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アマゾンが新サービス「Prime Reading」を開始!早速、辻村美月「パッとしない子」を読みました!

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、ついに始まった、アマゾンの新サービス「Prime Reading」。早速手に入れた1冊、辻村美月「パッとしない子」をブックレビューします。


パッとしない子/辻村美月

■電子書籍読み放題「Prime Reading」開始

2017年10月、アマゾンジャパンが、「Amazonプライム」会員向けの電子書籍読み放題サービス「Prime Reading」を開始しました。

これは、アマゾンが提供するKindle電子書籍の中から、900冊もの書籍・マンガ・雑誌が読み放題になるサービスです。
なお、ラインナップは随時入れ替えられるとのことです。

サービス開始時点では、「花咲舞が黙っていない」シリーズや「陰日向に咲く」などの書籍、「ウロボロス」、「カイジ」などのマンガ、「東京カレンダー」、「DME」などの雑誌が対象となっています。

※読み放題サービス「Prime Reading」のラインナップはこちら

■Amazonプライム会員ならお得

アマゾンジャパンは、2016年8月から電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」(月額980円)をすでに提供しています。Prime Readingは、Kindle Unlimitedの対象作品約17万冊のうち一部が読めるサービスとなっているようです。

読み放題をうたってはいますが、一度に読める本(ダウンロードできる本)は10冊まで。11冊目をダウンロードするには、どれか1冊削除しないといけません。
これは、図書館から借りられる上限が10冊で、次の1冊を借りるには、どれか1冊を返さないといけないというのに近いですね。

実際には、10冊以上を同時読みすることは無いので、ほとんど影響がないのではないでしょうか。
当方も、Kindle Unlimitedを利用していましたが、Amazonプライム会員ですので、このPrime Readingで十分。乗り換える人も多いのではないかと思います。

ちなみに、Amazonプライムは、年額プラン(3900円)と月額プラン(400円)を選択できる有料会員サービスです。会員になると、配送特典の無料や、「プライム・ビデオ」、「Prime Music」などのコンテンツ視聴サービスを利用できます。

今回、「Prime Reading」が開始され、プライム会員の特典がますます充実しました。

■パッとしない子

そんな魅惑の「Prime Reading」ですが、さっそく何冊かダウンロードしました。
今回紹介するのは、そのうちの1冊、辻村美月さんの「パッとしない子」です。


パッとしない子(Kindle Single)/辻村美月

映画にもなった「ツナグ」で吉川英治文学新人賞を受賞し、ミステリーから青春小説まで幅広く作品を送り出している辻村美月さん。旬な作家の一人ですね。


ツナグ/辻村美月

これまで全く読んだことがなかったのですが、読み放題の対象となっていましたので、記念すべき1冊目としてダウンロードしました。

タイトルに「パッとしない子(Kindle Single)」と書いてあるように、頁数にして42枚の短編です。短編集の一部を、このサービスに提供しているのかもしれません。

■あらすじ

主人公は、小学校の図工の教師・松尾美穂。
彼女が務める学校に、人気絶頂の男性アイドル高輪祐がテレビ番組収録のためにやってくることになります。

10数年前、祐はこの学校の生徒で、美穂は図工を教えたことがありました。
ただ、美穂の記憶にある祐は、地味で「パッとしない子」。印象の薄い生徒でした。
思い出すのは、運動会の門を祐がデザインしたいと相談しに来たこと。その背中を押してあげたことが彼女の自慢でした。

そしてむかえた収録の日。撮影を終えて、笑顔で歓声に応える佑は、美穂を見つけると、意外にも彼女と話しがしたいと切り出しますが……。

■元教え子からの思いもよらぬ告白

読後感はなんとも不思議な感じです。
爽快感とはほど遠いながらも、何度も物語の場面がフラッシュバックしてきます。

物語の後半は、基本的には主人公の女教師と元教え子のアイドル、2人きりの会話なのですが、このやり取りが非常にスリリングです。
呼び止められて高揚気分の美穂に対して、元教え子の祐が問いかける一言。

「先生、ぼくのことを、当時はパッとしない子だったって、あちこちで言ってるって本当ですか?」

そこから始まる思いもよらぬ告白…。時折、胸が圧迫されるような苦しさを覚えるのは私だけではないはず。

さすがはミステリー作家。教室という密室のトリックと言わんばかりの、読者の想像を覆す事実の数々…。
先生と生徒という関係だけでなく、人と人の関係がどうあるべきかを考えさせられる、たたみかけるような作品でした。

辻村美月さん、面白いなぁ。別の作品も読みたくなりました。
あっ…。もしかして、これがPrime Readingの罠?見事にハマったかもしれません…。

ありがとう、Prime Reading!これからも読みます、辻村美月さん!

 

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