夏休みの読書感想文にオススメ! ”西の魔女が死んだ” 大好きな魔女と過ごした日々

こんにちは。夢中図書館へようこそ。
館長のふゆきです。

今日の夢中は、夏休みの読書感想文にオススメ、梨木香歩著「西の魔女が死んだ」です。

■夏休みにおススメの本

夏休みもいよいよ終盤。中高生諸君、宿題のほうは順調に進んでいますでしょうか?

当「夢中図書館」では、これまで夏休みの読書感想文におススメの本を紹介してきました。
参考にしたのは、ジャーナリストの池上彰さんが、文春オンラインで推薦していた、次の3冊。

恩田 陸 『夜のピクニック』
小川 洋子『博士の愛した数式』
梨木 香歩『西の魔女が死んだ』

以前、当図書館では、恩田陸さんの「夜のピクニック」と小川洋子さんの「博士の愛した数式」を紹介しました。
※「夜のピクニック」はこちら。「博士の愛した数式」はこちら

今回は、ついにラスト、梨木 香歩さんの「西の魔女が死んだ」をとり上げます。


西の魔女が死んだ 梨木香歩著



■西の魔女が死んだ

「西の魔女が死んだ」。
ネタバレしない程度に、あらすじを紹介すると次のとおりです。

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ行けなくなった少女まいは、初夏に移り変わる時期に、”西の魔女”のもとで過ごすことになります。
“西の魔女”とは、自然豊かな田舎に暮らす、まいの英国人の祖母です。

中学生活で心を痛めて苦しむまいを、祖母は魔法をかけるかのように優しく包み込みます。
祖母によると、実は彼女の家系は魔女の血筋なんだとか。
まいは祖母から魔女の手ほどきを受けるなかで、少しずつ生きる力を取り戻していきますが…。

魔女修行とは何か?祖母が日本に来ることになった理由とは?そして祖母はやはり魔女なのか?
自然のゆたかさと人のあたたかさが心に響く、優しくて切ない物語です。

■読みどころ

この作品の魅力の一つに、たわわな自然との触れ合いがあります。
物語の序盤に、祖母とまいの二人で、草原で野いちごを積んで、庭でジャムづくりをする場面がありますが、もう、紙面から甘い香りがただよってくるかのよう…。
そうした大自然との触れ合いを通じて、まいの心は少しずつ癒されていきます。

さらに、まいの心を変えていくのは、祖母”西の魔女”の愛情です。
事あるごとに孫のまいを褒めて、たとえば「感性の豊かな私の自慢の孫」などとつぶやきます。

まいのために、庭仕事用と台所用のエプロンを編みはじめたときのやりとりはこんな感じ。

「これは、まいのママのナイトウェアだったんです。うえの部分はまいの庭仕事用のスモックにしてあげましょうね。裾のほうで、かわいいエプロンが三つもとれますよ。」
まいは反射的に「ふーん」と言ったが、だんだん胸の中で暖かいものが広がってきて、
「おばあちゃん、大好き」といつものように早口でつぶやいて、おばあちゃんの背中に頭をすりつけた。おばあちゃんも、
「アイ・ノウ」と微笑んで言った。

何気ないやり取りですが、なんとも親愛のあふれる会話ですよね。

まいが直面する中学校の出来事に限らず、人生ってやっぱり、つらい思いをすることが多々あると思います。
そんなとき、つべこべ言うことなく、全面的に自分を信じてくれる存在がどれほど有難いことか…。

「アイ・ノウ」。魔法のひとことですよね。




■見どころ

この「西の魔女が死んだ」は映像化もされています。
”西の魔女”を演じるのは、米国人俳優のサチ・パーカー。
この映画のオファーを受けて、日本人の友人に原作の小説を読んでもらったのだとか。
見事な演技で、観ているものの心をつかみます。

まい役の高橋真悠、ママ役のりょうも好演。原作には無い郵便屋さんを演じる高橋克美もいい味を出します。

自然豊かな祖母の住まいが舞台ですから、映像で見るものいいかもしれませんね。

ありがとう、西の魔女! おばあちゃん、大好き!(アイ・ノウ)


映画 西の魔女が死んだ




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