こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、「旅の手帖」2020年12月号、特集「郷土の"酒"を地の味で」です。
■旅の手帖
旅の楽しさ、日本の美しさを伝える旅行雑誌、「旅の手帖」。
2020年12月号の特集は、ほろ酔い気分で楽しみたい「郷土の"酒"を地の味で」です。
これは、飲兵衛にはたまらない特集ですね…。
日本酒と料理と旅って最高の組み合わせです。
ニッポンを旅すれば、そこに郷土の酒と郷土の料理があります。
美味しい郷土の味ととっておきの地酒を目的に旅に出るのもいいんじゃない?
「旅の手帖」2020年12月号は、そんな「ほろ酔い旅」を大特集。
今日はその中から、個人的に特に惹かれたほろ酔い旅をとり上げます。
■天領・日田の酒と料理
まずは、大分県日田市。旅の手帖がつけたコピーはこちら。
自然豊かな水郷が生む美酒で乾杯「天領・日田の酒と料理に舌鼓」です。
江戸時代、幕府の天領であった日田は美田・水郷に恵まれています。
日本酒造りも盛んで、いまも日田には江戸時代創業の蔵元が3つも残っています。
その一つ、誌面で紹介されている井上酒造の女性杜氏・井上さんがこのように言っています。
「私たちが目指しているのは、料理の味わいをより引き立てる食中酒。食事の後に、お酒もおいしかったねって言ってもらえるものを造りたい」。
「お酒も」と言うあたりが控えめですが、お酒と一緒に地元の料理を楽しんでもらいたいという郷土愛も感じます。
地酒に合わせる郷土料理もどれも美味しそう…。うなぎ蒲焼き、川魚料理、寿司にそば…。
特に記者がおススメするのが、大鶴地区産の野菜料理。
「同じ水に育まれた酒と野菜の組み合わせが最強であることを改めて実感」したとのこと。これは、ほろ酔いしたい!
■土佐の地鶏と海鮮で呑みつくす
続いて、高知県安芸市・芸西村。旅の手帖がつけたコピーはこちら。
肴に誘い誘われる、酒の国の深い一杯「土佐の地鶏と海鮮で呑みつくす」。
酒の国・土佐と呼ばれる高知県は、古くから独自の酒文化を生み出し、酒と宴席に情熱を注いできました。
飲み干した杯を相手に返して酒を注ぐ返杯という独自の飲み方は、コロナ下で新たに「オンライン返杯」なる作法を編み出しているのだとか。
そんな楽しい酒文化を支えるのが、美味しい酒と美味しい料理。
酒蔵は、県東部に県内18蔵のうち9蔵が集中。岩崎弥太郎から刺激を受けて創業したという有光酒造場、銘酒「土佐しらぎく」を醸す仙頭酒造場などがあります。
その酒の杯をさらに進ませるのが、土佐の地鶏と海鮮。
誌面に掲載されている、地鶏・土佐ジローの炭火焼き、地獲れの鮮魚の刺身盛り合わせ…。
これはたまりません…。写真を眺めるだけで酒を2、3杯いけそうです。
記者曰く「肴が酒を誘い、酒が肴を誘く至福のマリアージュ」。至福のほろ酔いにでかけたい!
■南部杜氏発祥の地で乾杯
そして、岩手県紫波町。旅の手帖がつけたコピーはこちら。
南部杜氏発祥の地で冒険の旅へ!「"乾杯条例"のある町で自慢の酒を利き比べ」。
卓越した日本酒の醸造技術を誇る、国内最大の職人集団、南部杜氏。
そのお膝元の紫波町の酒蔵を訪ね、南部杜氏が醸す地酒と食をめぐる…。これは日本酒好きにはたまらない旅ですね。
町にあるのは4つの酒造店。そのうちの一つ、高橋酒造店の蔵元・高橋さんは次のように言っています。
「うちのお酒は杜氏のみなさまに育てられたようなものです」。
日本を誇る杜氏集団の故郷が醸す日本酒は、月の輪酒造店「月の輪」や廣田酒造店「廣喜」など。
その日本酒を引き立てるのが地元の料理です。黒毛和牛・紫波もちもち牛や三陸直送の海の幸…。
紫波町は平成29年に「紫波町の地酒で乾杯を推進する条例」を制定。
地域全体で地元の酒文化を大切にしようとしています。もちろん、地酒で乾杯します。南部杜氏の酒を利き比べしたい!
他にも、日本全国、北から南まで、美味しい酒と美味しい料理をめぐる旅がずらり。
いまは誌面でほろ酔い旅、そしていつか「郷土の"酒"を地の味で」楽しむ旅に出かけたいですね。
ありがとう、旅の手帖! ありがとう、特集「郷土の"酒"を地の味で」!