こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、この時期恒例の、日経MJ「2017年ヒット商品番付」です。
■ウチ充
決まり手はウチ充
2017年のヒット商品の決まり手は消費者の「ウチ(家・内)」を充たすことだった。
…という言葉が示す通り、日経MJによる「2017年ヒット商品番付」は、家の中での生活を便利に楽しくする商品や、心の内の悩みに響く商品が多くランクインしました。
東の横綱は「アマゾン・エフェクト」。
何それ?横綱から分からないのか…と思いましたが、日経の造語みたいですね。
文字通り、米アマゾンの一挙手一投足が日本の消費に様々な影響を与えたことを示す言葉のようです。
4月に生鮮食品の「アマゾンフレッシュ」をスタート。10月には読み放題サービス「Primeリーディング」を、さらに11月には満を持して、AIスピーカー「アマゾン・エコー」を日本市場に投入。
アマゾン・エフェクトという言葉はともかく、アマゾンのサービスは着実に私たちの生活に浸透してきています。アマゾン・フレッシュ
ちなみに、「AIスピーカー」は、西の大関にも選ばれています。
アマゾンだけでなく、グーグルやLINEが相次ぎ人工知能(AI)搭載のAIスピーカーを発売しました。
■ゲーム復権
西の横綱は「任天堂スイッチ」。
未だに品薄状態が続く人気ゲーム機。人気ソフトも相次ぎ投入して、スマホ・ゲーム全盛期に据置き型ゲーム機の存在感を見事に示しました。
ゲームでは、「ドラゴンクエストXI」も東の前頭にランクイン。
5年ぶりの新作だったんですね。「3DS」と「PS4」両方買いのファンも現れたのだとか。
西の前頭に選ばれた「君の名は。」の映像ソフトと合わせて、「ウチ(家)充」を加速させましたね。
■心のウチ(内)に響く
東・西の小結には、現代人の心の「ウチ(内)」に響く商品が並びました。
東の小結には「シワ取り化粧品」。
シワ取り改善効果のある化粧品「リンクルショット・メディカル・セラム」などが女性の心を掴みました。
これは日経トレンディ社のランキングにも入っていましたね。それではじめて知ったのですが…(苦笑)。
西の小結には「睡眠負債商品」。
こちらはまったく初耳。寝不足という「眠りの借金」解消グッズが売れたんだとか。
ベネクスのリカバリーウェアは1~11月で16.7万着の大ヒットになっているそうです。
■こんな商品も
その他にも、指で挟んでクルクル回すだけなのに子供の間で大ヒットとなった玩具「ハンド・スピナー」、ハルキストたちの期待をよそにノーベル文学賞を受賞した日本生まれの英国人作家「カズオ・イシグロ」などが安定のランクイン。
一方で、「花嫁リップ」と若い女子の間で人気になったという「オペラ・リップティント」、鍋炊きご飯を炊ける炊飯器「バーミキュラ・ライスポット」など、相変わらずまったく知らない商品もランクイン(苦笑)。
いつも流行に乗り遅れていたことを知らされるヒット商品番付なのでした。
※全「ヒット商品番付」は、2017年12月6日付日経MJをご覧ください。
■清宮&ひふみん
秀逸なのは、殊勲賞ほかに選ばれたヒット商品(人物)。
殊勲賞に選ばれたのは、「清宮幸太郎&中村奨成」。
今年の高校野球を大いに沸かせた二人の「怪物」。プロでの活躍も期待したいですね。
敢闘賞は「加藤一二三」。
最高齢棋士として活躍しましたが、2017年6月に引退。
天然なキャラクターが花開き(?)、「ひふみん」として広く愛されています。
流行語賞は「35億」。
この言葉で一気にブレイクしたのがブルゾンちえみ。24時間テレビでもマラソンを走り「時のひと」となりましたね。
そして残念賞に選ばれたのが「プレミアム・フライデー」。
もうすでに死語になりつつある(?)、早めに帰れるはずの月末の金曜日。
月末って忙しいんだよねぇ…。もっとがんばって!残念なままで終わらせないでほしいものです。
2017年も残りわずか。2018年はウチでもソトでも充実した日々を送れますように!
ありがとう、日経MJ! ありがとう、2017年!