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館長のふゆきです。
今日の夢中は、歴史人「織田信長と本能寺の変」!令和の新発見で信長像が変わる?信長殺しの動機と黒幕説は?です。
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■歴史人
いつも歴史ファンにたまらない情報を届けてくれる「歴史人」。
2024年12月号は、歴史ファン、特に戦国時代好きにはたまらない特集が組まれました。
それがこちら、「【真説】織田信長と本能寺の変」。
「最新研究から考察する」という文言が付された保存版特集です。
戦国時代最大のミステリーと言われる「本能寺の変」。
未だ多くのひとの関心を呼ぶのは、その動機や黒幕の有無など多くの謎に包まれているから。
今回、歴史の専門誌「歴史人」が、そんな本能寺の変の「今」に徹底的に迫ります。
織田信長に関連する令和の新発見とは?信長は本当に革新的だったのか?「信長殺し」の動機と黒幕説とは?
今日の夢中は、「歴史人」2024年12月号、保存版特集「最新研究から考察する【真説】織田信長と本能寺の変」です。
■令和の新発見
「真説」と掲げられている通り、織田信長と本能寺の変を様々な角度から掘り下げた渾身の特集。
どれもこれも興味深い記事ばかりですが、なかでも興味を引かれたのは「織田信長と家臣団にまつわる新発見ベスト10」。
日々刻々と研究が進んでいく歴史の世界。令和の時代になっても、織田信長に関する新史料の発見や新発掘は続いています。
歴史の定説は、新事実の発見により裏付けられることもあれば覆されることもある…。もしかしたら織田信長像も変わるかも…。そんな令和の新発見の中から、特に注目すべきものを紹介しましょう。
(織田信長像)
まず、歴史学者が大注目するのが、元亀3年(1572年)8月15日付「織田信長書状」。織田信長から足利義昭の幕臣・細川藤孝に宛てた書状です。
内容として注目されるのは、「京衆」が「無音之処」、つまり京の幕臣(奉公衆)が非協力的と書かれているところ。言わば、信長が京でアウェイな立場にあったことが分かります。
その中で信長に協力的だった藤孝に謝意を伝えるとともに、「南方辺之衆」を味方にするように依頼していることも注目されます。
これは、当時山城南部を治めていた藤孝に、一帯の被官を味方に付けるように依頼することで、奉公衆の力をそごうとしたものとみられます。
思いのほか、信長が奉公衆に手を焼いていた様が分かります。加えて、裏で多数派工作を図ろうとしていたことも…。
結果的に、信長がこの書状を発給した約1年後、信長は義昭を畿内から追放します。これにより奉公衆は解体され、室町幕府は事実上、滅亡したのです。
■本能寺の謎
他にも注目の新発見がずらり。たとえば、「乙夜之書物」が記した光秀の所在地。
これまで、本能寺の変のとき、光秀は本能寺にいたというのが定説。しかしこの書物には「光秀ハ鳥羽ニヒカエタリ」(光秀は鳥羽に控えた)とあるのです。
これが事実となると、光秀は本能寺から6㎞以上も南に離れた鳥羽で戦況を窺ったことになります。
なぜ光秀は鳥羽にいたのか?光秀の挙兵は下京を完全に包囲する壮大な計画だったのか?今後の研究の進捗が待たれます。
さらに、織田信長が居城としていた安土城の発掘調査の結果、崩落した石垣に意図的な破壊の痕跡が発見されたことも要注目。
本能寺の変後、安土城は意図的に破壊されたのか?とすれば、破壊を指示したのが誰か?それは今のところ、まだ記録からは辿れません。こちらも今後の研究や調査に期待したいところです。
(安土城跡)
こうした最新研究の成果もあれば、過去の「本能寺の変」研究を総括するような記事もあります。
たとえば「本能寺の変ドキュメント」や「明智光秀「空白10日間」の真実」では、いかに光秀が謀反に至ったか、あるいはその後の迷走に至ったかを具に分析。変の実像が見える構成となっています。
また、本能寺の謎に迫る「信長殺しの動機と黒幕」では、本能寺の変の謎に迫る研究・仮説を一挙紹介。
誌面には、江戸時代から近現代まで示された、光秀謀反の動機と黒幕をめぐる全24説が掲載されています。
(明智光秀像)
面白いのは、江戸時代は「怨恨説」が中心だったのが、昭和に入って「野望説」が提起され、平成になって「黒幕・関与説」が唱えられるなど、時代によって変遷があること。
黒幕も、足利義昭や羽柴秀吉、徳川家康など様々な人物が登場することになります。さらに令和になって、「冷遇不安説」や「危機回避説」、さらには「新・怨恨説」も登場。まだまだ、動機と黒幕をめぐる議論は続きそうです。
果して、織田信長はどんな人物だったのか。なぜ本能寺の変は起きたのか。結果、真相はまだ闇のなか。この特集もさらに続くことになるでしょう。
今日の夢中は、「歴史人」2024年12月号「織田信長と本能寺の変」!令和の新発見で信長像が変わる?信長殺しの動機と黒幕説は?でした。
ありがとう、歴史人! ありがとう、特集「織田信長と本能寺の変」!