こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、「ダイヤのA」戦う準備はできているか!夏の西東京大会ベストバウト3です。
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■あらすじ
名門青道高校で念願の1軍入りを果たした沢村栄純。
地獄の夏直前合宿を経て、ついに迎えた甲子園出場をかけた西東京地区予選。
背番号20をつけベンチ入りを果たした沢村は、2回戦でついに公式戦のマウンドに立ちます。
ドタバタしながらも持ち味のクセ球がさく裂。1回を無失点に抑え上々のデビューを果たします。
一方、ライバル降谷は、怪我で3年生エース丹波を欠くなか、先発の大役を任されます。
降谷は剛速球で相手打線を圧倒、エース不在の穴を見事に埋める活躍を見せます。
そして4回戦、精密機械の異名をもつ明川学園・楊投手が牙をむきます。
降谷が体力を削られるなか、沢村がマウンドへ。青道はこの継投で流れを変えることができるのか…。
熱戦が続く地区予選。青道高校は、強豪ひしめく西東京地区を勝ち抜くことができるのか。
沢村は強豪打者を抑えることができるのか。そして、たった1校が手にすることのできる甲子園出場の行方は…。
■西東京大会ベストバウト3
最高に面白い野球漫画「ダイヤのA」。
前回、「ダイヤのA」のこれまでの野球漫画にはない魅力を、物語序盤のエピソードと合わせて紹介しました。
今回はその第2弾。白熱の西東京地区大会をとり上げましょう。
夏の甲子園出場をかけた激戦。青道高校はシードとして2回戦から登場、計6試合戦うことになります。
今日はその中から、とりわけ感情移入甚だしかった熱戦・激戦を紹介します。
名付けて、戦う準備はできているか!夏の西東京大会ベストバウト3です。ちなみに、「戦う準備はできているか」は、青道高校が試合前に選手全員で行う掛け声です。
※以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
まずは4回戦、明川高校戦。
2回戦3回戦と5回コールドで勝ち上がった青道の前に立ちはだかったのが、明川学園。
精密機械の異名をとる台湾からの留学生・楊舜臣が、頭脳的なピッチングで青道打線を抑え込みます。
一方で、剛腕降谷に対しては待球戦術をとって、降谷の体力を削ります。
ついに初失点する降谷…。なお続くピンチの場面にピッチャー交代が告げられます。ピッチャーは沢村…。
沢村が降板を拒む降谷に声をかけます。「あとは俺に任せろ」。
降谷の悔しさを引き継いだ力強いピッチングは、明川打線を封じるとともに、青道ナインに火をつけるのでした…。
続いて準々決勝、優勝候補の市大三校を破ったダークホース、薬師高校戦。
その快進撃を牽引したのが、1年生スラッガー轟雷市でした。
その轟と沢村が激アツの戦いを見せます。最初の対決をピッチャーフライに打ち取った沢村。
続く打席で監督から「この回は沢村に任せる」と告げられ発奮します。「絶対、期待は裏切らねぇ!」。
一方の轟は、最初の打席で打ち取られた4シームに狙いを定めます。「絶対、ぶっ飛ばす!」。
御幸・沢村のバッテリーが選択した決め球は、インコース高めに外すつり球4シーム。果たして対決の行方は…?
そして、ついに迎える決勝、最大のライバル稲城実業戦。
絶対的なエース、関東No.1サウスポーと名高いサウスポー成宮鳴が立ちはだかります。
成宮の前にリードを許す厳しい展開のなか、キャプテン結城が起死回生の一打を放ちます。
マウンドには、降谷・丹波の力投の後をついだ沢村。お前の気持ちをぶつけて来い…御幸が強気のリードで引っ張ります。
そして9回裏。気持ちで負けちゃ駄目だ…沢村がインコースを果敢に攻めます。
逃げてたまるか…甲子園まであとアウト一つ。厳しく、もっと厳しく…沢村の投げた渾身の一球は…。
待っていたのは、壮絶な幕切れ。漫画史に残る、甲子園をかけた激戦の結末でした。
やっぱり「ダイヤのA」はこれまでの野球漫画とひと味違う。気持ちの没入感が半端ありません。
青道ナインも、ベンチ入りできなかったメンバーも、相手チームまでみんな、いい奴ばかりなんだよな。
プレーがひたむきで、思いがまっすぐで…。勝ち負けを超えて、共感する懸命な姿がそこにあります。
今日の夢中は、「ダイヤのA」戦う準備はできているか!夏の西東京大会ベストバウト3でした。
ここで紹介した3試合だけでなく、ほかの試合も練習風景なども見どころいっぱいです。
ありがとう、ダイヤのA!がんばれ、沢村!がんばれ、青道!がんばれ、高校球児たち!