
こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、漫画「三角兄弟」!元気な三兄弟と独身男が地球を救う…優しくて壮大なSFヒューマンドラマです。
「夢中図書館 読書館」は、小説や雑誌などの感想や読みどころを綴る読書ブログです。あなたもお気に入りの一冊を見つけてみませんか?

■あらすじ
宇宙からやってきたのは、とってもかわいらしい3つの三角形の物体。
彼らは「三角兄弟」(みすみきょうだい)と名乗り、なんと人間の子供や猫の姿に化けて地球での生活をスタートさせます。
そんな彼らの世話をすることになったのが、地球に観光へ来る宇宙人のサポートを仕事にしている独身男・野庭(のば)です。
自由気ままな三角兄弟に振り回され、ただでさえ疲れ切っている野庭の日常はドタバタの連続に…。
しかし、平和に見えた地球には、巨大な「隕石衝突」という絶望的な危機が迫っていました。
宇宙人誰もが他人事とスルーするなか、野庭と三角兄弟は、滅びゆく地球を救おうと果敢に立ち向かっていきます。
そして、ついに衝突回避の糸口が見えたそのとき、謎の多い三角兄弟の恐ろしい真実が判明します。
果たして、三角兄弟の正体とは?地球の運命は?野庭と三角兄弟は地球を救うことができるのか…。
■かわいい兄弟のとんでもない正体
ただのSFコメディかと思って読み始めると、まさかの展開に度肝を抜かされました。
(以下、ネタバレを含みます。)
物語は中盤、野庭と三角兄弟のほのぼのとした交流から一転、驚きの展開を迎えます。
あんなにかわいくて元気な三角兄弟。その真の姿は、なんと宇宙で数々の星を滅ぼしてきた「惑星整地用ロボット」だったのです…。

三角兄弟が「地球を救おう」とする理由。それは、自らが地球を「整地(=破壊)」するために、あえて隕石から地球を守るというものでした。
お前ら、そんな恐ろしい存在だったのか…。見た目とのギャップ、そして設定のギャップに心底驚かされました。
それは、野庭にとっても衝撃の事実でした。野庭の胸中を、兄弟たちと送ってきた何気ない日常のシーンが駆けめぐります。
そして野庭は、地球が生き残るたったひとつの希望をかけ、この危険で愛おしい兄弟たちと手を組む決意をするのですが——?
■「生きる理由」と「つながる思い」
物語のクライマックス、地球の存亡をかけた戦いの中で描かれるのは、単なるSFバトルではありません。 胸を打つのは、登場人物たちがぶつかり合う「生きる覚悟」、そして「心の絆」です。
宇宙人と地球人のハーフとして生まれ、ずっと社会と折り合えない生活を送ってきた野庭。
孤独と淋しさを抱えてきた彼が、三角兄弟という「かけがえのない存在」と出会ったことで、初めて「生きる理由」を見出していきます。

宇宙空間で迎えるラストバトルのシーンで、彼がとった選択肢には胸が熱くなりました。
だれに評価されなくても、どれだけ報われなくても、自分が大切だと思うもののために戦う野庭…。その姿に、思わず涙腺が緩んでしまいました。
そして、冷酷非情なロボットである三角兄弟にも、初めて「生きる理由」があらわれていきます。
それは、野庭と出会ったことで培われた、誰かを守りたいという「人間」らしい感情。そして野庭と兄弟たちとの、かけがえのない「絆」でした…。
トキワセイイチさんの筆致が光る「三角兄弟」。壮大な宇宙の危機を背景にしながらも、描かれるのはどこまでも優しく、胸に沁みる人間ドラマです。
ラストバトルの後日談となる最終話を読み終えたとき、きっと皆さんの心にも、じんわりと温かい光が灯るはずです。
今日の夢中は、漫画「三角兄弟」!元気な三兄弟と独身男が地球を救う…優しくて壮大なSFヒューマンドラマでした。
ありがとう、三角兄弟! ありがとう、トキワセイイチさん!









