こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

以前、当「夢中図書館」で紹介した、「日経エンタテインメント!」2018年12月号。
その特集は、映画&ドラマ原作から通好みの異色作まで、「今、読むべきマンガ80」でした。
※そのときの記事はこちら


日経エンタテインメント!2018年12月号

今日の夢中は、そこにも取り上げられていた、このマンガ。
TVドラマの原作となった、泣ける4コマ漫画。「義母と娘のブルース」です。

■ぎぼむす

義母と娘のブルース。通称「ぎぼむす」。
綾瀬はるかさん主演の同名TVドラマの原作となったマンガです。


義母と娘のブルース(DVD-BOX)

マンガといっても、4コマ漫画だったんですね。
いわゆるギャグマンガ。これはびっくりでした。

TVドラマは、全部は観れなかったんですが、たまたま観た回が涙ものでした。
だから、すっかりシリアスなストーリーものかと思ってました。


義母と娘のブルース(上)

作者の桜沢鈴さんは、「あとがき」でこのマンガが生まれた背景を明かしています。
この頃、彼女は、編集者から「売れるものじゃないとダメ」と何度もボツを出され、精神的に参っていたようです。

その彼女を救ったのがこのマンガでした。
「好きにやろう」「とにかく描こう」と、自分というひとりの読者を喜ばせるために作った作品だとコメントしています。

それが電子書籍でじわじわと人気が広がり、何年もかけてドラマ化に至ったのだとか。
電子書籍版には、描きおろしページが追加されています。
これも、このマンガと彼女を救ってくれた電子書籍への感謝の気持ちかもしれません。

■あらすじ

小学生みゆきの父親が再婚した相手は、すご腕のキャリアウーマン・亜希子
仕事はできるが家事はからっきしの彼女を、みゆきは「あきこさん」と呼び、距離を置いて接します。

不器用ながらも、少しずつ分かり合おうと努力する二人。
そんな二人の仲を取り持つやさしい父親・良一は、実は不治の病を患っていました。

やがて訪れる良一との別れ。
そこから始まる義母と娘の新しいストーリー。

そして明かされる、亜希子と良一が再婚した本当の理由…。
果たして、みゆきと亜希子は本当の家族になれるのか…

■感涙ポイント

基本は4コマのお笑い漫画
天然の亜希子さんの振る舞いと、それに振り回されるみゆきの姿に笑わせられます。
後半、その天然ぶりがみゆきに伝染して、周囲が巻き込まれる様に、これまた笑わされます。

ただ、この「ぎぼむす」、それだけではありません。
「泣ける4コマ漫画」と称される通り、ところどころに感涙ポイントがあります。

ちょっとネタバレになりますが、個人的な感涙ポイントをいくつか紹介します。
※ネタバレを避けたい方は、ここでストップ!


義母と娘のブルース(下)

まず最初の感涙ポイントは、間違いなくここ。
前半の山場、良一の葬儀シーン。

皆が集まる葬儀会場を離れて、ひとり食器を洗うみゆき。
「あきこさんも家族じゃなくなっちゃうでしょ?これから一人で生きていかなきゃ…。しっかりしなきゃならないから」

その姿を見た亜希子は、涙を流しながら、そんな思いをさせたことをみゆきに謝ります。
そして感動の、みゆきのひとこと。「おか…っ、おああさぁ…っ」
4コマ漫画で泣くと思わなかった…。この場面、ドラマでも観て泣いたシーンです。

■感涙ポイント(続)

続いて、描きおろしで追加されたページ
病床の良一の、おそらく死の直前の1日を描いたシーン。

良一は、亜希子ともう一度夫婦をやり直すことを願って、病を克服して生きることを決意します。
病室を訪れた亜希子とも、将来の家族の話しで盛り上がります。
老後はふたりで旅行をしよう…。みゆきが大きくなって制服を着たらかわいいだろうな…。

そして、良一は眠りにつく前に、彼女にこう言います。
「なぜか僕がしあわせな気持ちになった…。未来をくれてありがとう…」
こんなシーン、ドラマであったんだろうか…(観てないからわからない)。良一さんにもっと命を(涙)!


義母と娘のブルース(Amazon Prime Video)

そして、最後の感涙ポイントは、まさに最後の3ページ。
ここはたぶん、ドラマでやってないんじゃないかな。
時は流れて、さらに10年後。みゆきは2児の母親に、もちろん亜希子は祖母になっています。

そして迎えるラストシーン。感涙です…
ここは、もしかしたらTVドラマで続編があるかもしれないから、明かさないでおきましょうね。

いやぁ、泣ける4コマ漫画に、初めて出会いました。
読後もやさしい気持ちになれます。心に響く、すてきな義母と娘のブルースです。

ありがとう、ぎぼむす! ありがとう、亜希子&みゆき!

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