歴史人「戦国武将最強ランキング」 戦国最強の称号はあの武将に

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館長のふゆきです。

今日の夢中は、「歴史人」2021年4月号、「戦国武将最強ランキング」です。

■歴史人

いつも歴史ファンにたまらない情報を届けてくれる「歴史人」
2021年4月号の特集は、発表!最強武将の称号は誰に!?「戦国武将最強ランキング」です。


歴史人2021年4月号

およそ100年つづいた戦国時代、きら星の如く現れた戦国武将たちが天下を駆け巡りました。
果たして数多の猛将たちの中で、真に強い戦国武将は誰なのか…

なんて血沸き肉躍るランキングなんでしょう。
信長か、秀吉か、はたまた家康か…。想像するのも楽しいですね。

でも、実際に対戦したことのない武将も多数います。どうやって選定するんでしょうか…。
そこは、さすがは「歴史人」。恣意性の入らないデータを用いて分析。「全合戦の勝率(勝ち数÷合戦数)」からランキングを導き出しました。

今日は、歴史人2021年4月号の保存版特集「戦国武将最強ランキング」をとり上げます。

■戦国武将最強ランキング

それでは早速、全合戦の勝率から導き出された、真に強い戦国武将を見てみましょう。
「戦国武将最強ランキング」1位から10位までの武将はこちら。

1位 毛利元就
2位 長宗我部元親
3位 豊臣秀吉
4位 島津義弘
5位 武田信玄
6位 織田信長
7位 上杉謙信
8位 徳川家康
9位 北条氏康
10位 龍造寺隆信

なんと…。勝率で見るとこんなランキングになるのか。やや驚きを禁じ得ない順位となりました。
中国の雄・毛利元就が戦国最強武将に選出!2位には、四国の勇将・長宗我部元親がランクイン。
覇王・信長はまさかの6位という結果に…。たしかに信長って強いけど、結構負け戦も多かったな…。

戦国時代においては、一つの敗戦が命取りになることもあります。「負けない」ことも大事
その意味では、合戦における強さとともに、負けない戦術・謀略なども加味されたランキング。
全合戦の勝敗データに基づく、現実味ある戦国武将最強ランキングと言えるでしょう。

■毛利元就

それでは、戦国最強武将の称号を得た毛利元就を見てみましょう。
全合戦の勝敗は49勝9敗2分、勝率は8割1分7厘。多くの武将のなかで唯一、8割を超える勝率をあげました。

しかも、自身が総大将として指揮した合戦は無敗。
毛利元就は、生涯において一度も敗北を喫していない、不敗の名将なのです。


毛利元就 知将の戦略・戦術

その強さの秘訣は、元就が若い頃から親しみ習得した「兵法」にありました。
元就は、祖先である大江匡房の「闘戦経」や中国の「孫子」「呉子」などの兵法書を学び、その知識を実戦で応用しました。
戦場の地形や敵の動きを読み、兵法に基づく戦術を持って強敵を打倒、中国の覇者となりました。

元就は、知略、武略だけでなく、謀略も見事に使いこなしています。
強力な水軍を保持する小早川氏に三男・隆景を送り込み、吉川氏の家督を次男・元春に相続させ、「毛利両川体制」を構築
御家乗っ取りでは、当主の幽閉や反対派家臣の粛清なども駆使しました。

特に、小早川氏の強力な水軍を手にしたことは元就の飛躍を促しました。
厳島合戦では、強敵・陶軍を海上からの奇襲攻撃によって撃破、大将の晴賢を自害に追い込みました。

■長宗我部元親

戦国最強武将2位にランクインしたのが、四国の勇将・長宗我部元親
全合戦データを見ると、勝敗は47勝12敗2分、勝率は7割7分


長宗我部元親

少年時代は色白で大人しい性格から「姫若子」とあだ名された元親。
しかし、大軍と相対した初陣において猛然と敵に斬り込む活躍を見せて評価を一変させます。
この初陣での勝利から土佐統一に至るまで、無敗の快進撃を続けました。

元親躍進の原動力となったのは、平時は農民、戦時は兵士として出陣する半農半士「一領具足衆」でした。
この下級武士たちが勇猛果敢な突破を見せて強敵を打倒、連戦連勝を続けた元親は、わずか一代で四国の覇者にのし上がりました。

この元親が、兵農分離を進める豊臣秀吉軍に屈服を余儀なくされたのは皮肉ですね…。
秀吉の四国征伐で勝率を下げたものの、潔く降伏を決断。勝率2位の戦国武将となりました。

■信長、秀吉、家康

ちなみに、3英傑と言われる織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の勝率はどうだったか見てみましょう。


信長・秀吉・家康の研究

まずは織田信長。59勝15敗8分、勝率7割2分で6位。
尾張統一戦の頃から「ポカや判断ミスでの黒星が少なくなかった」信長。
ただ、その失敗をバネに戦略を練り直し「倍返し」するのが信長の強み。
今川義元、浅井・朝倉軍らを撃破し、天下統一まであと一歩。ただ最後に反旗を翻した明智光秀にはリベンジの機会を得られずこの世を去りました。

豊臣秀吉は3英傑の中で最高位の3位。106勝22敗15分、勝率7割4分1厘です。
合戦の数がすごいですね…。下積みの頃から天下取り後を含め戦いに明け暮れました。
特に天下統一までの戦いは、調略や兵糧攻め・水攻めなどで負けない戦いを徹底。
竹中半兵衛・黒田官兵衛という軍師の存在も大きかったですね。こうした才人を引き付けたのも秀吉の「人たらし」の才能でしょう。

徳川家康は52勝10敗12分、勝率7割0分3厘で8位。
家康と徳川軍の強さを支えたのは、家臣団の組織力と結束力でした。
質実剛健な三河武士たちの強みが生きたのが野戦。小牧・長久手の戦いでは、野戦で秀吉軍を破っています。
負けが込んだのは武田信玄との戦い。ただ、武田氏滅亡後は、その残党を取り込み自軍を強化しました。

それにしても、よく調べたなぁ、歴史人。さすがです。
本誌には、戦国武将最強ランキングが20位まで掲載されています。

さらに本誌には、「軍師」ランキングや「猛将」ランキング、「剣豪」ランキングなども掲載。
歴史人さん、盛り込み過ぎでしょう…。どれもそれぞれで保存版特集が組めますよ。

…という、読み応え満点の歴史人2021年4月号でした。

ありがとう、歴史人! ありがとう、戦国武将最強ランキング!

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