こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、「徳川家康 天下人への決断」どうする家康?ギリギリの決断も…です。
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■歴史人
いつも歴史ファンにたまらない情報を届けてくれる「歴史人」。
2022年8月号は、来年の大河ドラマを先取りする特集が組まれました。
それが、保存版特集「徳川家康 天下人への決断」です。
乱世を制し、天下人へと上りつめた家康は、数多の困難をいかにして乗り越えてきたのか?
現在、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が佳境を迎えるなかで、やってくれましたね、歴史人さん。
ひと足先に来年の大河ドラマの世界へ…。本号でとり上げるのは、2023年大河ドラマ「どうする家康」の主人公、徳川家康です。
歴史ファンは大忙しですね…。鎌倉時代から戦国時代へ、源平から織豊、壇ノ浦から関ヶ原へ…。
そう言えば、家康は源頼朝を尊敬していて、鎌倉幕府の正史「吾妻鏡」を愛読していたと伝わります。
そう…歴史の醍醐味はここにあります。歴史から学ぶことがたくさんがあるんですよね。
家康が頼朝から学んだように、私たちも頼朝や家康から学べることが数多くあるはず。
今日は、天下人に上りつめた家康の決断から、明日へのヒントをいただきましょう。
それでは、歴史人「徳川家康 天下人への決断」の頁を開きましょう。
■家康の決断力
本号の特集である「徳川家康 天下人への決断」。
2023年大河ドラマ「どうする家康」で時代考証を務める歴史学者・平山優氏が、家康の「決断力」について特別寄稿しています。
同氏曰く、家康の生涯は常に滅亡の危機と隣り合わせでした。その一つでも判断を誤れば生命を落としていたかもしれない…。
「家康こそ、数多の日本史上の人物のなかでも、図抜けた強運とすぐれた決断力の持ち主だった」。そう言います。
(徳川家康像)
同氏はさらに、寄稿のなかで家康が直面した危機とそのときの決断を解説しています。
桶狭間合戦、三河一向一揆、三方ヶ原合戦、本能寺の変、小牧・長久手合戦、関ヶ原、大坂の陣…。
この合戦名を見ただけで戦国ファンの胸が高まりますが、そのときどきに家康が下した決断も注目に値します。
決して天才的なひらめきではないんですよね。特に初期の頃は、滅亡の危機に直面しながら苦渋の決断をしているケースが多い。
そもそも家康は、幼少時代に人質生活を送り、領主となってからも信長や信玄らに脅かされ、数々の苦難に直面します。
まさに「どうする家康?」の連続。ただ、こうした危機の連続が家康の決断力を類まれなものにしたのかもしれません。
平山氏はそれを「生き抜く力」と指摘します。
天下人というより、追い詰められて悩み苦しみ決断を下す、人間・家康の姿がそこにあります。
■その時、家康はどうした?
さらに「歴史人」は、家康の決断を掘り下げていきます。
特集「その時、家康はどうした?」では、家康の運命を左右した10の決断に迫ります。
人質生活から、信長・秀吉への臣従、そして関ヶ原へ…。
存亡の危機に次々と直面しながら、それぞれの局面で、家康はどんな選択肢を選び、どんな結果を得て「天下人」に辿り着いたのか。
(家康しかみ像/写真ACより)
「天下人に至る10の決断」として、誌面に詳述されているのは、次の10の決断です。
1.桶狭間の戦い後
今川方と織田方どちらにつくか?
2.三方ヶ原の戦い
籠城するか、野戦に出るか?
3.信康切腹事件
築山殿と信康の処刑を命じる信長にどう応じるか?
4.長篠・設楽原の戦い
単独で援軍に行くか、信長を待つか?
5.伊賀越え
信長を始末した光秀からいかに逃げ延びるか?
6.小牧・長久手の戦い後
臣従させようと駆け引きを続ける秀吉にどう応じるか?
7.太閤の死
秀吉の死後、どう立ち回るか?
8.小山評定
上杉討伐から小山評定へ、東軍の士気をどう高めるか?
9.関ヶ原の戦い
関ヶ原の戦いをどう戦うか?
10.大阪の陣
徳川安泰のために秀頼をどうするか?
この10の決断だけでも、家康の苦難の生涯がよく分かります。
結構、ギリギリの判断をしてたりするんですよね、家康は…。
たとえば、桶狭間の戦いでは、今川方の人質武将だった家康(当時は松平元康)は、今川軍の先鋒として最前線に送られます。
しかし、大軍の今川軍が、織田信長の奇襲に遭い、大将の義元がまさかの戦死。このままでは家康も討たれる…。どうする家康?
このとき家康は懸命の脱出を成功させると、10年ぶりに岡崎城へ帰還。
すると、迅速に西三河の地盤固めを進めていきます。そして西三河制圧に目途をつけると、今川氏の傘下を脱して織田信長と同盟を結びました。
この辺りの家康の動きを見ると、危うさがありながらも、戦国武将ならではのしたたかさを感じます。
特に、今川義元討死という逆境を生かして、領地を奪還したほか、今川家の退勢を見極めて気鋭の織田方に乗り換えるあたり、まさに「生き抜く力」を発揮したものと言えます。
こうしたギリギリの判断を含めて、家康が天下人に至る過程は、なかなかにスリリングです。
果たして、来年の大河ドラマ「どうする家康」では、どんな家康が描かれるのでしょうか。楽しみが広がりました。
(岡崎城/写真より)
誌面には他にも、「徳川家康と戦国の歴史」や「徳川家臣団の実像」、「家康の城」など、要注目の記事が盛り沢山。
あなたの知らない徳川家康を見つけることができます。今日の夢中は、歴史人「徳川家康 天下人への決断」でした。
ありがとう、歴史人! ありがとう、特集「徳川家康 天下人への決断」!