こんにちは。夢中図書館へようこそ!。
館長のふゆきです。
今日の夢中は、「日経トレンディ」のこの時期恒例の特集「2020年ヒット商品ランキング」です。
■日経トレンディ12月号
「日経トレンディ」2020年12月号は、この時期恒例の特集です。
それは、2020年のヒット商品を振り返る特集「2020年ヒット商品ベスト30」です。
思えば、2020年はとんでもない1年でした…。
3月に東京五輪が延期になり、4月には緊急事態宣言が発令。期待した五輪消費もインバウンド需要も消失、どんよりとした空気が世界中を支配しました。
しかし、そんな中でも、そうした閉塞感を打ち破るようなヒット商品が生まれました。
ビデオ会議やマスク消費に応援消費、新しい生活様式への対応…。
そうなんです。コロナなんかに負けない!そんな思いが込められたヒット商品が数多く生まれました。
それは言ってみれば、暗雲立ち込める2020年に立ち向かうべく生まれた不屈のヒット商品…。
今日は、そんな2020年の新しいヒット商品にスポットライト。
日経トレンディ2020年12月号から「2020年ヒット商品ランキング」をとり上げます。
■2020年ヒット商品ランキング
日経トレンディが、「売れ行き」「新規性」「影響力」の3項目から総合評価した、2020年ヒット商品ランキング。
本誌ではベスト30が紹介されていますが、ここではベスト10をざっと見てみましょう。
1位 鬼滅の刃
2位 マスク消費
3位 あつまれ どうぶつの森
4位 Zoom
5位 檸檬堂
6位 AirPods Pro
7位 モバイルオーダー
8位 Shuppatto
9位 今日から俺は!!劇場版
10位 ゴキブリムエンダー
異業種も続々参入した「マスク消費」、テレワークの象徴「Zoom」、スマホで注文決済「モバイルオーダー」…。
いずれも1年前には、これほどヒットするとは予期しませんでしたね。
2020年ヒット商品ベスト30に名を連ねている、コロナを乗り越える意外なヒット商品の数々。
閉塞感を打ち破り生活を豊かにする「不屈のヒット商品」が生まれました。今日はその中から、特に注目するトレンドをピックアップして紹介しましょう。
■鬼滅の刃
堂々の1位に輝いたのが、社会現象にもなっている「鬼滅の刃」。
コミックスは22巻まで発売中で、累計発行部数は史上最速で1億部に到達。
映画「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」も、興行収入・動員数共に驚異的なヒットを記録しています。
ストーリーは、大正時代の日本を舞台に、人を食う鬼と人間の戦いを描くダークファンタジー。
鬼に家族を惨殺された主人公・竈門炭治郎が、鬼に変えられた妹の禰豆子を人間に戻すため、仲間とともに敢然と鬼に立ち向かっていく姿を描きます。
楽しみ方は人それぞれ。心やさしい炭治郎の成長譚に没入するのは当然として、個性豊かなキャラクターが数多く登場するのも魅力的。
悪役も含め、必ず自分が共感するキャラクターが見つかるという「推し」のバリエーションも人気を支えました。
老若男女、幅広い支持を集め、食品から衣類までコラボ商品が全部売れる前代未聞のブームを生んでいます。
鬼滅の刃 スタイリング カラーワックス<胡蝶しのぶパープル>
実際に読んだ人・観た人なら、この人気も分かるはず。強大な敵・鬼に立ち向かう炭治郎のひたむきな姿に心揺さぶられるんですよね。
それは、コロナに立ち向かう現代の人たちへのエールのよう…。まさに、不屈の刃。文句なしの1位でしょう。
■あつ森
こちらも老若男女の幅広い支持を集めたヒット商品「あつまれどうぶつの森」。
約3か月で500万本を売り上げた異例のヒット商品。ランキング3位です。
これほどの人気を集めたのは、ゲームの柱に添えた「コミュニケーション」が大いにウケたから。
プレイヤーは、オンラインを通じて自分のつくり上げた島に知り合いを招待したり、自ら出かけたりできます。
手元のスマホとリンクすれば、チャットの文字打ち込みのほか音声での会話も可能。
これが、外出自粛で枯渇したコミュニケーション需要を見事にとらえました。
コロナで塞いだ心を「あつ森」で癒された人も多いはず。コロナニモマケズ、人とのつながりを築いてくれた「あつ森」。文句なしのベスト3でしょう。
■Go To トラベル
オンラインからリアルへ…。ようやく人が動き出したニッポンの旅。
その動きを後押ししているのが、国内の観光需要を喚起する「Go To トラベル」キャンペーンです。
キャッチコピーは「旅で日本を元気にしよう」。こちらは、ランキング30位に推されています。
旅行代金の半額、最大で1人1泊あたり2万円が割引される観光支援策。
これが、外出自粛で旅行を控えていた層を動かしました。開始2か月で延べ1689万人を動員しています。
実は観光業界で働く人はたくさんいます。コロナで廃業を迎えた宿も多かった…。
そんな観光業界を応援して日本を元気にするキャンペーン。感染対策をしっかりとりながら出かけたいですね。
同じく、コロナで苦境にあえぐ飲食業界を支援する「Go To イート」キャンペーンも始まりました。
飲食業界で働く人はもっとたくさんいます。こちらも、姑息なポイント稼ぎなんかしないで、飲食で日本を元気にすることを目的に利用しましょう。
「Go To トラベル」に「Go To イート」、コロナに負けない応援消費。不屈の証にしていきたいですね。
他にも、一気にたためるエコバッグ「Shupatto」(8位)や産直EC「食べチョク/ポケットマルシェ」(14位)、「オンライン診療」(19位)など、コロナに負けない新しいトレンドが生まれています。
こうした新しい商品を応援することで、私たちも不屈の心を持って、アフターコロナの活力につなげていきたいですね。
ありがとう、2020年ヒット商品ランキング! ありがとう、不屈の商品たち!