こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、旅の手帖「"濃い"温泉」硫黄、鉄分豊富、油が浮く?個性豊かな湯処へ…です。
「夢中図書館 読書館」は、小説や雑誌などの感想や読みどころを綴る読書ブログです。あなたのお気に入りの一冊を見つけてみませんか?
■旅の手帖
旅の楽しさ、日本の美しさを伝える旅行雑誌、「旅の手帖」。
2023年2月号は、温泉好きにはたまらない一大特集が組まれました。
それが、濃厚!個性豊かな湯処へ…。
特集「忘れられない入浴体験を "濃い"温泉」です。
泉質や効能はもちろん、いろいろな意味で"濃い"温泉へ。
「旅の手帖」編集部が"湯"の特徴に応じて10のカテゴリーに分類。おススメの濃厚温泉を紹介してます。
その10のカテゴリーとは次にようになっています。
「強酸性」…殺菌力が高い皮膚病の湯
「炭酸」…体の芯から温まり持続性が強い
「つるすべ」…アルカリ度が強く肌がつるすべに
「硫黄」…温泉らしい独特の匂いで血行促進
「油が浮く」…油を含んだ希少な湯は肌にやさしい
「モール泉」…植物性の有機質を含む黒い湯
「塩の湯」…湯冷めしにくい熱の湯
「湯の花」…温泉成分が地層のように重なる
「鉄分豊富」…茶褐色の湯は保温性に優れる
「目に効く」…メタホウ酸が目の疲れを癒やす
よく知ってる特徴も、全く知らない言葉もあります。さすが旅のプロが選ぶ"濃い"温泉…。
今日の夢中は、この中から、個人的に興味を引かれた温泉を紹介します。
■乳白色の硫黄泉…天空の絶景湯
まずは、温泉と言えば「硫黄」の香り…。大地のパワーを感じますよね。
全国に硫黄泉は数多くありますが、その含有量で他を圧倒するのが、群馬嬬恋の「万座温泉」。
一般的に療養硫黄泉と認められるには、硫黄含有量が1㎏あたり2㎎必要ですが…。
万座温泉はなんと300㎎!これは、まさに日本一の硫黄含有量を誇る"濃い"温泉。
標高1800mに位置しているため、絶景を楽しめるのも万座温泉の魅力です。
誌面に紹介されているのは、中でも絶好のロケーションにある「万座ホテルジュラク」。
温泉郷で最も標高が高い場所にあり、その露天風呂は人工物が視界に入らない「天空の絶景湯」。
乳白色の硫黄泉とのコントラストも鮮やかです。硫黄の"濃い"温泉で、心も身体も癒されたい!
■全国から湯治客が訪れる「奇跡の油風呂」
そして、10のカテゴリーの中で最も興味を引かれたワード…「油が浮く」。
油が浮く温泉なんてあるの?実はありました。日本最北の温泉郷「豊富温泉」(北海道豊富町)です。
豊富温泉(とよとみおんせん)は、大正時代末期に石油を試掘したときに天然ガスとともに湧き出た湯です。
油分を含んだ独特のお湯は世界でも類を見ない「油風呂」。浴槽を満たすお湯には皮膜のような油分が浮いています。
弱アルカリ性のお湯は肌に優しく、油分に含まれるタール等の成分が乾癬やアトピーといった皮膚疾患に良いとされているのだとか。
「ニュー温泉閣ホテル」のHP(https://new-onsenkaku.com/toyotomionsen)には黒と黄褐色の源泉の写真も…。全国から湯治客が訪れる「奇跡の油風呂」です。
■鉄分豊富で温まる…子宝の湯
続いては、これまた興味深いワード「鉄分豊富」でとり上げられる温泉を見てみましょう。
紹介されているのは、「壱岐湯本温泉」(長崎県壱岐市)と「松代温泉」(長野県長野市)です。
どちらも誌面を飾る写真は、鉄分濃いめの黄金色の湯…。
どちらも鉄分豊富で保温性が高く、「よく温まる」のが特徴。古くからその効能が高く知られる老舗温泉です。
なかでも壱岐湯本温泉は、開湯は1700年前。身重の神功皇后が息子の応神天皇の産湯に使った伝説が残ります。
「旅の手帖」表紙の写真は同温泉「平山旅館」の千年湯。バックに応神天皇の産湯伝説を描いた壁絵が描かれていますね。
ちなみに、こちらの温泉は「子宝の湯」としても有名。旅館の女将も、その義姉もこの温泉のおかげで双子を授かったのだとか。
「冬でも汗が引かないくらいよく温まる」のが身体にイイのかもしれませんね。古代から未来へ思いを馳せて浸かりたいですね…。
他にも、肌にピリピリ日本一の強酸性泉や、使ってよし飲んでよしのシュワシュワ温泉、日本一真っ黒な植物性モール温泉など、魅力的な"濃い”温泉が多数紹介されています。
"濃い"ゆえに入り方も大事。温泉療法医が教える「濃い温泉の入り方」という記事も掲載されているので、一読をおススメします。
忘れられない入浴体験を…"濃い"温泉へ。
入浴時間や湯あたりなどにも注意しながら、極上の濃厚温泉で、心身をリフレッシュしたいですね。
ありがとう、旅の手帖! ありがとう、"濃い"温泉!