そこは過去と未来をつなぐ不思議な雑貨店… 東野圭吾“ナミヤ雑貨店の奇蹟”

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、東野圭吾さんの小説「ナミヤ雑貨店の奇蹟」です。映画化でいま話題の作品を、ネタバレにならないように紹介します。


■ナミヤ雑貨店の奇蹟

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は、東野圭吾ファンのなかでも人気の高い作品です。
以前、文庫本を買って読んで、本棚に置いていたのですが、今般、映画化されるということで、いま一度読み直しました。


ナミヤ雑貨店の奇蹟

舞台は、あらゆる悩みの相談に乗ってくれる不思議な店「ナミヤ雑貨店」。
今は廃屋となっているこの店に、コソ泥をして逃亡中の3人が逃げ隠れます。

主人公敦也らコソ泥3人が店内を物色していると、突然、閉まったシャッターの郵便口に手紙が投げ込まれます。
それは、とある差出人からの悩み相談の手紙。しかも、それは過去からの手紙でした。

物語は5つの短編から構成されます。
いずれも、悩みを抱える相談者が登場します。オリンピックを目指す女性、ミュージシャンを目指す男性、家族の夜逃げを踏みとどまらせたい中学生などなど。

そんな過去からの相談に対して、敦也たちは、いぶかしみながらも、一生懸命、返事を書きつづけます。
そして、とある相談者からの手紙が届いたとき、はじめて明かさせる意外な真実。ナミヤ雑貨店に起きる奇蹟とは?



■東野圭吾

この作品の著者・東野圭吾さんは、福山雅治さん主演のTVドラマでお馴染みのガリレオシリーズや、「白夜行」、「秘密」など多数のベストセラーを生み出している稀代のストーリーテラー。
2006年に「容疑者Xの献身」で、第134回直木賞を受賞しています。


容疑者Xの献身

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は、そんな東野さんの2012年の作品。
得意のミステリーとは一線を画し、ヒューマン・ファンタジーとも言える、異色の作品です。

■感想

見どころは、やはり、過去との手紙のやり取りがもたらす「奇蹟」。

個人的に好きな第1章では、オリンピック出場か不治の病にかかった彼氏の看護かに悩む女性から手紙が届きます。もちろん、過去からの手紙です。
しかし、敦也たちは、彼女が目指すモスクワ・オリンピックを日本がボイコットすることを知っています。
敦也らが懸命にオリンピックを諦めるように説得するなかで、彼女が下した決断とは…。

今回読み直してみて、あらためて人が人を思う気持ちの大切さに心打たれました。
相手を大切に思うがゆえの葛藤と悩み…。それを乗り越えたときに生まれる本当の愛情…。
その瞬間を「奇蹟」と呼ぶなら、何度でもその「奇蹟」をつくり出したい。そんな風に思いました。

じわじわと感動が胸の奥にひろがる、切なくも美しい、出会いと別れの物語です。

■映画

映画は、主人公のコソ泥・敦也を山田涼介、ナミヤ商店店主の雄治を西田敏行が演じます。
このキャスティングに違和感はありません。

あとは、この5つのストーリーを、どうやって取捨選択して、映画を仕上げているのか。
楽しみでもあり、不安でもあり…。早く劇場に行って確かめたいところです。


映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」予告編

ありがとう、ナミヤ雑貨店!ありがとう、東野圭吾さん!




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