歴史人「縄文と弥生」!日本の礎を知る…最新研究が解き明かす縄文と弥生とは?

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こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、歴史人「縄文と弥生」!日本の礎を知る…最新研究が解き明かす縄文と弥生とは?です。
「夢中図書館 読書館」は、小説や雑誌などの感想や読みどころを綴る読書ブログです。あなたのお気に入りの一冊を見つけてみませんか?

■歴史人

いつも歴史ファンにたまらない情報を届けてくれる「歴史人」
2023年7月号でとりあげるのは、はるか古の時代…縄文時代と弥生時代です。

特集名はそのまま、「縄文と弥生」
「最新研究でここまでわかった!」と関する保存版特集です。


歴史人2023年7月号

表紙にずらりと並ぶ、多種多彩で個性豊かな土偶たち…。
この造形を見るだけで空想が広がりますよね…。なぜこんな形?何を意味するの?とか。

この土偶一つとっても、最近になって新たな説が生まれたりしているのだとか。
教科書では、豊かな収穫や集団の繁栄を祈ってつくられたと書かれていることが多い土偶。

ただ、実はこの土偶、破壊されていることが多いので、病気や怪我の治癒を願って身代りとして破壊したという説も有力なのだとか。
他にも、呪いの人形説や、愛玩説、崇拝説…。さらには、植物をかたどったものとする新説も登場しています。

そんなロマンあふれる古代の時代を、歴史人が最新の研究成果なども交えて明らかにしていきます。
今日の夢中は、日本の礎を築いた古代の世界へ…。歴史人の誌面から、縄文時代と弥生時代を辿っていきましょう。

■縄文時代

まずは「縄文時代」。巻頭に、いきなり興味深い寄稿が掲載されています。
歴史家の河合敦さん監修・文、その名も「縄文「新解釈」」。

高校で日本史を長年教えてきた河合さんが、「もっとも変化した」と指摘するのが縄文時代
新史料や科学的解析の結果によって、教科書の記載内容が昔と今とでは様変わりしているのだとか。


昭和の教科書とこんなに違う 驚きの日本史講座/河合敦

たとえば、昔の教科書では縄文時代のはじまりを1万年前としていましたが、今の教科書では1万6千年前と記されています。
これは、発掘された土器を最新の科学手法を用いて測定したところ、1万6500年前という数字をはじき出したことによるもの。

また、縄文時代の人々の住まいというと、竪穴式住居に暮らしていたというのが一般的なイメージですが…。
三内丸山遺跡の調査では、大型で集合住宅のような住居もあることが分かっています。これは日本最初のアパートか?

さらに同遺跡では、4.2m間隔で3つの穴が二列で発見され、穴のなかに1m近い太い柱が残っていました。
これを解析して指摘されたのが、大型の高層建物があった可能性…。こちらは、日本最初の高層ビルでしょうか…。


(イラストACより)

DNA解析による復願技術の発達も著しく、船泊遺跡(北海道)の古代人女性を復顔。そうしたら、芸能人の北野武さん似になったのだとか。
他にも小竹貝塚(富山市)から出土した4体のDNAを解析したところ、この4人に全く血縁がなく、それどころか地域や時代が異なることが判明。

縄文時代の人々が広く移動し交流していたことが、DNAからも証明されているのです。
他にも誌面には、「縄文人の暮らし大全」「土偶のすべて」など興味深い記事がたくさん。古代ロマンが広がります。

■弥生時代

続いて「弥生時代」。この時代も同じく、最新の研究で新常識が生まれています。
同時代の特集で冒頭を飾るのが、歴史学者・瀧音能之さんによる「弥生時代とは何か?」。

一般的な理解では、弥生時代というと、狩猟社会から農耕社会に移り変わったとされていますが…。
最新の研究によると、簡単な農業はすでに縄文時代から行われていたことが解明されているのだとか。


「古代史」ミステリーツアー/瀧音能之

日本列島に水稲耕作が伝わったのは、従来、紀元前5世紀~紀元前4世紀頃とされていました。
それが科学手法による解析により、それが紀元前10世紀後半とする説が有力になっているそうです。随分と早くなりましたね…。

同じく最新研究では、水田耕作が日本列島に広まる伝播スピードも速かったことが明らかになっています。
そしてそれは、日本各地に集落を発生させ、人々の間の格差、土地と富をめぐる争いを引き起こすことになります。

遺跡の調査を見ても、当時争乱が起きていたことは類推できるのだとか。
この時代の遺跡には、周囲を濠で囲んだ「環濠集落」が見受けられます。なかには三重の濠を備えた集落も…。これは日本最初の城でしょうか。

やがて、集落間の争いは、集落の統合を生み、縄文時代の「ムラ」は、弥生時代により大きな「クニ」となります。
そのクニの連合として歴史に登場するのが「邪馬台国」ですね。邪馬台国に限らず、各地域でさまざまなクニや支配者が出現していたものと想像されます。


卑弥呼 -真説・邪馬台国伝-(1)

これからさらに研究が進めば、邪馬台国の真相も、未知の国や王の存在も明らかになるかもしれません。
誌面には他にも、「弥生時代の基礎知識」「弥生時代の遺跡」などの興味深い記事がたくさん。これまた古代ロマンが広がりました。


いやぁ…すっかり思考が古代に飛びました。この時代は今も解析が進んでいるから、謎解きみたいで面白いですね。
はてさて、10年後の教科書はどうなっているのでしょうか…。今日の夢中は、歴史人「縄文と弥生」でした。

ありがとう、歴史人! ありがとう、特集「縄文と弥生」!

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