歴史人「日本の城 基本の『き』」城の歴史から難解城ワードまで

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、「歴史人」2021年5月号、「日本の城 基本の『き』」です。

■歴史人

いつも歴史ファンにたまらない情報を届けてくれる「歴史人」
2021年5月号の特集は、いまさら聞けない!「日本の城 基本の『き』」です。


歴史人2021年5月号

これは、歴史好き城好きにはたまらない特集です。
城歩きの楽しみの一つは、武将になった気持ちで、いかに攻城するかいかに守城するかを思いめぐらすこと。

やっぱり、城をどうつくったか、どのような工夫を施したかって、めちゃくちゃ関心があるんですよね。
しかも、それを深く知ろうと思うと、聞きなれない言葉がたくさん出てくるんです。

縄張りって何?野面積って?虎口ってなんなの?
そんな城の基本を歴史人が教えてくれます。そうそう、こんなの待ってたんです、歴史人さん。

知っていれば城歩きが100倍面白くなる、城の見方徹底解説。
今日は、再び城めぐりに出かける日に備えて、「日本の城の基本の『き』」を学びましょう。

■城の進化の歴史

まずは、歴史人の特集から、進化した城の歴史を学びましょう。

日本の城は、弥生時代の環濠集落に始まったと言われます。
例えば吉野ヶ里遺跡(佐賀県)では、空堀と木柵が集落の周囲をめぐり、要所に物見櫓が建てられていました。

時代が降って飛鳥時代後期になると、朝鮮百済の遺臣によって朝鮮式山城が築かれていきました。
この山城は、鬼ノ城(岡山県)に見られるように、山頂周囲を高い土塁の城壁で囲み、敵を防御しました。

城ぶら「鬼ノ城」!大和朝廷の鬼退治?謎多き古代の山城

鎌倉時代末から、地方の豪族たちが領地に小規模な山城を築き始めます。戦国時代にはその数およそ5万城になりました。
そんな中から有力な戦国大名が現れ、大規模な中世山城を築きます。小規模の山城は淘汰、廃城となりました。

そして近代城郭の創始、織田信長が現れます。信長は、これまでに類を見ない「天守」を、城郭に築きました。
彼が築いた安土城は、天守のほか、高い石垣、広い水堀など、それまでの城造りの常識にはなかった要素を具備した新しい城でした。


安土城天守閣 模型

信長の城造りは秀吉に継承され、さらに家康の論功行賞による大名転封によって、全国各地に近代城郭が広まっていきした。
しかし、江戸時代に入ると、落雷や延焼で多くの天守が焼失。一国一城令でも多くの天守が失われました。

さらに明治政府による廃城令や太平洋戦争による焼失もあり、明治維新まで150棟以上あった天守は9割以上が失われました…。
大変残念です…。ただ、だからこそ現存する天守は、大切に後世まで残していきたいですね。

■城ワード

次は、城めぐりをしていると頻繁にぶち当たる、聞きなれない言葉たち
現地の案内板を見ても、ネットを見ても、少し首をかしげる専門用語があるんですよね…。

歴史人で、そんな城づくりに関わる「城ワード」の意味を学びましょう。
特集ページのタイトルは、「普請のすべて」。このタイトルからして難解です(苦笑)。

「普請」(ふしん)とは、築城のための土木工事のこと。
堀や土塁、石垣を作ることを普請と言います。「城普請」(しろぶしん)なんて言ったりします。

城普請のはじまりに行うのが、「縄張」(なわばり)です。
縄張とは、城の設計のことです。語源は、もともと領域を示すために縄を張ったことに由来します。
縄張によって、曲輪(後述)や建物、堀、門などを配置。城の命運を決める築城の出発点です。


大きな縄張図で歩く!楽しむ!山城ガイド

続いて「曲輪」(くるわ)。城のなかにつくられた区画のこと。
本丸、二の丸、三の丸と呼ばれるのがそれで、山城の場合は山を掘削・整地をしてつくられました。

さらに、山城を守るためにつくられたのが、空堀、土塁、土塀です。
通常、堀と土塁はセット。堀をつくるのに削った土をそのまま土塁として突き固めました。
いろいろな種類の堀がありますが、障子のように仕切って敵の移動を防いだ「堀障子」は戦国の知恵。山中城(静岡県)は有名なので、行ってみたい…。


(山中城の堀障子/写真ACより)

そして「石垣」。石垣には、積石の加工具合で、「野面」(のづら)、「打込接」(うちこみはぎ)、「切込接」(きりこみはぎ)の3種があります。
野面は自然の石をほとんど加工せずに積み上げる原始的な工法。一方、徹底的に加工してすき間を失くすように積んだ工法が切込接です。
どれも美しい…。城づくりは芸術ですね。


石垣の名城

「虎口」(こぐち)は、城郭や曲輪の出入り口のこと。
「馬出」(うまだし)は、虎口を守るために外に張り出して築かれた防衛拠点。
「横矢掛」(よこやがかり)は、石垣や土塁で通路を折り曲げるなどして、敵を刺客から狙い撃つ仕掛けのこと。

などなど、難解な城ワードが、写真や図付きで解説されています。
これは永久保存版だ…。次からは城歩きが100倍面白くなる。歴史人「日本の城、基本の『き』」でした。

ありがとう、歴史人! ありがとう、「日本の城、基本の『き』」!

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