日経MJトレンド”古事記はネタの神様” ラノベにJ-POP…古事記がキタ!

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、日経MJトレンド、「古事記はネタの神様」です。

■日経MJトレンド

いつも私の知らない流行を紹介してくれる日経MJ「トレンド」
今回とり上げるトレンドは、「古事記はネタの神様」です。

古事記と言えば、言わずと知れた、日本最古の歴史書。編纂されたのは8世紀初めといわれています。
歴史書でありながら、内容は神話や伝説などを含み、天地創造を含む神々たちの活躍が描かれています。

そんなファンタジー的な要素が受けて、いま若者たちの間に古事記ブームがキテいるんだとか
…って、ホント?今回は、そんな日経MJのトレンドを見ていきます。

■ラノベ古事記

若者の間でじわじわキテいるという古事記ブーム
日経MJでは、そのトレンドを示すかのような動きがいくつか紹介されています。

その一つが書籍。「ラノベ古事記 日本の神様とはじまりの物語」
タイトルが示すとおり、古事記をライトノベル(ラノベ)風にアレンジした小説です。


ラノベ古事記 日本の神様とはじまりの物語

著者の小野寺優さんは、古事記を「日本最古のラノベ」と熱く語っています。
「神様はみんなキャラ立ちしているし、雲の上(高天原)、地上(中つ国)、死者の国(よみの国)が出てくるなんてファンタジーと同じ」とインタビューで答えています。

古事記の魅力にハマった小野寺さんは、そのストーリーをラノベ風に訳したサイトを立ち上げたところ、「分かりやすくて面白い」という口コミが広がり、ページビューが月50万件を突破
その勢いに乗って、今回の出版に至ったということです。

もともとがWebデザイナーの著者。かわいらしい神々のイラストも受けているみたい。
古事記も神々も、ここまでフレンドリーな存在になるとは、ご先祖様も想像しなかったのでは?

さらに、他にも童話作家富安洋子さんが文章を手がけた「絵物語古事記」など、古事記関連の書籍が出版されています。
出版社によれば、若者だけでなく、男性会社員も買っているのだそう。…これはホンモノ?

絵物語古事記

■♪伊邪那岐や♪伊邪那美や

さらに、古事記を楽曲やドラマなどのエンターテイメントにする動きもあります。

シンガーソングライターまみよさんは、古事記に関連した楽曲「愛哀物語」をネットにアップしています。
これがなかなかイイのです。歌詞も深い古事記愛を感じます。

天つへと伸びる御柱で永久の誓いを契り合う
そして生まれたる島々と八百万の神
伊邪那岐や 伊邪那美や
互いの愛は止めどなく この始まりの国語り

さらにMVでは、イケメン&美女が登場。その世界観にがっつり入り込んでしまいます。レベル高いなぁ…。

他にもまみよさんはFMラジオで古事記について語る番組も持っています。
声優による「ボイスドラマ」も制作しているのだとか。ほんと古事記が好きなんですね。たわわの愛を感じます。

■日本版スターウォーズ

いやぁ、今どきの古事記の楽しみ方を堪能しました。
ここまで来ると、映像化を期待したいですね。日本版「スターウォーズ」。遠い昔、遥か彼方の中つ国で…みたいな。

もともと日本は八百万の神々が住まう多神教の国。
神々も人びとも、いろんな考えや価値観を受け入れる素地のある国なんですよね。
だから、こんなフレンドリーな古事記も、もちろん「アリ」なんでしょう。

ありがとう、日経MJ! ありがとう、古事記の神様たち!

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