こんにちは。夢中図書館へようこそ!。
館長のふゆきです。
今日の夢中は、「日経トレンディ」のこの時期恒例の特集「2021年ヒット商品ランキング」です。
■日経トレンディ12月号
今年もこの時期がやって来ました…。
日経トレンディが発表する「ヒット商品ランキング」。
2021年も新型コロナウィルスに振り回されました。
そんな中でもキラリと光るヒット商品が…。巣ごもり2年目でヒットした商品とは?
日経トレンディが、「売れ行き」「新規性」「影響力」の3項目から総合評価した、2021年ヒット商品ランキング。
本誌では、ドーンと30商品が紹介されていますが、ここではベスト10の顔ぶれを紹介しましょう。
1位 TikTok売れ
2位 ウマ娘 プリティーダービー
3位 シン・エヴァンゲリオン劇場版
4位 昭和・平和レトロブーム
5位 ahamo/povo/LINEMO
6位 マリトッツォ
7位 キリン一番搾り 糖質ゼロ
8位 BTS(防弾少年団)
9位 ピッコマ
10位 Visaのタッチ決済
「コロナ禍2年目で巣ごもり消費が成熟、売り方の変革で生まれた新たなヒットも」。
下を向いてばっかいられない…。Z世代が発端となった、映画やゲーム、漫画など、新たな消費が開花しました。
今日の夢中は、「日経トレンディ」2021年12月号から、「2021年ヒット商品ランキング」をとり上げます。
■ヒット商品ベスト3
堂々の1位に輝いたのは、「TikTok売れ」。
TikTokが、若者が歌ったり踊ったり短尺動画を投稿するアプリから、動画で消費を動かす最強のプラットフォームに進化。
菓子や飲料など低単価の商品から、高級車や高級旅館まで、ありとあらゆる消費の起点になっているのだとか…。
TikTokの強みは、模倣動画を通じてどんどん消費が広がっていく「バイラル」マーケティング。
地球を模した「プラネットグミ」を食べる動画がTikTok映えすると、それを真似た動画が次々と投稿。一瞬にして店頭から商品が消えました…。
他にも高級車や高級旅館、30年以上前の書籍(残像に口紅を/筒井康隆著)などが、TikTokで紹介されるや、一気に人気に火がつくなんて事態が発生しています。
「TikTok売れ」は、インスタ映えを超え、新しい時代の消費ムーブメントになっています。
続いて2位に輝いたのは、「ウマ娘 プリティーダービー」。
実在する競走馬をモチーフとしたウマ娘たちが「有馬記念」など実名のレースに出走し、勝利を目指すクロスメディアコンテンツです。
アニメやCD、声優陣によるライブなど、さまざまなコンテンツが人気を集めていますが、中でも異例のヒットを飛ばしているのがゲームです。
21年2月の配信開後7か月で累計1000万ダウンロードを突破!その人気は衰えるところを知りません…。
これほどまでヒットした理由は、アニメ・ゲームのファンと競馬ファンの双方にがっつりと支持されたから。
特に、競馬ファンを魅了したのは、細部までこだわった競馬シーン。キャラクターの性格は実在の競走馬をなぞり、競馬場は坂や周辺の建物などを徹底的に再現しています。
もちろん、美少女ゲーム、育成ゲームとしてのクォリティーも高く、ハマる人が続出しています。
TVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー』OP主題歌 ANIMATION DERBY 01 Make debut!
そして3位。「さようなら全てのエヴァンゲリオン」。
このセリフが記憶に刻まれたひとも多いはず。「シン・エヴァンゲリオン劇場版」です。
TVシリーズ放映開始から25年の時を経て、新劇場版エヴァンゲリオン4部作がついに終幕。
興行収入は100億円超え。さらに上映終了ほどなく配信されたAmazonプライム・ビデオは初日視聴数が歴代最高を記録。その底知れぬ人気を知らしめました。
外食コラボや「庵野秀明展」(2021年10月1日~12月19日)など、まだまだエヴァ旋風は止まりません。
ファンはまだ、エヴァンゲリオンに「さようなら」できないみたいですね。
■こんなヒット商品も…
他にも注目のヒット商品がずらり。
個人的に注目したのは、4位「昭和・平和レトロブーム」。
ネット、オンライン華やかなりし令和の時代に、昭和・平成レトロブームがやって来ました。
昭和の町並みを再現した遊園地(西武ゆうえんち)がオープンし、1980年前後にヒットしたシティポップ(真夜中のドア~Stay With Me/松原みき)が再燃。
フィルムカメラやアナログレコードも復活しています。このブームを支えているのは、「Z世代」と呼ばれる若年層。
スマホで何でもできる時代に育った彼らは、余計な手間をかけることにも新鮮な価値を見出すのだとか。何が売れるか分かりませんね…。
好景気だろうが不景気だろうが、変わらぬ人気を博すのが「食」。だって、景気が悪くてもお腹は減るもんね…。
6位「マリトッツォ」、11位「カントリーマアム チョコまみれ」、23位「丸亀うどん弁当」など、注目のスイーツやグルメがランクインしています。
29位に選出の「ザージーパイ」は、台湾夜市のB級グルメ。
これ、誌面に掲載されている写真を見てびっくり…。顔を隠すビッグサイズなのです(その代わり薄いけど)。
横浜中華街から人気が拡大中。今や外食チェーンも商品化しているみたいです。知らなかった…。
他にも、やっぱりコロナ関連商品は、2021年も多くランクインしています。
16位「くちばし型マスク」、21位「Yogibo」(特大ビーズソファ)、30位「ワクチンフィーバー」(解熱剤や高機能体温計など)。
28位にランクインしているのが「テレワークスーツ」。テレワークの普及で「パジャマスーツ」(アオキ)が大きく売上を伸ばしています。
パジャマのような柔らかい生地だけど、ビデオ会議で映し出される姿は格好いいスーツ…。これ、いいな…。
コロナによる逆風を吹っ飛ばすアイデア、ピンチをチャンスに変えるチャレンジ精神。これが、ヒットを生む秘訣かもしれませんね。
ありがとう、日経トレンディ! ありがとう、「2021年ヒット商品ランキング」!