こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、「歴史人」2019年8月号「幕末諸隊の真実」です。

■歴史人

いつも歴史ファンにたまらない情報を届けてくれる雑誌「歴史人」
2019年8月号の特集は、「維新回天を牽引した幕末諸隊の真実」


歴史人2019年8月号

龍馬の海援隊や奇兵隊、土佐勤皇党、新選組など、掲載されているのは全108隊
反幕派、佐幕派の色分けがされた、諸隊リストや全国マップも付いています。

108って、そんなにいっぱいあったんですね。
有名なものから、あまり知られていないもの、北海道から鹿児島まで、幕末の躍動が伝わってきます。
ちなみに、掲載されていない隊も合わせると、幕末諸隊の総数は300を超すそうです。

冒頭「諸隊が生まれた幕末情勢とは!?」で、なぜこれほど諸隊が結成されたのかを解説します。
やはりきっかけになったのは黒船来航を契機とした、幕府と雄藩の対立と尊王攘夷運動。
外国の兵力を目の当たりにしたことが、志士たちに火をつけたのは間違いありません。


(写真ACより)

その一人が吉田松陰。維新回天を牽引した、長州藩のリーダーですね。
彼も、黒船来航に危機感を覚えるとともに、欧米の現状を学びに密航しようとまでします。
結果として、国許の長州萩に蟄居となりますが、そこで開講したのが松下村塾


(史跡松下村塾)

ここから、高杉晋作や久坂玄瑞、伊藤博文、山形有朋などの、後の歴史を動かす英傑を多数輩出します。
彼らも諸隊を結成するのだから、幕末諸隊の導火線ともいえるかもしれませんね。

■奇兵隊

その松下村塾の門下生、高杉晋作がつくったのが「奇兵隊」です。

結成は1863年。馬関(下関)で米仏艦隊から壊滅的な被害を受けた長州軍の立て直しのために高杉晋作が藩主に献策。
身分を問わず庶民からも広く兵を募集した、実力本位の「奇」なる革命隊です。

その初陣は、翌年1864年の英米蘭仏4か国艦隊との戦争でした。
長州藩は圧倒的な火力の差により敗北しますが、奇兵隊の奮戦はその勇名を轟かせました。
なお、このとき晋作は殺傷事件を起こした隊員の責任をとって解任されています。


(功山寺高杉晋作銅像)

それでも、奇兵隊は、高杉の功山寺挙兵(いわゆるクーデター)や幕府による長州征伐において晋作を援けます。
その後も、隊は長州藩の討幕戦争の主力として活躍。戊辰戦争においては、鳥羽伏見、北越、会津などに派遣され旧幕府軍を打ち破りました。

晋作は志半ばで結核により世を去りますが、遺言により墓標には「奇兵隊開闢総督高杉晋作」と刻みました。
まさに晋作の維新回天の思いを成し遂げた革命隊。それが奇兵隊でした。

■海援隊

奇兵隊と並び、もしくは奇兵隊以上に有名なのが、坂本龍馬の「海援隊」です。

その前身となったのが、龍馬が同志と設立した、日本初の貿易商社「亀山社中」です。
初仕事は、薩摩藩名義で軍艦や武器を購入し、長州藩に引き渡すというもの。
これを見事に成し遂げたことが、後の薩長同盟につながっていきます。龍馬も喜んだでしょうね。


(坂本龍馬銅像)

商社でありながらも戦隊としても動いたのが亀山社中でした。
長州藩と幕府が開戦した幕長戦争では、高杉晋作を援け、幕府側に壊滅的な打撃を与えました。

そうした働きが認められて、龍馬は、土佐藩が創設した「海援隊」の隊長に任命されます(1867年)。
そのメンバーは、亀山社中からそのまま移行。土佐藩の正式な組織として活動の幅を広げますが、龍馬の暗殺とともに失速。
海援隊として活動した期間は、1年に過ぎませんでした。

■京都見廻組

その龍馬暗殺を実行したとされるのが、幕府による京都治安組織「京都見廻組」です。
本誌では、この京都見廻組が龍馬を襲撃し殺害したと断定してるんですよね。そうだったの?

京都見廻組は、新選組と同時期に組織された、京都を守る武装警察です。
こちらは、農民を武士にしてでも急ごしらえで組織化した新選組と異なり、隊員の多くは徳川ゆかりの幕臣・譜代の武士らによって構成されました。

京都見廻組は、始動して早々から、禁門の変や長州藩攻略などで戦果を挙げます。
また、その名前の通り、京都の街を日々、十数名1組で「見廻り」しました。

その京都治安の見廻りの一環だったのでしょうか…。ときは1867年11月。
京都見廻組の今井信郎と組士は、龍馬の滞在する近江屋を襲撃。龍馬と、盟友の中岡慎太郎を暗殺しました。


坂本龍馬を斬った男

たしかに、後に今井信郎が自白してるんですね。そうだったのか…。
だとすると、龍馬ファンからすると許せない相手。ただ、見廻組からすると、公務の一環ということだったのかもしれません。

他にも、本誌には興味深い諸隊がずらりと紹介されています。
もちろん、新選組や白虎隊など有名なものから、表舞台には登場しない無名なものまで。
その活動から、幕末維新の躍動が伝わってきます。歴史ファンならずとも、読み応えのある特集となっています。

ありがとう、歴史人! ありがとう、幕末諸隊!

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