旅の手帖「日帰り 青春18きっぷの旅」この夏は近場の小さな旅に

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こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、「旅の手帖」2021年7月号、特集「日帰り 青春18きっぷの旅」です。

■旅の手帖

旅の楽しさ、日本の美しさを伝える旅行雑誌、「旅の手帖」
2021年7月号の特集は、この夏は近場を自由に!「日帰り 青春18きっぷの旅」です。


旅の手帖2021年7月号

JR線の普通・快速列車が、5日間乗り放題になる青春18きっぷ
使い方は自由。1人で5回使用しても、5人で1回でもOK。期間内であれば、連続した5日でなくてもOKです。

夏の利用期間は、2021年7月20日から9月10日まで(発売期間は7/1~8/31)。
料金は5回分で1万2050円なので、1回当たりの料金は2410円。ちなみに、「青春18」という名称ですが、年齢制限はありません。

…という、全国どこへでも行ける、旅好きにとっては夢のようなきっぷ
この夏、まだ遠出が難しいなかで「旅の手帖」がおススメするのが、近場の旅です。

マイクロツーリズム小さな旅。ちょっと足を伸ばすだけで、いつもと違う風景に出会えます。
今日は、「旅の手帖」の頁をめくって、夏の小さな旅の準備をしてみましょう。

■渋沢栄一に会いに

「旅の手帖」には、記者がおススメするモデルコースがたくさん紹介されています。
その中から個人的に惹かれた小さな旅をピックアップしましょう。

まずは東京駅発、「渋沢栄一に会いに」行くJR高崎線の旅です。
向かうのは深谷。大河ドラマ「青天を衝け」の主人公・渋沢栄一が少年・青年時代を過ごした街です。

その入り口となる深谷駅は、東京駅そっくりの赤レンガ造り。
これも渋沢栄一ゆかり。渋沢らが設立した日本煉瓦製造の工場が深谷にあったことから、レンガタイル張りの駅舎になったのだそうです。


(深谷駅/写真ACより)

次なる目的地の「誠之堂」(せいしどう)もレンガ造り。
こちらは、第一銀行の頭取を辞任した栄一の喜寿を祝って、当時の行員たちの出資で建てられたのだとか。慕われてたんだな…。

さらに、生誕の地・旧渋沢邸「中の家」(なかんち)や渋沢栄一記念館へ。
同記念館には、渋沢が作った武州自慢鑑藍玉力競(藍葉の出来を格付けする番付表)も。大河ドラマでも場面がとり上げられてましたね…。

そんな大河ドラマファンにはたまらない、「渋沢栄一 青天を衝け 深谷大河ドラマ館」もあります。
ドラマで使われた中の家の再現セットや、俳優らの衣装も展示。


青天を衝け 前編NHK大河ドラマ・ガイド

渋沢栄一三昧の1日を楽しんだ旅のゴールが、元祖・赤レンガの東京駅というのも感慨深い…。
ちなみに、こちらにも日本煉瓦製造のレンガが使われているのだとか。

■長浜は三成さんの生誕地

続いて名古屋駅発、「長浜は三成さんの生誕地」
戦国の世を駆け抜けた武将・石田三成の足跡をたどる旅です。

石田三成は、豊臣秀吉の天下統一を支えた名将。
関ヶ原で敗れて逆賊のイメージがありますが、民を安んずる治世で地元のひとから愛されました。
今も地元では「三成さん」の呼び名で親しまれているのだとか。


(石田三成像/写真より)

その「三成さん」の生誕地・石田家の屋敷跡にあるのが「石田会館」
三成の生涯を描いた絵巻パネルや資料館も。三成の銅像もあります。三成ファンの聖地です。

さらに、秀吉と幼少の三成(幼名・佐吉)が出会った大原観音寺へ。
寺で修業していた佐吉は、秀吉に温かさと量を変えて3度お茶を献上。その機転に感心した秀吉に召し抱えられました。
長浜駅には、2人の出逢いの像があります。これは胸アツ…。

他にも、三成の屋敷で使われていたという坂戸が見られる龍譚寺や三成の居城・佐和山城なども。
これは戦国ロマンにあふれる小さな旅です…。


関ヶ原(Prime Video)

■森の京都で城めぐり

こちらも歴史ファンにはたまらないお城めぐりの小さな旅。
大阪駅発、「森の京都で御城印集め」。緑あふれる京都北部の城をめぐる小旅行です。

寺院や神社が有名な京都ですが、北部には戦国・江戸期の城が点在しています。
まず向かうのは、亀岡駅から「丹波亀山城址」。ここは明智光秀が築城した名城です。
天守は取り壊されましたが、今も残る天守石垣は築城時のものとされています。光秀は築城の名人でした。


(丹波亀山城址)

続いて電車にゆられ園部駅へ。こちらにあるのが「園部城跡」です。
その築城は江戸初期ですが、幕府の許可が得られず、城として認められたのは明治期になってから。
250年を経て完成した、日本最後の城と称されています。本誌には立派な櫓門の写真が掲載されています。

さらに福知山駅へ。高台にそびえる立派な天守閣が美しい「福知山城」です。
こちらも、明智光秀が丹波攻略の拠点として築城(1579年)。天守閣は、明治時代に取り壊されたものを、地元市民らの寄付により復元されました。

明智光秀も石田三成も、歴史では反逆者として扱われますが、地元では愛されてるんですよね…。
福知山の地名も、光秀が当初名付けた「福智山城」から誕生したのだそうです。


ぶらり明智光秀の城&史跡めぐり

他にも、札幌駅発や仙台駅発、広島駅発、博多駅発など、日本全国の小さな旅がずらり
きっと皆さんにお気に入りの旅が見つかると思います。

この夏は近場を自由に!「日帰り 青春18きっぷの旅」
旅の手帖を片手に、夏の小さな旅に出かけてみませんか。

ありがとう、旅の手帖! ありがとう、青春18きっぷの旅!

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