こんにちは。夢中図書館へようこそ！
館長のふゆきです。
今日の夢中は、毎年この時期恒例となっている日経MJ「2021年上期ヒット商品番付」です。
■ヒット商品番付
もう早いもので、2021年も折り返し地点となっています。
相変わらず、世の中は冴えない状況が続いていますが、その中でも「未来の当たり前」につながるヒット商品が生まれています。
日経MJがお届けする「ヒット商品番付」。
「未来の当たり前」がランクインしている2021年上期版が発表されました。
東西の横綱から三役、前頭12枚目まで、殊勲賞など各賞を含めると35のラインナップとなっています。
東西横綱と三役は次の通り。
横綱（東）：サステナブル商品
横綱（西）：買い物テック
大関（東）：携帯新料金プラン
大関（西）：ノンアルコール飲料
関脇（東）：郊外生活
関脇（西）：シン・エヴァンゲリオン劇場版
小結（東）：アサヒビール「スーパードライ 生ジョッキ缶」
小結（西）：帝国ホテル東京「サービスアパートメント」
環境や社会のサステナビリティー（持続可能性）…。
テクノロジーで便利に買い物ができる店舗…。
新しい暮らし、新しい働き方…。
社会が転換期を迎えている今、未来では当たり前となるであろう消費スタイルが注目を集めています。
巣ごもり生活で鬱憤をためている場合じゃないですね…。今日は、そんな明るい未来につながる「2021年上期ヒット商品番付」を見ていきましょう。
■サステナビリティー（持続可能性）
東の横綱となったのは、環境などを重視した「サステナブル商品」。
脱プラスチックやリサイクル…。いまの時代、環境に配慮しない商品は市場から淘汰されるようになっています。
コカ・コーラなどは、ラベルのない容器の飲料を販売しています。
無印良品は、飲料容器をペットボトルからアルミ缶に切り替えました。
いずれも脱プラスチックなど環境を重視した取り組み。これがお客様から強い支持を受けています。
また、東の前頭1枚目にランクインしている「ジェンダーレスファッション」。
性差を問わずにアパレルやメークを楽しもうという動き。オンワードは衣料品の新ブランド（IIQUAL）を立ち上げています。
社会の多様性もサステナビリティーの重要な要素です。
某政党などの意識の低いオジサンたちは、来たるべき未来からは退場していただかないといけません。
日経MJ記事によると、中高生と大学生の半数以上が環境や社会問題に取り組む企業の商品により高い値段を払ってもよいと考えているとのこと。
こうしたZ世代の若者たちはSDGsネイティブなんですね…。サステナブルでなければ、ヒットしない時代がやってきます。
■「おうち時間」を充実させる
新型コロナによる在宅勤務や外出自粛で増えた「おうち時間」。
この「おうち時間」を充実させる商品が相次ぎ登場し、ヒットを上げています。
東の関脇にランクインした「郊外生活」。
在宅勤務が広がるなか、都心から郊外へと生活の場を移す動きも目立っています。
郊外で職住一体の生活。大きめの家で園芸やDIYも…。充実した毎日が送れそうですね。
こうした「おうち時間」を充実させる家電も人気を集めています。
東の前頭2枚目「有機ELテレビ」や西の前頭2枚目「高級トースター「ビストロ」」。
自宅できれいな映像を楽しみたい…。自宅でちょっとぜいたくな食事を楽しみたい…。
そうした「巣ごもり」関連の消費は底堅く推移しています。
■エンターテイメント
映画やアニメもヒット商品が相次ぎました。
エンターテイメントの真価を発揮。ふさぎがちな気持ちを明るくしてくれる作品がヒットしました。
西の関脇に推されたのが「シン・エヴァンゲリオン劇場版」。
1995年にテレビアニメとして始まった伝説的作品。四半世紀を経てついに完結となりました。
総監督・庵野秀明さんに密着取材したTV番組も放映されましたが、庵野さんのこの作品にかける思いは驚愕でした。
「さよなら全てのエヴァンゲリオン」。エヴァ・ファンならずとも観ておきたい、傑作アニメの最終章です。
さらに、2020年ヒット商品番付で横綱に選ばれた「鬼滅の刃」の後継と目されるのが、漫画「呪術廻戦」（西の前頭3枚目）。
人間の負の感情から生まれる化け物を呪術を使って祓う呪術師の戦いを描いた作品で、20年10月にTVアニメ化されると、人気に火が付きました。
さらに番付には、映画「花束みたいな恋をした」（西の前頭9枚目）や動画配信サービス「ディズニー＋」（東の前頭10枚目）などもランクイン。
エンターテイメントが、コロナ下でふさぎがちな心に光を灯しました。
■三賞
なお、三賞を受賞したヒット商品はこちら。
敢闘賞は「遊覧飛行」。
空港を飛び立って日本上空などを数時間飛行して戻ってくる、空の小旅行。
コロナ下で海外渡航も難しいなか、旅行好きたちの間で人気を集めました。
技能賞は「糖質ゼロビール」。
「一番搾り 糖質ゼロ」や「パーフェクトサントリービール」など、糖質ゼロビールが登場。
糖質を減らすとマズくなるという常識を打ち破り、新しい市場をつくり出しました。健康ブームも追い風になりましたね。
話題賞は「クラブハウス」。
一時は一大ブームを巻き起こした音声のSNS。
コロナ下でおしゃべりする機会が少なくなる中、SNSに自由に会話する場を提供して、ユーザーの心をつかみました。
他にも、注目の商品がたくさんランクインしています。
暗いニュースに下を向いている場合じゃありません。未来の当たり前はもう始まっています。
日経MJ「2021年上期ヒット商品番付」を参考に、明るい未来の生活をスタートしてみませんか？
ありがとう、日経MJ！ ありがとう、2021年上期ヒット商品番付！
