独自の世界観であなたもとりこ?今どきのアイドルはコンセプトが大事。芸能界、これが私の生きる道!「変化球アイドル」がキテる?

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の「夢中」は、日経MJ(流通新聞)のこんな記事。
『独自の世界観 変化球アイドル 「釣り」や「魔法」 設定奇抜、ファンとりこ』

■ちょっと変り種のアイドル

最近のアイドル界はAKBやジャニーズなど、大手芸能事務所のバックアップがないと売れない感じですが、ここに燦然と切り込む、ちょっと変わり種のアイドルたち。
いわば「変化球」で勝負する女子集団がキテるみたいです。

例えば、「つりビット」。
その名の通り、「釣り」に打ち込むことを誓った、15歳から18歳の少女たち。

なんと、メンバー全員が釣るだけでなく、釣った魚をさばいて調理することもできるそう。なかなか女子力高いですね。

シングル曲のセンターを決めるのも釣り!結構シビアな戦いが繰り広げられるのかも。
彼女たちのファンだという会社員の男性、51歳(!)は、「メンバーと一緒に釣りができるイベントもあって楽しい」なんて言ってます。娘と釣り遊びするイメージなんでしょうね。

例えば、「マジカル・パンチライン」。通称「マジパン」(^-^)。
彼女たちのコンセプトは「魔法」。

彼女たちのファン・イベントですが、定番の握手会は「魔力チャージ会」、撮影会は「念写会」と呼ぶそうです。
CDやグッズの購入やライブ・イベントの参加で「経験値」がたまる「マジカルクエスト」も人気。
たまった経験値で特別イベントに参加できるんだって。アイドル界のロールプレイング・ゲームですね。アイドルとゲームって相乗効果ありそう。

その他にも、ミリタリーをコンセプトにした「転校少女歌撃団」や、海賊がコンセプトの「スマイル海賊団」なんてのも人気の模様。
前者は、サバイバル企画で、カメをさばいて食べたり、イモムシやバッタを自分で獲って食べたりしたこともあるよう。まさに、アイドル界の熾烈なサバイバルですね。。。

■変化球勝負

アイドル界は群雄割拠。AKBやジャニーズら、王道アイドルの力強いストレート勝負に対して、ここで紹介されている彼女たちみたいに、ニッチな世界に特化して、変化球で立ち向かうのって、嫌いじゃない。
企画勝負みたいなところもあって、面白いですよね。その趣味を通じて、ファンたちと身近に触れ合えるのもいいと思います。

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どうせなら、とことん好きなことをやって、健康に、大らかに、アイドルを楽しんでほしいと思います。
だって、アイドルの賞味期限って短いでしょ?最後は何かに秀でた特徴のある無しがものを言うと思います。釣りにしろ、サバイバルにしろ、その趣味の世界の発展に貢献するようなタレントになれたら生き残れるかも。

がんばれ、変化球アイドルたち!

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猪八戒はなぜ天界のヒーローから三蔵法師の弟子となったのか?「悟浄出立」を読む。

本日の「夢中」は文庫本、万城目学の短編集「悟浄出立」です。

この短編集には、古代中国に素材をもとめた5つの短編が掲載されているのですが、今回はそのなかで、タイトルにもなっている「悟浄出立」をオススメします。

■西遊記のスピンオフ

「悟浄」とは、西遊記で皆さんご存知の沙悟浄のこと。カッパの妖怪ですね。
本作は、西遊記に万城目流の味付けを施した、スピンオフ・ストーリーのようなもの。

名(迷?)脇役の沙悟浄と猪八戒のやり取りを軸に短編が構成されています。

ここで描かれる沙悟浄は、考えてばかりいて行動が伴わない、うだつのあがらない妖怪です。
一方の猪八戒は、悟浄とは逆に、後先考えずに思うがままに行動してしまう、おっちょこちょいな妖怪。
なんか、昔のTVドラマ「西遊記」を思い出してしまいます。岸部シローさんもそうだし、西田敏行さんの猪八戒もイメージがぴったり。

■希代の名将、猪八戒

話しは、悟浄がとある噂に聞いた、「八戒は、頭脳明敏にして神通広大、その用兵の妙をして天界じゅうにその名を轟かせた、希代の名将である」という話しの真偽を本人に確かめるところから展開していきます。
詳細は差し控えますが、そこには、八戒の深い悩みと、それとは対照的な孫悟空の存在がありました。

おそらく八戒には予知能力があったのではないでしょうか。
「相手の動きを読みきる」という彼の戦術はまさに神がかった勝利をもたらします。
一方で、彼は、余計な戦いをせずに最短で敵の大将を討つ戦い方、結果さえ出せばよいという合理的な生き方に、無常を感じるようになりました。

八戒は自虐的に言います。
「過程を貶し、現実を愛さず、終着点にのみ唯一の価値を見出すようになった者に訪れる悲劇的な結末なんて、もはや約束されたようなものさ。」

すこく示唆に富んだ言葉だと思います。
結果だけ追い求めるひと、いっぱいいますもんね。道義的なものとか、人とのつながりとか、いろんなものを犠牲にして。
八戒はそんな天界に嫌気がさしたのかもしれません。

■孫悟空

物語の後段で、はじめて一行の先頭に立ったものの、どっちに行ったらいいか戸惑う悟浄に対して、八戒が言います。
「好きな道を行けよ、悟浄。少し遠回りしたって、また戻ればいいんだよ。」

「遠回り」は、八戒が天界にいた時にはありえない選択肢でした。
そんな彼を変えたのは、彼を叩きのめした孫悟空です。

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(写真ACより)

天界の完全な神々とはまったく異なる、「予知」できない戦いぶりに、やられはしたものの、これまで感じたことのない魅力、ワクワク感を感じたのかもしれません。

■アナザー・サイド・オブ・西遊記

弟分を叱咤しながら歩を進める孫悟空。
文句を言いながらも一行に従う八戒。
そして、八戒の新たな一面を知って、自身も新たな一歩を踏み出す悟浄。

西遊記って、単なる冒険活劇と思ってましたが、万城目ワールドでは、見え方がまるで変わります。
3人(匹)の成長譚としても楽しめますね!

次の作品、出ないかな。3人(匹)の活躍と成長をもっと見てみたい。そんな風に思う短編でした。
よろしくお願いします、万城目さん!

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「君の顔面は。」週刊文春新年特大号が放つ、話題の人びとの顔面相似形。2017年も文春はやってくれそう。

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

■週間文春 新年第1号

2016年のメディア業界で、MVP級の活躍をした週刊文春。

新年第1号は一大スクープが!…ということもなく、政界から芸能界まで、相変わらずの取材力で、興味深い記事が掲載されてました。

そんな中で、個人的に面白かったのが、この記事です。
「君の顔面は。」 顔面相似形2017

新春とは別に関係もなく、スクープでもない、やわらかい特集です。
「君の顔面は。」のタイトルには、ツッコミがあると思いますが、個人的にはOKかな。

さてさて、この特集の中身ですが、その名の通り、顔が似ている人を見つけて紹介するというもの。
「あるある!」も「それはムリ?」もあるのですが、中々に見応えがありましたので、オススメも兼ねて一部をご紹介。
もっと見たい!と思われた人はぜひ本誌をご覧ください。

■ベッキーにトランプ大統領

まずは、週刊文春が火をつけた、ベッキー。
「君の顔面は。」と引き合いに出しているのが、梅津かずお氏の漫画キャラの少女。「みつかった!?」のふき出しが痛い…。
同誌とベッキーの溝がさらに深まるかもしれません。

一方のゲス川谷も紹介されているのですが、個人的には、彼を見て思い出すのは、お笑い芸人ラバーガールのおかっぱ頭の方。髪型も宇宙人的な佇まいも含めて。
「それはムリ!」の声が聞こえてきますが…。

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新年号の特集1面にこの二人を持ってくるあたり、さすが文春ですね。
こちらも旬な、トレンディ・エンジェルの斎藤さん。彼の顔面と相似形とされたのが、STAP細胞で小保方氏を告発(?)した若山氏。これは「あるある」!?

もう1つ「あるある」と思ったのが、レスリング吉田沙保里選手と「君の名は。」でブレイクのRADWIMPS野田氏。
お二人とも2016年の顔ですもんね。今年も活躍してくれることを願っております。

「君の顔面は。」は政界にも及びます。
ドナルド・トランプとハム。これはぜひ掲載の写真をご覧いただきたいのですが、大苦笑!
プーチンとモナ・リザ。ほんとだー。よく気づきましたね。さすが文春の鋭い眼力!?

そーいえば、宮沢元首相とヨーダってのも昔ありましたよね。
日本政界の皆さん、くれぐれもスキャンダルが文春で取り上げられないように、清く正しく活動してくださいね。

やっぱり今年も文春から目が離せない!?
ありがとう、週刊文春!新年からやわらかくなれました。

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2017年に要注目の新スポットが満載。定番から驚きのニッチまで!「東京ウォーカー+」新年1号を読む。

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

■東京TREND BEST3

「週刊東京ウォーカー+」2017年第1号」は、新年に相応しい、面白い特集が組まれています。

その特集とは「東京TREND BEST3」。
同誌オススメのスポットがランキング形式で紹介されています。

32ものカテゴリーがあるのですが、そのなかから、個人的に食指が動いたものを紹介します。
ほかにも多数、興味深いスポットが紹介されていますから、気になる方は本誌をご覧ください。

■新名所ランキング

まずは王道の「新名所」ランキング。
2017年の期待度ベスト3と、2016年の満足度ベスト3が挙げられているのですが、今年は銀座がアツそう!

2017年の期待度1位に推されたのが「GINZA SIX」。
世界のグルメなど日本初出店のショップが多数出店予定。240ものショップが入る一大商業施設が、2017年4月、銀座に生まれることになります。
銀座6丁目だから「SIX」なんでしょうね。

同2位が「マロニエゲート銀座2&3」。
プランタン銀座が生まれ変わるんですね。「1」と合わせて、女性がたくさん集まるスポットとなりそう。こちらは2017年3月オープン予定。
この春は、銀座の特集やTVレポートが増えそうですね。

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※マロニエゲートHPより

なお、2016年の3位にも「東急プラザ銀座」がランクインしており、銀座ががぜん注目度を上げています。

■最新ミュージアムランキング

次に「最新ミュージアム」ランキング。

1位に推されているのが、「建築倉庫ミュージアム」!天王洲アイルに、2016年6月にオープンしています。
世界初の「倉庫を見せる」ミュージアムで、さまざまな建築模型が展示されているみたい。
ニッチな分野ですが、これまで全く見たことのない匠の世界を楽しめそうです。こんなミュージアムができてるなんてまったく知らなんだ…。

2位「すみだ北斎美術館」と合わせて、日本の美と技をたのしみたいですね。

このような定番スポットのランキングのほか、一風変わったランキングもあります。
たとえば「ビジュアル系サンド」というランキング。このカテゴリー自体「何?」なんですけど、巷でいま流行ってるんですね。
1位にランクされたのは、千駄ヶ谷の「POTASTA」。従来のサンドイッチの範疇ではありえない、ブーケ型のサンドイッチ。レタスやポテトサラダをぎっしり詰め込んで、直径なんと約10センチ!
ビジュアル系というよりも、健康系といっていいのではないでしょうか。身体にもお腹にも優しそう。これは一度トライしてみたいな。

↓衝撃のインスタグラムはこちら。
https://www.instagram.com/potasta.jp/

■「爆盛りパクチー」ランキング

続いての衝撃は「爆盛りパクチー」ランキング。

同ランキング1位にかがやく「タイ屋台999」の名物、伝説のパクチー鍋の紹介では、高さ27センチ(!)のそびえ立つパクチーの写真が。唖然…。
↓ふたたび衝撃のHPはこちら。

http://www.thailand999.com/

そのほかにも、海外グルメやラーメン、肉バルなど、注目の新店がランキングされています。
東京の街は日々変わってるんですね。

なお、この特集は今回が前編で、次号(1/11発行)に後編が掲載されるとのこと。こちらも楽しみです。
いろんなスポットを紹介してくれて、ありがとう、東京ウォーカー+!

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根津と千晶はもちろん、魅力的な二人組たちがスキー場を疾走する。「逃げろ!」、組織に立ち向かえ!スキー場シリーズ3作目「雪煙チェイス」を読む。

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、東野圭吾「雪煙チェイス」(実業乃日本社)です。

■スキー場サスペンス第3弾

せっかくゆっくりできる正月三が日を利用して、気になっていた「雪煙チェイス」を手に取りました。

本作は、「白銀ジャック」、「疾風ロンド」に続くスキー場サスペンスの3作目。
折りしも、「疾風ロンド」が阿部寛主演で映画化されて、絶賛上映中!旬な小説ですね。

さて、読後の感想ですが、一言で表すならば、爽快!…だけど軽い、かな。

「爽快」さについては、前2作同様、スキー場を舞台とした、大活劇が展開されます。
特に本作は、文庫のオビに「逃げろ!!」とデカデカと書かれているとおり、
広大なスキー場で追いつ追われつの追走劇が繰り広げられます。

前2作でも活躍した、根津と千晶のコンビが今作でも活躍。
映画では、関ジャニの大倉忠義と、元AKBの大島優子が演じたキャラクターですね。

クライマックスとなる雪上ウエディングの実現のために、二人は奔走するものの、ふたたび里沢温泉スキー場は事件に巻き込まれて…。

最後は一気に読んでしまいました。
刻一刻と時間が迫るなかで、小説だと分かりながらも、つい感情移入してしまいます。

この辺は東野圭吾さんのオハコですね。今回もやられました。

■前2作と比べて…

さて、「軽い」のほうですが、前2作と比べると、スキー場を舞台にした壮大な仕掛けが欠けているように思います。
逆に言うと、前2作のスケールがデカすぎたのかもしれません。

東野圭吾さんの作品って、重いテーマを持ったどっしりしたものと、エンターテイメント性の高いものと、両極あると思います。
本作は後者。重要キャラである脇坂と波川のコミカルなやり取りも相まって、娯楽性が高く仕上がっています。

一方で、コアとなる事件や謎解きに物足りなさを感じるのは私だけではないでしょう。あえてスキー場じゃなくても…なんて思っちゃいまいました。

とはいえ、ここまで一気に読ませられたのには、ワケがあります。
本作は、すでに名前も出ていますが、何組かの魅力的な「コンビ」がイキイキと描かれています。
コンビですので、文章も基本的に会話が中心。テンポがいいんですよね。

■魅力的な「コンビ」

なかでも、「所轄」の刑事、小杉と白井のコンビがいい味を出します。
特に小杉は、頼りないところがありながらも、組織の不条理に立ち向かう正義感を持っています。本庁のエリート刑事・中条とは対照的に人情味もあって、好感度大ですね。
一方の白井は芯が無い(?)ながらも、悪いことができないお人よしキャラ。なぜか、ハライチ澤部をイメージしちゃいました。

脇坂と波川、長岡と葉月といったコンビも捨てがたいのですが、今作の(も?)最大のコンビは、根津と千晶でしょう。
今回、ふたりは、大きな転機をむかえます。
ストーリーのコアとなる追走劇のスピードとは相反するかのような、じれったい二人の仲ですが、千晶のある事情をきっかけとして…。

ということで、いろんな要素がたっぷり詰め込まれたエンターテイメント小説であることは間違いありません。
読み終えると、スキー場に行きたくなっちゃいます。
これも、スキー好きの東野圭吾さんの狙いかもしれませんね。

スキーへの愛情と、キャラクター(特にコンビ)への愛情が感じられる小説でした。
ありがとう、東野さん。ありがとう、魅力あふれる二人組たち!!

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豊臣秀頼は横綱白鳳級の偉丈夫だった!?来る「真田丸ロス」に備えて「歴史人ー真田幸村と大阪の陣」を読む。

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今回の「夢中」は、「歴史人」2017年1月号です。

■真田丸ロスの人たちへ

表紙の真ん中に記載されるは、次の言葉。
「真田幸村と大阪の陣、目指すは家康の首、ただひとつ!」

いよいよクライマックスを迎えたNHK大河ドラマ「真田丸」。
最終回を迎えた暁には、きっと「真田丸ロス」あるいは「幸村ロス」が大量発生するであろう。

そんな真田丸ファンのためになのか、最後にひと稼ぎするためなのか、
月刊誌「歴史人」が2017年1月号で渾身の真田幸村特集です!

■真田丸の「もしも」

歴史に「もしも」があったなら…。この特集を読んで、いろんな「もしも」に思いを巡らしました。

例えば、もしも豊臣秀頼が生き延びていたら…。

史書によると、二条城で徳川家康と豊臣秀頼がはじめて会見したとき、
秀頼は、身長六尺五寸(197cm)、体重四十三貫(161kg)という類まれな偉丈夫だったそうです。

横綱白鳳が身長192cm、体重155kgだから、あんな巨体が家康との会見の場に現れたことになります。
これまでの秀頼像といえば、母親茶々殿の言いなりの、ひ弱なボンボン青年。実はまったく違うぢゃないか!
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※豊臣秀頼:Wikipediaより

老齢の家康が苦い思いをしたことは間違いありません。「いまのうちに、豊臣家を滅ぼさないといけない」。
このとき徳川家康70歳、片や豊臣秀頼19歳。「時間」は確実に秀頼に味方するはずです。
実際に、この会見の4年後の大阪夏の陣で秀頼は命を落としますが、その翌年に家康は死没しています。

もしも、秀頼が家康のイチャモンをうまくいなして、時間をかせぐことができたなら…。
「巨漢」秀頼は、武勇を増していたはずですし、日の本の人気も高まって、不人気の2代将軍秀忠は窮地に立たされたのではないでしょうか。

■もしも真田昌幸が…

例えば、もしも真田昌幸が大阪冬の陣まで生きていたら…。
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※真田昌幸:Wikipediaより

真田幸村の父昌幸が配流の地、九度山で没したのは、大阪冬の陣のわずか3年前でした。
九度山において、昌幸は、近い将来に起こるであろう徳川と豊臣の決戦の策を練ったといいます。
その秘策は幸村に引き継がれるのですが、昌幸は、「世に知られていない幸村では、策を上申しても退けられるであろう」と懸念を呈します。

もし自分があと少し生きられたら…。幸村の才能を知らしめられたなら…。
昌幸の「もしも」は現実のものになります。
大阪の陣において、幸村が進言した城外出撃策や奇襲策はことごとく大野治長ら守旧派に退けられます。

皮肉にも、大阪冬の陣において、ようやく幸村の名がとどろくことになりますが、
2度も徳川の大群を退けた実績のある昌幸の献策であったなら、同じ奇襲策であっても採用されていたかもしれません。そうすれば家康も…。なんて思ってしまう「もしも」なのでした。

同じように、豊臣恩顧の家臣が生き残っていたらという「もしも」も考えないわけにいきません。
先ほど、寿命という「時間」の重要性を説きましたが、関が原から大阪冬の陣が勃発するまでの間に、家康よりも年下の豊臣恩顧の武将が相次いで亡くなっています。
加藤清正(享年50歳)、池田輝政(享年49歳)、前田利長(享年53歳)、浅野幸長(享年38歳)。

清正には暗殺説があるほど、徳川方が、関が原以降、豊臣家を弱体化させる謀略戦を仕掛けていったのは間違いないでしょう。
これら勇壮な武将のうち何人かでも大坂の陣まで生きていてくれたなら、形勢は大きく変わっていたかもしれません。

■もしも幸村が…

最後のきわめつけの「もしも」は、幸村が生き延びたというもの。

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※真田幸村:Wikipediaより

実際に、鹿児島県や秋田県には幸村の墓があるそう(なぜ2つ?)。
秋田の伝説のほうは、幸村の娘お田の方が秋田佐竹藩に嫁いでおり、その庇護を受けて75歳まで生きたとされています。
義経伝説同様、ロマンがありますね。

他にも、本誌には、「真田丸」決戦の詳細や、大阪牢人衆のトリビアな情報が満載です。
「真田丸」ファンなら(ならずとも?)必読でしょう。

参考まで、その表紙に記載されてある、胸が高鳴るような特集記事のエッセンスを紹介します。

「壮絶な最期!真田幸村はなぜ豊臣に殉じたのか?」
「義を貫いた戦国最強の知将は最後まであきらめない!」
「大阪牢人五人衆それぞれの決意」
「豊臣家を孤立させた家康の謀略戦」
「戦国最後の戦い、大阪夏の陣の全貌」
「幸村生存伝説の真相に迫る!」

来る「真田丸ロス」を乗り切るために、オススメです。
夢をありがとう、幸村!

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ある意味「神ってる」珍記録。大谷、山田の活躍の陰でうち立てられた2016年の金字塔!「週刊ベースボール・プロ野球記録集計特大号」を読む。

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今回の「夢中」は、「週刊ベースボール 2016年12月19日号 プロ野球記録集計特大号」です。
週刊ベースボールの、2016年のプロ野球を数字で振り返る特別編。

■大谷や山田のかげで達成された大記録

「二刀流」大谷翔平、「トリプルスリー」山田哲人、「神ってる」広島カープなど、2016年のプロ野球界の主役たちの活躍を数字で検証。
また、海の向こう、日米通算4257安打を記録したイチローのすごさを、ピート・ローズ氏の打撃成績と比較したりしています。
でも、個人的に興味を引かれたのは、「珍」の類いの記録の数々。

例えば、史上初!シーズン2度の「1球勝利」。
これを達成したのは、楽天・金刃。

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※写真:Wikipediaより

6/11の広島戦で史上39人目の1球勝利を達成すると、その2週間後の6/25、ソフトバンク戦でふたたび1球投げて勝利投手になっています。
しかも、0対2で登板して、直後に味方が逆転するって、これは「神ってる」よね。

例えば、「超変革」のスローガンを掲げた阪神タイガース。しかし変革したのは先発オーダーだった?
苦戦が続いた金本阪神。打順を組み替えること、なんと126通り。

143試合で126通りだから、ほぼ日替わりオーダーのような感じですね。
そういえば、キャプテン鳥谷も先発落ちしてたっけ…。

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※写真:Wikipediaより

でも、その数の多さは、金本監督が若手に多くチャンスを与えた証とも言えます。「超変革」の成果は、近々に出るかもしれませんね。

■残念な記録も

例えば、初アーチから13発すべてがソロ、なんていう珍記録もあります。
この記録を更新中なのは、DeNA・白崎。

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※写真:Wikipediaより

彼は、2014年にプロ初本塁打を放って以来、今年9/23の巨人戦(投手・田口)で打ったホームランまで、通算13本のホームランがすべてがソロアーチ。
これはこれですごいけど、DeNAファンからしてみたら、「ランナーがいるところで打ってよ!」というのが本音でしょうね。

あとは、中日・荒木の47打数連続無安打(セ・ワーストタイ)とか、ロッテ・岡田の2443打数連続本塁打なし(日本記録まであと85打席)とか、珍記録が積み重ねられた1年でした。
※ちなみに、連続打席本塁打なしの日本記録は、阪神・赤星の2528打数。

2016年のプロ野球は、「神ってる」広島の活躍で大いに盛り上がりましたが、
その陰で、それとは別の意味で「神ってる」珍記録が生まれていたんですね。
打たないこと、投げないことも、立派な(?)記録になるんですね。狙ってない分、ある意味すごいよね。

やっぱり野球って奥が深いな〜。
こんなトリビアな数字を教えてくれてありがとう、週刊ベースボール!

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ワールドベースボールクラシック強化試合を総「喝」。宮本慎也「洞察」を読む。

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

週刊ダイヤモンドで連載中の元ヤクルトスワローズの宮本慎也氏の連載コラム「洞察」。
今回は、来年3月に開催されるワールドベースボールクラシックに向けて行われた強化試合4試合の総括。…総「喝」かもしれません。

■強化試合の総「喝」

強化試合の結果は、オランダ、メキシコを相手に、ホームで3勝1敗でした。
試合を見た人は皆思ったかもしれませんが、投手陣がよく打たれました。点を取ってもすぐ打たれちゃう。

宮本氏もそこに「喝」を入れます。
4試合でなんと、29失点!藤浪も打たれました。

大リーグ仕様の滑るボールに問題があるのかもしれません。宮本氏は先発に、滑るボールに慣れている大リーガーの招集を提言しています。
田中マー君にダルビッシュ、岩隈も必須。豪華先発陣が出来上がります。

確かにそうすれば、大谷を打者で使えるかもしれませんね。

宮本氏の2つ目の「喝」は、4番中田。

不振でしたね。私は、日本シリーズ疲れかなと思ったのですが、宮本氏は、その原因として、中田のバッティングスタイルを指摘します。
曰く、世界戦では、動くボールを多用する投手が多いので、引っ張るスタイルの打者は難しいとのこと。

特に投手のクセが分からない短期決戦では、引っ張る中田より、センター返し中心の筒香の方がいいのではないかと、自らの考えを披露しています。

■山田の起用法

最後の「喝」は、山田哲人の起用法。

セカンドは広島の菊池がいるので、どうしても山田か菊池が浮いてしまいます。
今回、山田をサードで使うオプションを試しましたが、慣れないポジションのためか苦労していました(エラーも)。
そのせいなのか、バッティングも精彩を欠きましたね。

曰く、慣れないポジションで使うな!。
守備の名手宮本氏の言葉なだけに重いですね。

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写真:Wikipediaより

いずれも、無茶苦茶、説得力がありますよね。
小久保監督、今からでも遅くありません。宮本氏をぜひコーチに招集してください。

ワールドベースボールクラシック開幕まであと3ヶ月ちょっと。
期待と不安の入り混じる4試合でしたね。

ありがとう、宮本さん!
早くヤクルトの監督で戻ってきてください!

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真田丸ファンもむせび泣く、決して負けることのできない戦い。「とっぴんぱらりの風太郎」を読む。

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の「夢中」は、万城目学さんの「とっぴんぱらりの風太郎」です。

■プータロー忍者・風太郎

これは時代小説なのだろうか、ファンタジーなのだろうか。それともエンターテイメントなのでしょうか。

紙の本の長さにして752ページにも及ぶ超大作。だけど頁をめくる手が止まりません。
特に後半の「大阪夏の陣」はハラハラドキドキ。
そして訪れるラストには、思わず声を失いました…。

主人公「風太郎」(ぷうたろう)は、その名のとおり、職を失ったプータロー忍者。
忍者としての腕はそこそこながらも、世渡りが下手。何につけても要領が悪い。
そんな彼が、奇妙なひょうたんと出会ったことから、時代を動かす騒動に巻き込まれていくことになります。

作者のこれまでの代表作、「鴨川ホルモー」、「鹿男あをによし」、「偉大なるしゅららぼん」にも通ずる、奇想天外な万城目ワールド全開か!?

確かに、奇想天外な展開が待っているんだけど、この物語の肝はそこじゃない。
それ以上に、圧倒的に人間くさい、葛藤や愛情、勇気といったものが、心を突き刺します。

■そのとき、1人対10万人

なぜ、これまで逃げ続けてきた風太郎は、逃げ道の無い大阪城に向かったのか。
「そのとき、1人対10万人。」

信じてくれるもののため…。風太郎にとってはじめての「人間くさい」決断だったのではないでしょうか。
いつの間にか、必死に風太郎を応援する自分に気づきます。きっとみんな同じ思いを抱くはず。

彼を取り巻くのは、相棒の「黒弓」(とても要領がいい)、曲者の「蝉」、美形の忍者「常世」、謎のくの一「百市」など、いずれも一筋縄でいかない魅力的な登場人物たち。
「ひさご様」や「高台院」(ねね)などの実在の人物も登場します。
ちなみに、いまをときめく「真田丸」もちょっとだけ登場します。

そして、クライマックスとなる大阪夏の陣。風太郎の奮迅ぶりには、真田丸ファンもむせび泣くに違いありません。

魅力的な登場人物たちがつむぎ出す、奇想天外かつ人間くさい物語。
機会があればぜひ読んでほしいと思います。オススメです!

ちなみに、「とっぴんぱらりのぷう」というのはおとぎ話のむすびの言葉です。
それを思うと、「とっぴんぱらりの風太郎」って、とても深いタイトルだなと思いました。

お疲れ様。ありがとう、風太郎!

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「勉強しなさい」は無駄?お受験ママもびっくりの教育論。『「学力」の経済学』を読む。

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の「夢中」は、『「学力」の経済学』。
(中室牧子著 ディスカヴァー・トゥエンティワン出版)

■ご褒美で釣っても「よい」

林修先生が大推薦の書。
今まで思い込みで「さもありなん」とされてきた教育をばっさり。
データをもとにした科学的な根拠から、本当に役に立つ教育がどんなものかを明らかにします。

「えー!そーなの!」とびっくりするポイントはいくつもあるのですが、
「3大びっくり」を記すとすれば、以下でしょう。

○ご褒美で釣っても「よい」。
○ほめ育てしては「いけない」。
○ゲームをしても「暴力的にはならない」。

マジですか!でも確かに、データがそう示しています。世のお母さんたちもびっくりだよね。

ちなみに、「ご褒美」は、「テストの点数」などのアウトプットではなく、「本を読む」、「宿題をする」などのインプットに与えるべきだそうです。
また、金額や与え方を間違わなければ、お金はそんなに悪いご褒美ではないんだって。

子供のほめ方については、もともとの能力でなくて、具体的に達成した内容を挙げることが重要だそう。
ただし、むやみやたらにほめると、子供が勘違いして、実力の伴わないナルシストになってしまうから要注意(苦笑)。

■ゲームをしてもよい

ゲームついては、ロールプレイングゲームのような複雑なゲームは、子供のストレス発散につながり、創造性や忍耐力を培うのにむしろよい影響があるらしいです。
ドラクエやFFも結構ストレスたまるけどね。でも、確かに頭使うし、忍耐力は高まるかな。

ちなみに、テレビやゲームをやめさせても学習時間はほとんど増えないというデータもある。確かにぐーたらするだけ…?
目安のゲーム時間については、1日1時間まで。2時間以上になると、学習時間などに負の影響が大きくなるそう。

いずれもすごく参考になる…。 もっと詳しく知りたい人は、本を買ってお読みになることをオススメします。

■「勉強しろ」よりも…

あと面白かったのは、「勉強しろ」と言うのは親として簡単だけど、この声かけの効果は低く、ときには逆効果になるという記載。
「エネルギーの無駄遣いなので、やめたほうがよい」という金言には苦笑しました。

逆に、「勉強を見ている」または「勉強する時間を決めて守らせている」というのは、かなり効果が高いそう。
忙しいなかでも、子供のそばにいて勉強を見てあげることが大切なんですね。

学力の高い子供たちの中にいると、自分の学力にもプラスの効果があるらしいです。
環境が大事ということでしょう。お受験でいい学校に入ることは、そうした環境を得るための投資なのかもしれません。

大変勉強になりました。「目からうろこ」の教育論でした。
ありがとう、中室さん!

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