歴史人「令和版 戦国の山城大全」行ける山城ずらり掲載!あなたの推し城は?

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こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、歴史人「令和版 戦国の山城大全」行ける山城ずらり掲載!あなたの推し城は?です。
「夢中図書館 読書館」は、小説や雑誌などの感想や読みどころを綴る読書ブログです。あなたのお気に入りの一冊を見つけてみませんか?

■歴史人

いつも歴史ファンにたまらない情報を届けてくれる「歴史人」
2023年12月号は、城好きにはたまらない特集が組まれました。

それがこちら、保存版特集「令和版 戦国の山城大全」です。
全国行ける山城ガイド160付き。城ファンにとっては保存必至の一大号となりました。


歴史人2023年12月号

もちろん、城めぐりをこよなく愛する館長ふゆきにとっても最高の贈り物。
次はどこに行こうか、こんな山城があったのかと、目を皿にして頁をめくりました。

今日の夢中は、意外に知られていない山城にフォーカス、隠れた名城を巡り、雄大な城跡と絶景を愉しむ
歴史人12月号特集「令和版 戦国の山城大全」から、バーチャル山城トリップに出かけましょう。

■「行ける山城」北海道・東北から東海・中部

本号の最大の見どころは、「全国行ける山城ガイド160」でしょう。
日本全国、北から南まで、歴史人がおススメする"行ける山城"がずらり160掲載されているのです。

しかも「山城ミシュラン」として、攻略難易度や絶景度、行きやすさ、遺構残り度、本丸までの時間の5項目を評価。
それぞれ星5つを満点として星が付されています。これを参考に城めぐりに出かけるのもイイですね。

読めば読むほど行きたくなる山城がたくさんあります。
今日はその中から、各エリアごとに特に興味をそそられた城をピックアップして紹介しましょう。


まずは、北海道・東北エリア
伊達政宗の仙台城(宮城県)や東北最大級の山城といわれる脇本城(秋田県)などがありますが…。

なかでも行ってみたいのは「九戸城」(岩手県)
戦国時代に伸長した九戸氏の居城。戦国末期には豊臣秀吉の大軍を向こうにして戦いました。

九戸政実の乱と呼ばれる戦いの舞台となった山城。九戸氏が強大な豊臣軍に反攻したのもこの山城があったからでしょう。
本誌で城郭考古学者の千田嘉博さんが推し城の一つに挙げています。山城というより崖の上の城…ここは行ってみたい!

続いて、関東・甲信越エリア
上杉謙信の春日山城(新潟県)、武田勝頼の新府城(山梨県)、北条氏が築城した八王子城(東京都)など名城がいっぱい。

なかでも興味をそそられるのは「石垣山城」(神奈川県)です。
秀吉が小田原征伐の際に築いた"一夜城"と呼ばれる山城。実際には80日を要したとみられています。

一夜城と呼ばれるのは、木々で隠したまま工事を行い、完成後一斉に伐採してその威容を示したため。
突然姿を現した城に驚いた北条方は、こののち降伏開城しました。石垣や曲輪跡も残っており、小田原攻め当時の様子が想像できます。


(写真ACより)

名だたる戦国武将を生んだ地、東海・中部・北陸エリア
徳川家康と武田勝頼が争った高天神城(静岡県)、織田信長の岐阜城(岐阜県)、その信長が一敗地にまみれた金ケ崎城(福井県)などがありますが…。

なかでも戦国ファンにはたまらない山城が「山中城」(静岡県)です。
箱根山の西山麓に築かれた北条氏の重要拠点。秀吉の小田原征伐の備えて拡張しましたが、間に合わず半日で落城しました。

遺構残り度が星5つと評価されている通り、戦国期の"戦う城"の備えが残っているのが特徴。
なかでも堀の底を畝(土塁)で仕切った障子堀は圧巻です。これだけ保存状態よく見れるのは貴重、曲輪や堀・土塁も残る名城です。


(写真ACより)

■「行ける山城」関西から九州

そして、多くの名城と戦跡が残る、関西エリア
"天空の城"と呼ばれる竹田城(兵庫県)、松永久秀の信貴山城(奈良県)、石田三成の佐和山城(滋賀県)などがありますが…。

やはり何といってもこの城でしょう。琵琶湖の内湖に建つ「安土城」(滋賀県)です。
信長によって築かれた総石垣の城。五重七階の天主も建てられました。しかしその信長が本能寺の変で亡くなると、直後に天主を含む本丸が焼失しました。

見る者を圧倒したという天主が無いのは残念ですが、その天主跡や石垣・堀などが残っています。
信長の夢と野望を込めた安土城。往時の豪華絢爛な姿を想像しながら城跡を歩くのは、城好きの醍醐味ですね。


(写真ACより)

続いて、古代からの山城が残る、中国・四国エリア
大和朝廷の防衛拠点とも言われる鬼ノ城(岡山県)、関ヶ原後に築かれた伊予松山城(愛媛県)、維新の志士を生んだ萩城(山口県)など多種多様…。

なかでも山城ファンを惹きつけるのは「月山富田城」(島根県)です。
中国地方最大級の山城、尼子氏6代の盛衰の舞台。尼子氏はこの城を本拠に、主家の京極氏を追放、大内氏を撃退するなど勢力を伸ばしました。

地形を利用した難攻不落の要塞城といわれた山城は、今も曲輪や石垣・井戸などの遺構が多く残っています。
その要塞城も、大内氏を滅ぼした毛利元就に包囲されて降伏開城。尼子氏は滅亡しました。尼子・毛利が激闘を繰り広げた山城です。


「夢中図書館 いざ城ぶら」より

最後は、九州エリア。九州で覇を唱えた武将ゆかりの山城がずらり。
南北朝時代以来の伊東氏の本城・都於郡城(宮崎県)、立花宗成ゆかりの立花山城(福岡県)、西郷隆盛ゆかりの人吉城(熊本県)などがありますが…。

なかでも興味を引かれるのは「佐敷城」(熊本県)です。
この城、築城の名手と言われる加藤清正が築いた山城。秀吉による九州平定後に、清正の飛び地領地となりました。

その前は島津氏が侵攻して領地に組み込んでいたという因縁の地であり、その後も加藤・島津の戦いの場となりました。
こうした九州の戦国史ってあまり知られていないので興味深いですね。しかも、加藤と島津の戦いって、戦国ファンにはたまらないでしょう…。


(写真ACより)


いやぁ、「全国行ける山城ガイド160」、読み応えあります。行きたい山城がたくさんできました。
歴史人12月号は、他にも山城に関する記事が盛り沢山。著名人による「私の推し城」や山城の基本がわかる「山城の基本の「き」」、合戦好きにはたまらない「山城攻め5つの選択肢」など、読みどころ満載です。

皆さんも独自の興味や視点から、皆さん自身の推し城を見つけてみてはいかがでしょうか。
今日の夢中は、行ける山城ずらり掲載!あなたの推し城は?歴史人12月号特集「令和版 戦国の山城大全」でした。

ありがとう、歴史人! ありがとう、令和版 戦国の山城大全!

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