こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、「旅の手帖」2020年4月号、特集「花咲く千年桜」です。
■旅の手帖
旅の楽しさ、日本の美しさを伝える旅行雑誌、「旅の手帖」。
「旅の手帖」2020年4月号は、息をのむような桜の絶景が表紙を飾っています。
この桜の木は、岡山県真庭市の醍醐桜。
鎌倉時代末期、後醍醐天皇が称賛したことからその名のついた一本桜。
推定樹齢およそ1000年。
日本各地には、醍醐桜のように、悠久のときを彩ってきた桜の木があります。
今回の「旅の手帖」は、そんな特別な桜をめぐる旅に誘います。
特集の名前は、「花咲く千年桜」。副題は、「時を超えて佇む美」。
桜の便りが届いてきたこの季節。
「旅の手帖」で、悠久を生きる桜を愛でる旅に出かけましょう。
■置賜さくら回廊
本誌には、北から南まで、日本の春を彩る千年桜が掲載されています。
今回はその中から、個人的に特に心惹かれた桜の名所を紹介しましょう。
まずは、「置賜(おきたま)さくら回廊」。
山形県長井市・南陽市・白鷹町に咲く千年桜です。
置賜さくら回廊は、山形県南部の最上川沿いの農村風景の中にあります。
樹齢1000年超の桜の木が4本、900年を超えた木が一本。これだけの古木が集まるのは全国でも珍しいそうです。
その老木に負けじと、樹齢100年ほどの桜たちが咲き誇ります。
最上川堤防千本桜、烏帽子山千本桜…。千年桜と次世代の桜をめぐる桜回廊。これはたまりませんね。
■山高神代桜
続いて、「山高神代(やまたかじんだい)桜」。
山梨県北杜市にある日本三大桜の一つ。大正時代に、桜として日本初の国指定天然記念物になりました。
推定樹齢はなんと2000年…。
ヤマトタケルノミコトが東征の際に植えたという言い伝えが残ります。
近頃は寄る年波に勝てず(?)衰えてきたことから、地元で樹勢回復事業を開始。
その効果もあって新芽が生えてくるなど、回復の兆しが見えているのだとか。
「老木が花を咲かせる姿を見て、元気をもらう」という方も。もっと長生きしてほしいですね。
■醍醐桜
そして、表紙にも掲載されている「醍醐桜」。
岡山県真庭市にある千年桜。推定樹齢1000年です。
前述の通り、鎌倉時代末期、後醍醐天皇が名前の由来となった古木。
天皇は、その荘厳な姿を見て「醍醐である」と称えました。醍醐とは最上を意味します。
枝張り20m、樹高18m。岡山県下一の巨木の桜。
その姿は写真で見るだけで圧巻、まさに「醍醐」。言葉を失います。
近くには他にも、ピンク色が鮮やかな日野上しだれ桜や、平家の落人伝説も残る岩井畝の大桜など、桜の名所があります。
これらも一緒に愛でる桜散歩もいいですね。
他にも千年桜の名所がずらりと掲載されています。
今年は花見もできなそうだから、「旅の手帖」の誌面を開いて桜の名所をめぐる旅をするのもいいかもしれません。
ありがとう、旅の手帖! ありがとう、花咲く千年桜!