文化系少年の成長Story「柔道部物語」必殺の背負いで強敵に挑む

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の「夢中」は、小林まことさんの名作漫画「柔道部物語」です。

■柔道部物語

「1・2の三四郎」や「ホワッツマイケル」でお馴染みの小林まこと氏による柔道漫画の傑作です。

主人公は三五十五。十五という名前は父親にふざけてつけられました。
実家の寿司屋を継ぐべく、岬商に入学。
中学時代に所属していた吹奏楽部に入るつもりが、甘い勧誘に騙されて柔道部に入部することになります。


柔道部物語(1)

まったく運動部の素養など持っていなかった三五ですが、持ち前の真面目さと負けん気の強さが意外な才能を引き出します。
柔道部伝統のシゴキに耐え、基礎練習に黙々と打ち込んでいくうちに、必殺の背負いを身に付けます

その必殺技を磨き上げて迎えた実戦の場。
新人戦で江南の樋口を破るという大金星を上げるなどして、三五はいよいよ全国へ。
そこに待ち受けていたのは、最強(最凶?)のライバル、講談館浦安の西野でした。。。


柔道部物語(10)

■必殺の背負い

作者の小林まこと氏が柔道経験者だけあって、試合の描写はもちろん、練習風景もリアリティがあります
加えて、連載中に古賀稔彦さんからファンレターをもらったことで、一気にスイッチが入った模様。
三五の必殺の背負いは、古賀さんの影響かもしれませんね。


柔道部物語(2)

また、小林まこと氏ならではのコミカルな描写も随所に散りばめられています。
三五の太い眉毛が円形脱毛症になったり、恋人ひろみの天真爛漫な振る舞いや五十嵐監督の愛車「マドンナ」の神がかりっぷりなど、脇役陣の小ネタも盛りだくさん。

そーいえば、「1・2の三四郎」もコミカルなスポーツ漫画ですが、柔道のシーンは圧巻でしたね。
経験に裏打ちされたストーリーづくりが秀逸なのだと思います。

宿敵西野との決戦はもちろん、厳しい練習シーンやコミカルな小ネタなど見所満載です。
古賀稔彦さんが応援のファンレターを送りたくなる気持ちがわかるような気がしました。
※古賀稔彦さんのご逝去を心よりお悔やみ申し上げます。

■個人的ベストバウト3

それでは、そんな名作「柔道部物語」の中から、個人的に印象に残った試合を紹介しましょう。
名付けて「個人的ベストバウト3」。館長ふゆきの気持ちが高ぶった3試合をとり上げます。

まずは、1年生でインターハイを制した逸材、江南高校の樋口との対戦
三五との対戦は3度ありますが、個人的にベストバウトとして推したいのは2戦め、新人戦の決勝です。
初対戦では手も足も出なかった三五。この試合でも圧倒されますが、三五は諦めませんでした…。
物語前半のハイライト、樋口戦。最後の対戦も壮絶です…。成長には強いライバルが必要ですね。


柔道部物語(4)

続いて、木場工業のエース・飛崎との一戦。春の高校選手権の県予選で初対戦しました。
必殺の背負いで勢いに乗る三五の前に、敢然と立ちはだかるのが飛崎です。
奥襟をがっちり固め、三五の背負いを封印する飛崎。さらにカミソリのような強烈な内股がやって来ます。
絶対絶命の三五が試合終了間際にとった秘策とは…。


柔道部物語(5)

そして、最強のライバル、講談館浦安の西野との対戦
高校生にして世界を狙う怪物。最初の対戦では、規格外の強さになす術もなく敗戦。三五に「尊敬するぜ」とまで言わしめました。
そこから三五は、すべてを打倒西野に捧げ、猛稽古を重ねます。そして迎えた金鷲旗決勝。
九分九厘西野の勝利と思われる中、三五の筋肉が躍動します。必殺の背負いは決まるのか…。アドレナリン噴出必至の名勝負です。


柔道部物語(11)

汗臭い柔道なんて…と思っている貴方もきっと引き込まれます。
真っすぐな文化系少年の成長ストーリー、「柔道部物語」。面白いですよ!

ありがとう、柔道部物語! ありがとう、小林まことさん!

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