「北条義時と13人の御家人」鎌倉殿の大粛清劇…義時が葬った13人⁉

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、「北条義時と13人の御家人」鎌倉殿の大粛清劇…義時が葬った13人⁉です。
「夢中図書館 読書館」は、小説や雑誌などの感想や読みどころを綴る読書ブログです。あなたのお気に入りの一冊を見つけてみませんか?

■歴史人

いつも歴史ファンにたまらない情報を届けてくれる「歴史人」
2022年7月号は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ファンにたまらない特集が組まれました。

それが、保存版特集「源頼朝亡き後の北条義時と13人の御家人」です。
鎌倉幕府を北条義時はいかに支え、権力闘争を乗り越えたのか…。


歴史人2022年7月号

ドラマでは、頼朝が征夷大将軍に就き、まさに前半の佳境を迎えています。
そして間もなくやって来るのが、源頼朝の死…。

これがどう描かれるかも大変楽しみですが、「歴史人」はさらにその先を取り上げます。
頼朝亡き後、鎌倉は宿老13人らによる熾烈な内部闘争が繰り広げられていきます。そう…ここから本当の「鎌倉殿の13人」の世界に入るのです。

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、頼朝亡き後の御家人たちの権力闘争がすべて分かる!
扉にそんなコピーも躍る「歴史人」。これは、頁をめくっていいのか、やめた方がいいのか…。

思い切って「歴史人」の頁をめくりましょう!いざ、頼朝亡き後の鎌倉殿の世界へ…。
今日の夢中は、歴史人の特集「源頼朝亡き後の北条義時と13人の御家人」です。

■頼朝没後に飛躍する義時

頼朝亡き後の権力闘争の中で頭角を現したのが、「鎌倉殿の13人」の主人公・北条義時でした。
ドラマの時代考証を務める歴史学者・坂井孝一さんが、特集の冒頭に特別寄稿をよせています。


鎌倉殿と執権北条氏/坂井孝一

そのタイトルは「頼朝没後に飛躍する義時」
坂井さんはこの寄稿の中で、熾烈な権力闘争が繰り広げられる中、存在感を増していく義時の姿を解説しています。

若き鎌倉殿・源頼家を支えるために設けられたのが、宿老らによる「13人の合議制」です。
ここに最年少で抜擢されたのが北条義時。ただ、坂井さんは、その義時について、「父時政のもとで下働き的な役割を果たしていたのではないか」と指摘します。「相模・武蔵野武士団の派閥争いの数合わせだった可能性がある」とも…。

その義時が活発に動き始めるのは、齢40代に入って、比企の乱からです。
この乱は、北条氏がライバル比企氏を滅亡に追い込んだもの。このとき、義時は比企氏が擁する頼家の長子一幡の立て籠もる小御所を攻めると、幼い一幡を殺害しています(「愚管抄」より)。


愚管抄 全現代語訳

さらに、一幡の死や比企氏の滅亡に激怒する頼家を伊豆に配流すると、刺客を放って頼家を誅殺します。
坂井さんは「殺害を命じたのは時政か義時。あるいは時政の命を受けて義時が刺客を送ったのであろう」と言います。大河ドラマの時代考証者がこう言うんだから、ドラマではどう描かれるのか。

さらに坂井さんは、権力闘争のなかで成長していく義時の姿を、史実をもとに明らかにしていきます。
頼家派の御家人を誅殺、さらに畠山重忠や和田義盛ら盟友をも討滅。さらに、父時政すら鎌倉から追放して、2代執権の座へ…。

これは、成長したというより、ダークサイドに落ちたというのではないでしょうか…。
「鎌倉殿の13人」ファン、特に義時ファンから悲鳴が上がりそう…。

■鎌倉13人の大粛清劇

この特別寄稿だけでも、大河ドラマの先が見えちゃう「禁断の書」なのですが、さらに同誌は、頼朝死亡後に起きる粛清の嵐を詳述しています。
その名も、「ドキュメント 鎌倉13人の大粛清劇」

「鎌倉殿の13人」とは、宿老13人の合議制のことではなく、まさか義時らが粛清した13人のことだったのか…?
本誌の見開きで、梶原景時、源頼家、畠山重忠、阿野全成、北条時政、和田義盛ら、粛清の憂き目にあった13人がずらりと並びます。

さらに「ドキュメント」と銘打っている通り、それぞれの「事件」について、背景や経過、結末までを詳細にレポート
梶原景時の変、阿野全成謀反、比企能員の乱、頼家暗殺・一幡謀殺事件、畠山重忠の乱など、ワイドショーさながらに迫真の分析がなされています。

ここまで詳らかに記されると、普通のドラマならネタバレでアウトだよな…。でも歴史ドラマだから止むを得ません。
しかもフィクション以上に驚きの史実…。この粛清劇を三谷幸喜さんがどう描くか、逆にそれが楽しみになりました。


鎌倉殿の13人 後編(NHK大河ドラマ・ガイド)

他にも本号は、「鎌倉殿の13人」ファンにはたまらない内容が盛り沢山。
「鎌倉殿の13人はこんな男たちだった!」「鎌倉殿をめぐる13人の女性たち」「大河ドラマの舞台を感じられる観光スポット」など、頁をめくる手が止まりません。

はてさて、ダークサイドに落ちていく北条義時は、ドラマでどう描かれるでしょうか。
悪の象徴としての父義時、善の象徴としての子泰時(幼名:金剛)。最期はその対決!…みたいになると面白いんだけどな。

そうなると、まさに鎌倉版スターウォーズ…。そんな空想も広がる、「歴史人」2022年7月号なのでした。
ありがとう、歴史人! ありがとう、特集「北条義時と13人の御家人」!

◆「鎌倉殿の13人」ゆかりの地めぐり実施中!◆

現在、本夢中図書館の姉妹館「夢中図書館 いざ城ぶら!」で、「鎌倉殿の13人」ゆかりの地めぐりを実施中!
これから粛清される人も、これまで粛清されちゃった人も、ゆかりの史跡をぶらり旅。今後も続々追加予定です。お楽しみに!

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