こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、堀江貴史さんと落合陽一さんによる「10年後の仕事図鑑」です。
■10年後の仕事図鑑
「新たに始まる世界で、君はどう生きるか」
本のタイトルに添えられた一言にゾクっとしたサラリーマンは多いのではないでしょうか。
AI(人工知能)やロボットの技術がどんどん進化する中で、職を失うと不安に思っている人も多いと思います。
そんな人に対して、堀江さんの一言がなかなか手厳しい。
はっきり言うが、「AIによる職の代替=不幸」のロジックを持つ人間は、自分の価値をAIと同じレベルに下落させてしまっている点で、ダサい。
その後に、なぜAIを使いこなす視座を持てないんだ!と叱咤も続きます。
堀江さんが指摘するのは、AIが台頭する時代には、AIに価値を「奪われる」人と、AIで価値を「生み出す」人の2種類がいるということ。
どちらのマインドを持つべきかは言わずもがなです。
新たに始まる世界で、「なくなる仕事」と「減る仕事」、「生まれる仕事」と「伸びる仕事」は何か。
本書では、堀江さんと落合さんが、自らの考えをもとに、大予想をしています。
■なくなる仕事・減る仕事
それでは、10年後になくなる仕事・減る仕事から、個人的に気になったものをピックアップしてみましょう。
まずは「管理職」。
いわく「管理するだけの管理職はAIで十分」なんだって。
たしかに、管理するだけならAIでもできるし、ディープラーニングしたAIなら間違いも少ないだろうしな。一理ありますね。
続いて「弁護士」。えっ?いかにも人の仕事として残りそうだけど。
いわく「給料の高い弁護士は、AIでコスト削減」。弁護士の仕事は過去のデータに基づいて判断することが多いので、AIに代替できるところが多いんです。
同じく会計士や税理士、社労士など法律をベースに判断するのはAIの得意領域。本書では裁判官すらいらなくなるかもしれないと指摘しています。
似たようなロジックで、「スポーツの監督」。
サッカーでも野球でも、データを利用すれば効率的で的確な指示ができるかも。
不可解な交代とか戦術とかでストレスがたまることも多いもんね(苦笑)。サッカーワールドカップも、いずれAIの優劣が勝負を決めるのかしら?
■生まれる仕事・伸びる仕事
続いて、生まれる仕事・伸びる仕事です。こちらもいっぱい挙げられていますが、個人的に気になったものを紹介します。
まずは「個人経営のお店」。
いわく「志のある個人経営店は、大手チェーンに勝てる」。
堀江さんは「好きなことでお金を得る」マインドへの転換を訴えています。その仕事が大好きでこだわりを持ってやるなら、機械に代替することはないでしょう。
続いて「ショービジネス」。
ショービジネスなんかは、人間にしかできない仕事の代表例ですね。
最近のユーチューバーやSNSのインフルエンサーなどは、すでにその先陣を切っているのかもしれません。
へぇ~っと思ったのが「観光業」。
といっても、単に観光地をまわって買い物するとかじゃなく、現地でしかできない体験を提供するサービスです。
欧米では、バンコクで現地の料理教室に通うという旅行が人気。こうなってくると、アイデアと感性の勝負ですね。たしかにAIでは代替できない。
■堀江さんのメッセージ
他にも「そうだよね」という仕事と、「なんで?」という仕事が挙げられています。
ぜんぶ紹介して、あれこれツッコミたいところですが、ぜひ皆さんご自身で本を手に取ってツッコんでください。
ちなみに、堀江さんは、「なくなる仕事リスト」なんて血液型占いくらいの精度しかないと、元も子もないことを言っています(苦笑)。
「1年後だってどうなっているか分からないのに、10年後の未来を想像することに何の意味があるのか」だって。
だから、彼が訴えるメッセージが、逆に胸に響きます。
堀江さんは、「お金のために働く」のではなく「好きなことでお金を得る」ほうが大切だと言います。
好きなことに没頭して、仕事になるまで遊び尽くせ、と。
そんな胸にズンと来るメッセージがいっぱいです。なんか少し勇気がわきました。
ありがとう、堀江さん! ありがとう、「10年後の仕事図鑑」!