歴史人「戦国大名の勢力変遷マップ」地図から戦国史150年を読み解こう

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、歴史人「戦国大名の勢力変遷マップ」地図から戦国史150年を読み解こう…です。
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■歴史人

いつも歴史ファンにたまらない情報を届けてくれる「歴史人」
2022年10月号は、歴史好き・戦国好きにはたまらない特集が組まれました。

それが、保存版特集「戦国大名の勢力変遷マップ」
応仁の乱から大阪の陣まで、戦国史150年を地図で読み解く一大特集です。


歴史人2022年10月号

歴史ファンの多くが大好きな戦国時代
織田信長、武田信玄、上杉謙信、豊臣秀吉、徳川家康…。多くの武将がきら星のように現れ、領土争いを繰り広げました。

その版図はなんとなく分かってはいるものの、その変遷はあまり目にしたことがないな…。
そんな歴史ファンの要望に応えるように、「歴史人」はやってくれました。

なんと、戦国武将の勢力争いの変遷を、時代ごとに16の地図であらわしました。
これはありがたい…。あの武将がここで現れたのか、あの戦でこうなったのか、よく知られた地域も知らない地域も、ひと目でわかる勢力変遷マップ

今日の夢中は、「歴史人」2022年10月号特集「戦国大名の勢力変遷マップ」です。

■勢力変遷マップ

それでは、「歴史人」に掲載されている、16の地図から戦国時代150年の勢力変遷を読み解いてみましょう。

初めに示される地図は1467~1477年、戦国時代の始まりを告げる勢力地図
戦国時代の引き金となったのは、細川・山名という室町幕府の有力大名が衝突した応仁の乱でした。その両雄が収める領土が一目瞭然…。京都・近畿から戦国時代が始まりました。

その戦火が全国に波及します。いち早く戦国の世に入ったのは関東でした。
東日本の戦国大名第1号とされる北条早雲が、幕府の出先機関である堀越公方を急襲、伊豆国を奪取。2番目の地図(1478~1493年)に「北条」の名が刻まれました。


(北条早雲騎馬像)

続く3番目の地図(1494~1507年)には西日本の下剋上の様相が記されています。西日本の戦国大名第1号とされるのは尼子経久
尼子氏は出雲国の守護代でしたが、守護の京極氏から実権を奪い取り一気に勢力を拡大しました。

実力で領土を奪う時代の到来…。その後の地図を見ていくと、其処彼処に戦国時代を賑わす武将の名が現れます。
尾張の織田氏、甲斐の武田氏、越後の上杉氏、美濃の斎藤氏など…。

特に、美濃の斎藤氏の登場は衝撃的です。6番目の地図(1542~1546年)を見ると、突如として土岐氏の領地が斎藤氏に塗り替わっているのです。
これを主導したのは、「美濃のマムシ」斎藤道三。たくみに土岐氏に取り入ると美濃国の実権を掌握、やがて主君の土岐氏を攻め滅ぼしました。

■運命の戦が塗り替える勢力図

西日本にも衝撃的な勢力変遷があります。7番目の地図(1552~1555年)で、安芸国の一国衆に過ぎなかった毛利氏が大大名に伸長。これを成し遂げたのが毛利元就、1555年の厳島の戦いでした。
この戦で、元就は謀略により2万人の陶(すえ)軍を厳島におびき出し、4千人の毛利軍で撃破します。この後、大内氏と尼子氏も討ち滅ぼして、中国一帯を制圧しました。

そして、戦国最大の激震が起こります。永禄3年(1560)桶狭間の戦い…。
この戦いで織田信長が今川義元を討ち取ると、信長はさらに美濃の斎藤氏を破り、一気に勢力を伸ばしました。


(イラストACより)

その変遷は9番目の地図(1564~1568年)に示されています。
同じくその地図で見逃せないのは、旧今川氏の領地の多くを版図とした松平氏後の徳川家康がついに戦国の表舞台に登場したのです。

織田・徳川の同盟軍はやがて、戦国最強とうたわれた武田軍を破り、勢力変遷マップは織田の色が濃くなっていきます。
しかし、天下統一目前で信長が横死(本能寺の変)。その版図を継いだのは、豊臣秀吉でした。


(豊臣秀吉像)

秀吉は、四国・九州を征討、ついに関東の雄・北条氏も討ち滅ぼして、天下統一を成し遂げます。
この辺の秀吉の版図の拡大は、13~14番目の地図に明確に示されています。秀吉に臣従した家康も関東に転封させられました。

そして15番目の地図は「関ヶ原の合戦」、16番目の地図は「大坂夏の陣」の頃の勢力マップ。
この2つの戦を経て、時代は豊臣から徳川の世に…。戦国時代は終わりを告げることになったのです。

■地方ごとの勢力争いの変遷

この勢力変遷マップを眺めただけでも、歴史ファンは胸の鼓動が高まります
あの武将はここで現れたのか、あの戦で勢力はこう変わったのか、あの戦国大名はここで潰えたのか…。

さらに本誌では、各地方ごとの勢力争いの変遷をつぶさにまとめた記事も掲載されています。
英傑たちが争った東海地方はもちろん、あまり知られていない東北や四国なども読み応え満点。

あなたの知らない戦国時代の魅力を見つけられます。そういえば、次の大河ドラマの主人公は徳川家康なんだよな…。
ちょっと気は早いですが、歴史人の勢力変遷マップを見て、予習しておくのもいいかもしれません。


(徳川家康像)

松平(徳川の前身)の名前が出たり消えたり、徳川の勢力も広がったり削られたり、秀吉に関東に追いやられたり…。
天下泰平までの道程が決して生易しいものではなかったことが分かります。

そんな大河ドラマファンの皆さんにも、歴史好きの皆さんにもおススメ。
今日の夢中は、「歴史人」2022年10月号特集「戦国大名の勢力変遷マップ」でした。

ありがとう、歴史人! ありがとう、「戦国大名の勢力変遷マップ」!

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